「SMTOWN LIVE 2025-26 in FUKUOKA」集合

 SMエンタテインメントが主催するライブ「SMTOWN LIVE 2025-26 in FUKUOKA」が1月31日(土)、2月1日(日)にみずほPayPayドーム福岡で開催され、東方神起、SUPER JUNIORをはじめ、所属アーティスト総勢16組65名が出演。各日約4時間半、計50曲を披露し、2日間で約7万人の観客を集めた。

「SMTOWN LIVE」は2008年から全世界で累計約70公演が行われており、日本では2011年の初開催から今回の福岡で38公演が開催され、累計110万人以上を動員。今回はSMエンタテインメント設立30周年と、同イベントの日本開催15年目を祝した記念ライブで、昨年8月の東京ドーム2Daysに続く開催。福岡は初上陸となる。

 今回は、KANGTA、東方神起、SUPER JUNIOR、ZHOUMI(SUPER JUNIOR-M)、HYOYEON(少女時代)、MINHO(SHINee)、EXO、Red Velvet、NCT 127、NCT DREAM、WayV、aespa、RIIZE、NCT WISH、Hearts2Hearts、XngHan&Xoulらが出演。昨夏の東京ドームと異なる点は、各グループの新曲が追加されたこと、そして、除隊したテヨン(NCT)の復帰後初日本公演ということと、セフン(EXO)が除隊し2年7ヶ月ぶりにカムバックしたEXOの帰還だ。さらには、ソロステージ、グループの垣根を超えたコラボステージもガラリと変わった。

東方神起を核に、SMエンタテインメント30年の歴史をステージに

東方神起(撮影=田中聖太郎写真事務所)

 グループ最年長となる東方神起がオープニングとトリを務めたが、あえて新曲ではなく、デビュー23年目となる彼らのターニングポイントとなった楽曲「Rising Sun」と「呪文-MIROTIC (Japanese Ver.) 」を披露したのがSMエンタテインメント30周年を振り返るという点で大きな意義があった。また東方神起は、カバー曲にアップテンポのダンス曲ではなく、女性グループRed Velvetの名曲「Psycho」をセレクトし、大人の男性らしい繊細な歌とパフォーマンスに仕上げてくれたのもSMファンにはたまらない演出だった。「東京ドームに続き、素晴らしいステージに、カッコいい後輩たちと尊敬している先輩と一緒に参加できて、すごく嬉しい」とユンホがいうと、チャンミンは「30年、応援してくださっている皆さんに、感謝の気持ちでいっぱいです」と感謝を伝えた。そんな東方神起は、今年4月に20周年を記念した日産スタジアムライブを行う。3度目となる日産スタジアムに、ユンホは「日産スタジアムという場所に負けないように、2人もすごく頑張って準備しています」と誇らしげに語った。

 日本においてのSMエンタテインメント人気を押し上げたのは、東方神起と少女時代といえるだろう。東方神起にカバーされたRed Velvetは、少女時代の「Run Devil Run」をカバー。原曲とはガラリと雰囲気を変えたジャジーなアレンジは、Red Velvetらしさ全開だった。Red Velvetは、ほかに「Bad Boy」、「Red Flavor」の計3曲をパフォーマンスした。

 さらに、今年デビュー予定の新たなボーイズグループのメンバー候補でもある練習生によるSMTR25が、SHINee、東方神起、SUPER JUNIOR、EXOの名曲を「SM 30th Tribute Performance」としてメドレーでパフォーマンスし、30周年のアニバーサリームードを高めた。

EXO、2年7ヶ月ぶりのカムバック後の日本初ステージ

EXO(撮影=田中聖太郎写真事務所)

 今回の大きな話題のひとつが、EXOのカムバックだ。昨夏の東京ドームでは、スホ、チャンヨル、カイがソロ曲を披露。その際にEXOでのカムバックを宣言したが、今回はD.O.と昨年9月に除隊したばかりのセフンが加わり、宣言通りにEXOとして帰ってきた。まずチャンヨルが「EXOが帰ってきましたー!」というと、スホ、チャンヨル、D.O.、カイ、セフンの「We Are One」という声に大歓声が上がる。除隊したセフンは「無事に帰ってきました」と挨拶をして、温かな拍手を集めた。リーダーのスホは、「今回はメンバーのコンディションの問題で『Crown』のパフォーマンスをお見せできなくて残念です」と詫び、1月にリリースしたばかりのアルバムからバラード曲「I'm Home」を歌うと、チャンヨルの「日本三大美人のひとつが博多美人だときいたので、近くに行かなくちゃ!」と、「The First Snow」では2台のトロッコで客席へ。さらにバラード曲「Don't Go」で温かなムードを作り上げた。チャンヨルからは、博多弁で「バリ嬉しいお知らせがあります!」と6年ぶりとなる日本ツアーの開催も告げられた。

テヨン復帰でPayPayドーム福岡が揺れた! NCTは多彩な拡張も

NCT 127(撮影=田中聖太郎写真事務所)

 本公演で一際大きな歓声を集めたのが、NCT 127。ジェヒョン、ドヨン、ジョンウが入隊で欠ける中、リーダーのテヨンが昨年12月に除隊。昨夏の東京ドームには参加できなかったが、除隊後初となる来日での元気な姿と確固たるパフォーマンスを見せてファンが歓喜した。テヨンは「本当に本当に、久しぶりです。待っていてくれて“よしよし”だよ。(入隊は)大変だったけれど、今は夢が叶って気分がいいです」と感無量の様相。「2 Baddies」、「Fact Check」、「Walk」というライブのテッパン曲でPayPayドーム福岡を大きなファンコールでひとつにした。また、東京ドーム公演ではその時期にソロ活動を行っていたマークとへチャンがコラボステージを見せたが、今回は除隊したばかりのテヨンと、日本でソロ活動を行い日本武道館公演を成功させたばかりのユウタがソロステージを披露。ユウタはNCT 127とは全く違う、バンドと一緒にロックアーティストとして激しいステージを見せて他グループのファンを驚かせた。

 NCT DREAMは、全公演のチケットソールドアウトの日本ツアーを1月25日に終えたばかり。その勢いで「CHILLER」のほか、ボクシングを模したダイナミックなパフォーマンスの最新曲「Beat It Up」を披露。ジェミンが振り向いてウィンクをすると、大きな歓声が起こった。また最後には、懐かしの青春アンセム「Hello Future」でキュートさもアピール。ふり幅の大きいセットリストでファンを喜ばせた。

 WayVは、スーツ姿で登場。ゴージャスで大人なムードの「BIG BANDS (Korean Ver.)」でキメると、「今日は普段なかなか見せることのないステージをします」と全員がスーツからインテリ風のメガネを取り出し、アルバム収録曲「Ice Tea」をパフォーマンス。ほかにも最新活動曲「Eternal White (English Ver.)」などダンサブルな3曲でまとめた。

 NCT WISHは初の日本ツアーを終え、アジアツアーの真っ最中。ライブ感が冴える中、韓国曲「COLOR」、リリースしたばかりのJapan 1st Mini Album『WISHLIST』のキュートな新曲「Hello Mellow」、「poppop (Japanese ver.)」など3曲を全力パフォーマンス。リクからは、7月のファンクラブイベント開催も告げられた。

 またユニットステージでは、ジャニー(NCT 127)、テヨン(NCT 127)、マーク(NCT 127&NCT DREAM)、ジェノ(NCT DREAM)、ヘンドリ―(WayV)、ヤンヤン(WayV)ら、各NCTグループのラップ担当メンバーがNCT Uとして「Misfit」をパフォーマンスしたのも、NCTファンには胸の熱くなる出来事だった。

SUPER JUNIOR、パフォーマンス力で他グループファンも魅了

SUPER JUNIOR(撮影=田中聖太郎写真事務所)

 20周年を受け、現在、ワールドツアー『SUPER SHOW 10』を開催中のSUPER JUNIORは、キャッチ―な「Mr. Simple + BONAMANA」から誰もが知る名曲「Sorry, Sorry」を続けて圧倒的なパフォーマンス力で会場を制圧。20年続けていても一切守りに入らず、常に攻め続けているSUPER JUNIOR。そのパフォーマンスは、どの世代のファンをも魅力する。「PayPayドーム福岡での公演は11年ぶり」だというリーダーのイトゥク。そのイトゥクの大げさなMCに合わせて顔芸をするシンドンが会場を笑わせる。パフォーマンスだけでなく、トークでも攻めまくり、他グループファンをも魅了した。

 SUPER JUNIORは、チョウミが加わり、SUPER JUNIOR-Mとして「至少還有你 (Korean Ver.)」でしっとりとしたバラード曲も披露。多彩な側面を見せた。

2月に初の東京ドーム公演を控えたRIIZE、「Fame」を初披露

RIIZE(撮影=田中聖太郎写真事務所)

 大歓声に迎えられたRIIZEは、重厚な低音と中毒性のあるフックが特徴のヒップホップ曲「Bag Bad Back」をパフォーマンスし終わると、ペンライトの光でグループカラーのオレンジ色に染まった会場を見たショウタロウが、「もっと(光を)ふって!」とおねだり。さらにショウタロウが2月のシングル『All of You』のリリース、ソヒが2月の初の東京ドーム公演を伝えると、「来てくれますよね?」と会場に問いかけ一体感を高めると、ウォンビンのシャウトと多彩なフォーメーションが際立つ「Fame」を日本のステージ初披露。「Fly Up」と合わせて3曲をパフォーマンスした。この3曲の選曲は、まさに初の東京ドームへの彼らの成長曲線を音楽で描いているよう。ストーリー性が感じられて、エモーショナルな感覚に。

対照的なガールズパワー全開のaespa、Hearts2Hearts

aespa(撮影=田中聖太郎写真事務所)

 日本未デビューながら歓声の大きさで、その期待値の大きさがうかがえたのがHearts2Hearts。日本初披露となる「Pretty Please」やスピード感あふれる「FOCUS」など3曲を披露。爽やかでフレッシュさあふれる彼女たちは、「2月にカムバックします! ネタバレほしいですか?」とファンを煽ると、腕をぐるぐる回すダンスを披露。さらには、「日本活動も準備しています!」という嬉しいお知らせもあった。

 かたや、貫禄さえ感じさせたのがaespa。「Dirty Work」、「Rich Man」、そして「Whiplash」という直近の3曲をパフォーマンスしたが、とにかく、歓声とファンコールの大きさがスゴかった。「去年12月のアリーナツアー以来の福岡。また福岡の皆さんに会えて嬉しいです」というジゼル。カリナは「4月にはドームツアーを開催します!」と更なる再会を呼びかけた。

ソロアーティストの層の厚さもSMらしさ

HYOYEON(撮影=YUSUKE TAKAMURA)

 グループだけでなく、ソロアーティストの層が厚いのもSMらしさだ。第1世代レジェンドグループH.O.T.出身のカンタは、バラード曲ではなく、ダンスチューンの「Eyes On You」で激しく踊りながらもスキのないボーカルコントロールを見せた。また、「SMの30周年公演ですが、最大の主人公は皆さんです。これからもSMは、素敵な音楽、素敵なステージを作るために努力します」と最年長アーティストの威厳を見せた。

 少女時代のヒョヨンは、「Retro Romance」に、「Second」が追加された。「Second」でBIBIがフィーチャリング参加したパートには、Hearts2Heartsのジューンがサプライズで登場。ガーリーなコラボで会場を沸かせた。

 SHINeeからはミンホがソロアーティストとして登場。なんと福岡でのライブは、「2017年のSHINee『FIVE』ツアー以来」だという。昨年12月の自身の誕生日にリリースしたR&B曲「TEMPO」と、ポップでグルーヴィーな「CALL BACK」で大人な魅力をアピールした。

 スンハンによるアーティストブランドXngHan&Xoulは、「Heavenly Blue」と「Waste No Time」をパフォーマンス。初の大舞台に緊張感みなぎっていた昨夏の東京ドームのSMTOWN LIVEとは打って変わって、余裕が感じられた。スンハンは流暢な日本語で、「カムバックの準備中。今年は、日本活動も予定していますので、楽しみに待っていてください!」と宣言した。

SMTOWN LIVEならではの豪華なユニットステージ

ジェミン(NCT DREAM)× チソン(NCT DREAM)× ウンソク(RIIZE)× ウォンビン(RIIZE)× シオン(NCT WISH)(撮影=田中聖太郎写真事務所)

 SMTOWN LIVEのお楽しみといえば、グループを超えた豪華コラボだ。日本公演のためだけに作られたユニット、チャンミン(東方神起)× キュヒョン(SUPER JUNIOR)× ショウタロウ(RIIZE)が「〇〇ちゃん、何が好き?」でお馴染みの「愛□スクリ~ム!」(□は白抜きハートマーク)をキレキレのダンスと共にカバー。「〇〇よりも、あなた」を可愛くキメて会場を沸かせ、最後に3人でハートを作って締めた。

 アイリーン(Red Velvet)× スルギ(Red Velvet)× カリナ(aespa)× ウィンター(aespa)の4人は、SMのエポックなガールズグループの先駆け、f(x)の「Chu~□」(□は白抜きハートマーク)をカバー。SMの歴史を考えると、f(x)あってこそのRed Velvet、aespaといえるので、このコラボは胸アツだ。

 ジェミン(NCT DREAM)× チソン(NCT DREAM)× ウンソク(RIIZE)× ウォンビン(RIIZE)× シオン(NCT WISH)の5人のニットは、大ヒットアニメ『K-POP Demon Hunters』の「Soda Pop」をカバーした。とにかく顔面力が圧倒的で、2次元のアニメを超えた3次元のリアルイケメンのパフォーマンスに会場が驚いてザワついた。

 テヨン(NCT 127)× ジェノ(NCT DREAM)× ヘンドリ―(WayV)× ヤンヤン(WayV) × ジゼル(aespa)の各グループを代表するラッパーユニットは、SMTOWNウィンターアルバム『SMCU Express』の「ZOO」で共演。各グループにこれだけ実力派のラッパーがいるのも恐ろしい。ここから前述したNCT Uの「Misfit」に続いた流れは、圧巻だった。

 尚、オープニングアクトには昨年12月にSM ENTERTAINMENT JAPANの第1号アーティストとしてデビューした8人組ガールズグループ、GPPが登場。デビュー曲「Bring it Back」をパフォーマンス。初のドーム公演に、「今日、この舞台に立てたこと、本当に夢のようです」と語った。

 30周年。大きな歴史だ。SMエンタテインメントが育んできた文化が世界に拡がり、新しい文化として花開いている。まさに、30年の過去、現在、未来を4時間半で見せてくれた、そんなライブだった。

取材・文/坂本ゆかり

セットリスト

GPP / Bring it Back ※オープニングアクト
東方神起 / Rising Sun
Hearts2Hearts / STYLE
Hearts2Hearts / Pretty Please
NCT WISH / COLOR
NCT WISH / Hello Mellow
RIIZE / Bag Bad Back
RIIZE / Fame
aespa / Dirty Work
aespa / Rich Man
XngHan&Xoul / Heavenly Blue
XngHan&Xoul / Waste No Time
YUTA (NCT 127) / Off The Mask
TAEYONG (NCT) / SHALALA
MINHO (SHINee) / TEMPO
HYOYEON × JUUN / Second
NCT DREAM / CHILLER
NCT DREAM / Beat It Up
WayV / BIG BANDS (Korean Ver.)
WayV / Ice Tea
NCT 127 / 2 Baddies
NCT 127 / Fact Check
Red Velvet / Bad Boy
Red Velvet / Run Devil Run
SUPER JUNIOR-M / 至少還有你 (Korean Ver.)
EXO / I'm Home
EXO / The First Snow
EXO / Don't Go
KANGTA / Eyes On You
MINHO (SHINee) / CALL BACK
HYO / Retro Romance
CHANGMIN X KYUHYUN X SHOTARO / 愛□スクリ〜ム! (AI SCREAM!)(□は白抜きハートマーク)
IRENE X SEULGI X KARINA X WINTER / Chu~□(□は白抜きハートマーク)
JAEMIN X JISUNG X EUNSEOK X WONBIN X SION / Soda Pop
TAEYONG X JENO X HENDRY X YANGYANG X GISELLE / ZOO
NCT U / Misfit
SUPER JUNIOR / Mr. Simple + BONAMANA
SUPER JUNIOR / Sorry, Sorry
東方神起 / Psycho
SMTR 25 / SM 30th Tribute Performance
Hearts2Hearts / FOCUS
NCT WISH / poppop (Japanese Ver.)
RIIZE / Fly Up
aespa / Whiplash
NCT DREAM / Hello Future
WayV / Eternal White (English Ver.)
Red Velvet / Red Flavor
NCT 127 / Walk
SUPER JUNIOR / Express Mode
東方神起 / 呪文-MIROTIC (Japanese Ver.)
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