小滝祥平氏

 小滝祥平プロデューサーが26日、都内で行われた、ニッポン放送「上柳昌彦 あさぼらけ」 映画『雪風 YUKIKAZE』特別試写会に、田中麗奈とともに出席した。

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 太平洋戦争を生き抜いた不沈艦「雪風」の史実に基づく物語。田中は、艦長・寺澤一利(竹野内豊)の妻・志津を演じた。

 本作の企画プロデューサーの小滝氏は製作経緯を「『聯合艦隊司令長官 山本五十六』という映画を作った際に、原作で歴史家の半藤一利さんから、今度『雪風』という艦を勉強してごらんなさいと言われた事がきっかけです」と説明。

 史実とエンターテインメントのバランスについて悩まれたのではと問われると「半藤さんに、『無知を恥じずに勝手にものを作ってはダメだ。歴史をしっかり学んで、その上で脚色することは構わない。』と、つまり知らないで作ってはいけないとかなり厳しくおっしゃられましたね」

 脚本を作るうえで 「当時は海軍でも陸軍でも元兵士の方がたくさんいらっしゃったんですよ。今回現役でお会いできた方は5名でしたが、『雪風』は幸い沈まなかったので最後の主計長の方が乗員の手記をお書きになって。それをお子様から見せていただいたり。脚本家と国会図書館に通って写して勉強していました」と明かした。

 そして、「この頃、“国益”という言葉がよく使われますが、私たちが考えた“国益”というのは子供たちの幸せな未来。これが多分“国益”なんだろうと。そのためには絶対に戦さをしてはいけない。戦さをしないように小さな力ですがこの映画を作りました 」と思いを述べた。

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