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俳優の萩原護が、ドラマプレミア23『シナントロープ』(テレビ東京で放送/Prime Videoで配信中)で、”ほとんど動かない新人バイト”志沢匠、映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』(公開中)では、獅子頭連メンバーの鹿沼稔を演じている。萩原は大河ドラマ『青天を衝け』、『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』、『相棒』、『3000万』、『ホットスポット』などの話題作に多数出演し、幅広いジャンルで注目を集めている。 「vois」では動画インタビューを実施。動かない鳥「ハシビロコウ」をモチーフにしたという『シナントロープ』で演じた志沢匠の独特な走り方の裏側、ガラリと役柄を変えた映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』での鹿沼稔の役作り、「武士のような人」と語る同2作でも共演した水上恒司の印象、そして2025年がどんな1年だったのか話を聞いた。
走る姿はハシビロコウをイメージ
――現在放送中のドラマ『シナントロープ』についてお伺いします。萩原さんが演じた志沢匠という役について、教えてください。
僕が演じる志沢匠という男は、ほとんど動かない新人バイトという役で、あまり喋らない役どころです。人を観察するのが好きな人間で、水上恒司さん演じる主人公の都成が、山田杏奈さん演じる水町のことが好きなのを知り、その恋を手助けするために、情報を収集していきます。
――演じる上で難しかった点はありますか?
割と志沢が喋ったセリフが、後々伏線になっていたりということが多く、そのセリフをどれだけ立たせるか、みたいなところがちょっと難しかったです。
――特に印象に残っているシーンはありますか?
みんなで走って逃げるシーンがあるんですけど、その撮影はすごく印象に残っています。走るグルーヴ感と言いますか、チームワークが見えてくるようで、走っていると青春も感じられました。
――志沢は独特な走り方をされていましたが、それはご自身で考えられたのですか?
はい。志沢の変な走り方を見て共演者が爆笑みたいなことが台本に書かれていたので、変な走り方を考えました。『シナントロープ』の登場キャラは鳥がモチーフになっていて、志沢のモチーフはハシビロコウというほとんど動かない鳥なんです。そんなハシビロコウがたまに動いた時はめちゃくちゃ動くので、それをイメージしました。
注目はお好み焼き屋でのバトルシーン
――公開中の映画『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』では、『シナントロープ』とはまた違った役柄ですね。
僕が演じたのは、獅子頭連という、水上恒司さん演じる主人公・桜遥たちがいる防風鈴のライバルチームにいる鹿沼稔で、よく爪を噛んでいるという役でした。僕は普段爪を噛まないので、「なんで爪を噛むんだろう?」っていう疑問から始まりました。役のキャラクター資料を事前にいただいて、爪を噛む理由が書かれていて、「あ、そういうことなんだ」と思いながら演じていました。
――ここを見てほしいというお気に入りシーンを教えてください。
本作はすごく風が強い街という設定なんですけど、その風がとても強い中で、防風鈴と獅子頭連が戦います。そのシーンは特に迫力があってすごく見応えがありますので、ぜひそこに注目してもらえればと思います。また、お好み焼き屋でカツオ節が舞う中でのバトルがあるのですが、キラキラ飛んでいるのがカツオ節というのが、斬新で面白いなと思いました。
水上恒司は武士のような人
――2025年7月公開された映画『この夏の星を見る』では、桜田ひよりさんと共演されました。同世代の俳優さんがいる現場はいかがですか。
『この夏の星を見る』の時は輿凌士という役を演じたのですが、一人でずっと部屋にいる役だったんです。だからほとんど他のキャストさんとお会いできませんでしたが、共演者が同世代というのは楽しいです。
――水上恒司さんとは3度目の共演ですが、水上さんのすごさはどんなところに感じますか?
水上さんは武士みたいな人で、かっこいいです。良い意味でこだわりがある方で、常にどっしり構えている感じがあります。そういうところが武士っぽいなと思いました。
――萩原さんご自身について、どのように分析されていますか?
僕は割と頑固だと思っています。
――周りから「頑固だよね」とか言われたりも?
いえ、周りから頑固と言われたことはないです。静かに頑固と言いますか、僕だけが知っている、自分のうちに秘めた頑固さみたいな感じです。
――萩原さんは役者として、柔軟に役を演じ分ける「カメレオン俳優」といった評価を受けていますが、ご自身では今の立ち位置をどう認識していますか?
そういった評価を受けているのは初めて知りました。そもそもこの年代の俳優というのが今、人数が多分そんなに多くはないんです。だからこその需要みたいなものが多分あるのかなと感じています。
――求められればどんな役でも挑戦したいというお考えですか?
はい。選んでる場合じゃないって感じもあります(笑)。
――今後、挑戦してみたい役はありますか?
早くお爺ちゃん役とかやってみたいです!
――2025年を振り返っていかがですか。
今年一年は、どうやって楽しんでお芝居をするか、ということをすごく考えていました。理屈とかではなく、上がってくる感情をそのまま活かしたい。その楽しさみたいなところを実践したくて試行錯誤した一年だったと思います。
――最後にファンや読者の方にメッセージをお願いします。
皆さんいつも応援ありがとうございます。これからももっと頑張っていきますので、引き続き見ていただければ嬉しいです。
(おわり)
ヘアメイク:哲平
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