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日台4人組ボーイズグループ「BUGVEL」のGUNO(王君豪)と俳優・シンガーのChance(成晞)がW主演を務める、映画『秘密關係 Secret Lover 最後の約束』が12月26日に公開される。GUNOは、活発で負けず嫌いなゲーム好きの大学生・陸 俊晞(ルー・ジュンシー)、Chance(成晞)はジュンシ―の幼馴染・韓 拓(ハン・トゥオ)を演じる。原作は日本の漫画家・こめおかしぐ氏の人気BL漫画「イッて終わりなわけがない!」。台湾で実写化され大きな話題を呼び、ドラマが全世界での配信を経て未公開シーンを加えた特別編集で映画化される。voisでは、撮影の裏側に迫る動画インタビューを実施。さらに、ジュンシーとトゥオに訪れる数々の「困難」にちなみ、GUNOとChanceがこれまで直面した試練と、その乗り越え方について話を聞いた。(取材・撮影=村上順一)
お互いの距離を縮める方法
――お二人が演じる役について教えてください。
Chance 僕が演じるトゥオは、元々非常に自信がなく、恋愛に対してはひたむきな役柄です。彼にとってジュンシーは友人であり、家族であり、そして運命の相手にもなります。ジュンシーを追い求める過程で多くの試練に直面します。もし、あなたが心の中に秘めていて口に出せない感情を抱えているなら、トゥオに共感できると思います。
GUNO 僕が演じるジュンシーは、明るい性格で、人助けを好みます。困っている人を見かけると、積極的に助けようとする、まさに「明るい太陽」のような人物です。しかし、彼は感情にちょっと鈍感な人物でもあり、そのため、トゥオに対する自分の感情が友情だけでなく愛情であることを悟るのが非常に遅くなります。おそらくトゥオに何度も振り回されて初めて、自分もトゥオを愛していることに気づきます。もし皆さんも似たような経験があれば、きっと共感できると思います。
――撮影中、お互いについて最も尊敬できる点や、抱いた印象について教えてください。
GUNO Chanceの最初の印象は、彼は見た目がとてもクールで、オーディションのときも周囲の物事や人に関心が薄いように感じました。現場に来てもすぐに帰ってしまいますし、最初は近寄りがたい人だと思っていました。しかし、撮影に入ってからは、実はとても温かい人だと気づきました。私がどんな困難に直面しても、演技面でもプライベートでも、彼は快く助けてくれます。俳優として、僕が最も尊敬するのは、彼が現場で発生する予期せぬ事態に冷静に対処できる点、そして監督に叱られても動じない点です。これは本当にすごいと思います。
Chance GUNOに初めて会ったとき、情熱的で周りの人たちの感情や反応にとても気を配っていて、楽しさを作り出すのが上手だと感じました。彼のおかげで、現場の人々は皆、楽しい雰囲気の中で仕事を続けることができました。現場にたくさんの楽しさをもたらしてくれます。どれほど疲れていても、常に笑顔を絶やさないところを尊敬していて、本当に優しい人です。
――どのようにしてお二人の距離を縮めていきましたか。
GUNO 彼の笑顔の裏には、実は脆さも隠されていると感じました。彼の悩みを聞いて、少しでも分かち合いたいと思いました。知り合ってからは、お互いに何でも話せる関係になり、これは僕にとってとても貴重なことだと感じました。僕たちは最初から、100%ありのままの自分を相手にさらけ出していたからだと思います。だから、僕たちにお互い秘密はありません。これが、僕たちに最初から距離感を抱かせず、短い期間で親友になれた理由だと思います。
Chance 時間さえあれば食事に出かけますし、GUNOは「今日の撮影はどうだった?どこを改善できるかな?」と聞いてくれたり、「落ち込まないで、明日また頑張ればいい」と励ましてくれたりします。ただ、最初の頃は彼の嘘にもよく騙されていました。
GUNO 「自分はオランダ人とのハーフだ」と嘘をついたのですが、Chanceは本当にそれを信じていたんです(笑)。
Chance (笑)。お互いの距離を縮める方法は、お互いにとても誠実に向き合うことだと気づきました。彼は冗談をよく言っていましたが、それはただ笑わせたかっただけだと思います。また、僕たちはお互いに犬を飼っているので、犬の話をしたり、散歩に行ったりします。さらに、僕たちはお互いに家族を大切にするという共通点もあり、意図的でなく、ごく自然に距離が縮まったのだと思います。
ありのままの姿で一緒に演技しているような感覚
――ドラマ版で最も印象深く、感情を揺さぶられたシーンはどこですか?
Chance 印象深いのは、第2話の最後、弱っているトゥオを演じていた時に、カットがかかった後にも気持ちが回復できなかったんです。その時そばにいてくれたのがGUNOでした。トゥオがジュンシーに対して10年間抱いてきた感情を表現する場面です。あのシーンは、緊張感が非常に高かったと思います。感情を爆発させた後、少し収拾がつかなくなりましたが、GUNOがそばにいてくれたおかげで、感情を落ち着かせることができました。
GUNO 僕も同じく2話のトゥオが病気のシーンです。彼が最もありのままの姿で一緒に演技しているような感覚が伝わり、本当に感動しました。その瞬間は、まるで周りにスタッフが誰もいないかのようで、彼が真実の自分の言葉で僕に伝えようとしているのだと感じました。また、海での撮影も非常に印象に残っています。撮影当時は冬で本当に寒く、僕たちは薄着で撮影をしなければならず、カットがかかるたびにすぐにコートを着ていました。もう冬に夏のシーンは撮らないでください(笑)。
――劇中の登場人物たちは様々な困難を乗り越えましたが、お二人自身の人生において、これまでで最大の危機は何でしたか? そして、それをどのように乗り越えましたか?
GUNO 危機ではないけど、僕の今までの人生における最大のターニングポイントは、中学校から高校に進学するときでした。僕は演劇芸術科に進みたかったのですが、家族は皆反対し、代わりに料理科に進むことを望んでいました。でも僕はどうしても諦められないので、演劇芸術科に申し込み、最終的にそこに進学しました。その後、韓国の芸能事務所から誘いを受けました。家族がそれに同意しないことは分かっていたので、高校1年生の時に、家族には内緒にして一人韓国へ向かいました。その瞬間が、自分の人生でやりたいことを勇敢に踏み出す第一歩だったと思っています。当時の自分を褒めたいです。
Chance 僕が直面した最大の危機は、演技の仕事を始めた頃です。当時、母が病気になり、かなり深刻な状態でした。僕は撮影と同時に、病院にいる母の世話をしなければなりませんでした。現場と病院の往復で当時は疲れ果てて、倒れることもありました。そんな状況をどうやって乗り越えたかというと、この困難を受け入れるしかない、正面から向き合おうという決意したんです。後になって、母からの期待を自分の「核となる価値」と捉えるようにしました。そうすることで、人生の道から外れることなく、初心を忘れずにいられたと思います。それが自分の軸になっています。
――最後に、12月26日(金)に公開される映画『秘密關係 Secret Lover 最後の約束』の見どころと、ファンの方へメッセージをお願いします。
GUNO 映画『秘密關係 Secret Lover 最後の約束』には、皆さんが予想もしないようなシーンがあります。ドラマ版を見たことのないファンの皆さんも、きっとこの映画版を気に入ってくれるはずだと信じています。ぜひ映画館でチェックしてください。
Chance 僕たちの演技には、表情など非常に細かな変化がたくさんあります。ぜひ大画面で『秘密關係 Secret Lover 最後の約束』を観ていただくことをお勧めします。そして、僕たちを応援してくれる全てのファンに感謝します。
(おわり)
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