大みそかに放送される『第76回NHK紅白歌合戦』(午後7時20分〜)を目前に控え、NHK紅白の制作統括・篠原氏が30日、記者会見に応じた。放送100年という歴史的な節目を締めくくる今回の紅白。粘り強い交渉の末に揃った豪華ラインナップの裏側について言及した。

 制作統括の篠原氏は、今回の紅白を「放送100年を締めくくる節目の紅白」と位置づけた 。11月の出場歌手発表以降も、特別企画の追加発表が相次いだことについて、「準備が整ったものから順次発表してきたが、今回は非常に重きを置いており、粘り強く交渉を続けた結果、このような形になった」と、異例の熱量で準備を進めてきたことを明かした。

 注目された紅組、白組のパフォーマンス後に出演する松田聖子の起用について、篠原氏は「NHKとして『トリ』や『大トリ』という表現は使っていない」としつつも、紅組・白組の対戦がすべて終了した後に、放送100年の紅白を締めくくるにふさわしい特別企画として歌唱していただく、と説明した。これは対戦の枠を超えた、番組全体のフィナーレとしての位置づけとなる。

 また、直前に発表されたaespa(初出場)のメンバー、ニンニンの体調不良による出場辞退については、「所属事務所から、体調不良により3人で出場したいという申し出があり、それを受け入れた」と経緯を説明。「3人で精一杯パフォーマンスしていただきたい」と語った。

 記者からは、過去の事例を引き合いに「出場(対戦歌手)」と「出演(特別企画など)」の言葉の使い分けについての質問も。篠原氏は「原則は、紅組・白組として出るのが出場回数にカウントされるもの」と認識を示しつつも、歴史の中でその運用が流動的であったことや、一部で表現が混在している現状を認め、「運用の流動性」について理解を求めた。

 会見の最後には、本日午前に発表された連続テレビ小説『あんぱん』のスペシャルステージの詳細をもって、全ての演出やゲストが出揃ったことが宣言された。

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