timelesz・松島聡

 timelesz松島聡が16日、兵庫県南あわじ市を代表する観光施設「道の駅うずしお」のグランドリニューアルオープンに先駆け、施設内の全幅6mの大型デジタルサイネージ「うずしおビジョン」の除幕式にスペシャルゲストとして登壇した。松島はアート作家として、この「うずしおビジョン」のシグニチャーキャラクター『淡路うず助』をデザインした。今年8月に原画デザインを発表していた。

 【写真】南あわじ市長守本憲弘と松島聡

 松島聡は2023年9月に東京・表参道ヒルズで「松島聡 コ。展」を開催するなど、アート作家としての活動にも積極的に取り組んでおり、この度自身が手掛けるアート作品で初めての地域とのコラボレーションとなった。

 観光施設「道の駅うずしお」は兵庫県でも最も人気の道の駅の一つ。淡路島と四国を結ぶ神戸淡路鳴門自動車道の大鳴門橋の間近、海峡に伸びる鳴門岬の突先にあり、眼下には世界遺産登録が期待される「鳴門海峡の渦潮」が渦を巻く、他に類を見ない絶景の観光スポット。

 同施設の1階エントランスで来訪者をお出迎えする「うずしおビジョン」には、四季折々の南あわじ市の観光の魅力を捉えたドキュメンタリー映像と共に、『淡路うず助』がアニメーションで登場し、市の魅力を伝えていく。

 この「うずしおビジョン」除幕式は県内外の関係者が出席。来賓の紹介の後、スペシャルゲストとして松島聡も紹介され登場。そして除幕のスイッチを押し、「うずしおビジョン」の起動する大役を託された。緊張した面持ちながらも、来賓と一緒に「せーのっ!」と掛け声を合わせスイッチを押すと、ビジョンの幕が開きうずしおの映像が流れ出す。

 続いて、実際に「うずしおビジョン」で上映予定の映像ダイジェスト版が初公開。幅6mの横長の画面いっぱいに映し出された大迫力の渦潮の実写映像や、軽快な音楽とともに南あわじ市の四季それぞれの食や体験、観光などわくわくするドキュメンタリー映像などもりだくさん。映像コンテンツ全体で20分弱にも及ぶ映像を通して南あわじ市の新たな魅力を存分に実感することが出来る。

 その後、松島自身が「鳴門海峡の渦潮」にインスピレーションを受けて書き下ろしたシグニチャーキャラクター『淡路うず助』の紹介に移る。

 このキャラクターを生み出すにあたり、松島は実際に地域を訪問し観覧船に乗って鳴門海峡の渦潮の迫力を間近に体験。当日は海峡一帯にガスがかかっており、いつも以上に神秘的な光景が広がっていた。「その力強さには怖ささえも感じましたが、同時に自然の生命力を感じ、不思議な感動が残りました。」と語る松島。

 その時のインスピレーションからこのキャラクターを生み出すまで約半年。松島がキャラクターができるまでの過程を語る。「目の大きさ、線の太さ細さ、2頭身なのか3頭身なのか。ほんの少しの差で印象がガラッと変わるので、これだ!って思えるバランスに行き着くまでいろいろ試してみました。『松島さんがラフを描いて、デザイナーさんがきれいに加工して仕上げたんですか?』って聞かれたりしますけど、キャラクターが出来上がるまでのほぼすべての作業は、僕が自分でやりました。アニメーションに落とし込むときも、細かくオーダーさせていただいたんですよ。」松島がこだわり抜いてやっと出来上がったキャラクターが『淡路うず助』。

 『淡路うず助』は渦潮のような“自然の力強さ”と穏やかな潮のように“優しい人懐っこさ”を兼ね備えている。トレードマークは渦巻模様のパーカーと、くるくる回る特徴的なヘアスタイルで、体の各所に“渦”モチーフを入れている。また、両手の渦模様には特別な力が宿っており、手を合わせると“元気”や“勇気”を分けてもらうことができる。「多くの方に愛され、日本と世界を、淡路島と世界を繋ぐような架け橋に…うず助がそんな存在になってくれたら嬉しい」と松島がこのキャラクターに込めた想いを関係者に伝えると、現地の方を中心に大きくうなずく姿が。

 その後、映像コンテンツのオープニングとなる『淡路うず助の誕生』と題するアニメーションが上映され、『淡路うず助』が渦潮で遊んでいる映像や、南あわじ市の特産品である3年とらふぐと楽しそうにたわむれる様子などが映し出される。実際に大型サイネージの中で動く『淡路うず助』を見た松島は「最初は正面からの絵しか考えなかったんです。それが、アニメーションとなって、うず助が動きだして感動しました! 大型なので、うず助の細部までよく見えるんですよ」と感動。「自分が生み出したキャラクターが、淡路島を、渦潮をホームとして、これから育っていくのが楽しみです」と笑みをこぼす。

 『淡路うず助』はこのアニメーションにとどまらず、今後市からのPRや情報発信の手伝いもしていく予定。

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