献花する広瀬すず、吉田羊、石川慶監督 (C)2025 A Pale View of Hills Film Partners

 広瀬すず、吉田羊、そして、石川慶監督が11日、長崎を訪問。長崎・平和祈念像で献花を行うとともに、長崎市内の大学で「原作朗読会」に出席した。

 広瀬と吉田は、 9月5日公開の映画『遠い山なみの光』に出演。終戦から間もない1950年代の長崎と1980年代のイギリスが舞台で、長崎は原作者のカズオ・イシグロ氏の出身地でもある。本作で広瀬と吉田はそれぞれの時代の主人公・悦子を演じている。

 大粒の雨が降るなか、広瀬と吉田、石川監督は白い花束を手に、平和祈念像を前で深く一礼。献花台に花を手向け、原爆犠牲者への哀悼の気持ちと世界平和を願って祈りを捧げるように静かに手を合わせた。

 献花を終えた広瀬は「撮影では長崎に来ることができなかったので、ようやく訪れることができ、手を合わせることができたことを光栄に思います。映画を通じて改めて世界中の皆さんにこの場所で起きたことを知ってもらうきっかけになれば」

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 吉田は「戦後80年の節目の年に平和祈念像に献花する機会をいただき、光栄に思います。原爆で亡くなられた多くの方を思い浮かべました。長崎が最後の被爆地であってほしいと強く願いたい」と語った。

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 その後、長崎市内にある活水女子大学内のチャペルに移動し、「映画 『遠い山なみの光』 原作朗読会」に参加。学生とともに登壇し、広瀬・吉田が日本語で、英文科の学生たちが英語でそれぞれ原作「遠い山なみの光」の一節を朗読した。

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