那須田(佐野勇斗)

 佐野勇斗が出演中のNHK土曜ドラマ「ひとりでしにたい」の第1回が6月21日に放送された。(ネタバレあり)

 本作は、人類普遍かつ永遠のテーマをトコトン突き詰めた前代未聞の社会派「終活」コメディ。30代後半独身の主人公が、時に世間の常識に傷つきながら、時に誰かと比べてしまい落ち込み、時に居て当たり前に思っていた周囲の人々に感謝しながら、よりよく死ぬためによりよく生きる方法を、這(は)い
つくばって模索する物語。

■那須田 優弥(佐野勇斗)

 鳴海の同僚。都庁から出向組のエリート。孤独死を恐れて急に婚活を始めた鳴海に対し「40歳手前で無料婚活アプリ登録しても男来なくないですか?」と煽(あお)るが、実は鳴海に好意をよせている「こじらせ男子」。終活事情や孤独死になぜか詳しく、それには彼の生い立ちが影響していた…。

<第1回:6月21日放送>

 職場で自分の推しの話を熱弁している山口鳴海(綾瀬はるか)を見て、鳴海の推しの『スタプリ』を検索
してみる那須田優弥(佐野勇斗)。鳴海をそっと見つめている。

 鳴海が憧れていた叔母の山口光子(山口紗弥加)の遺体が自宅で発見された。原因は孤独死。

 叔母の孤独死の話を聞いた影響から、鳴海は婚活を始めたと言い出す。社内で鳴海が堂々と宣言している
のを聞いた那須田は鳴海の方を見て、顔をしかめている。

 残業をしながら婚活アプリについてブツブツ言っている鳴海。他の社員たちが次々に退勤し、気づけばひ
とりに。再び仕事にとりかかろうとする鳴海のもとに那須田が現れる。鳴海は誰だっけ?と思っていると
いきなり鳴海の目の前の椅子に座る那須田。

 鳴海をじっと見つめる那須田は、「山口さん、婚活始めたって本当ですか?」と聞く。なんで知っている
のか鳴海に聞かれると、いつも声がデカいから聞こえちゃうんですよと毒を吐く。確か前は結婚願望ない
と言っていたのに、どんな心境の変化があったのかと聞く。

 「やっぱり将来の安心のためには、しといたほうがいいのかな~って」と鳴海。那須田との絡みがほとん
ど初めての鳴海は結構喋るんだね、と話す鳴海の話をさえぎりながら、「質問変えちゃってもいいです
か? 令和になってもう七年って知ってます?【結婚すれば安心】って昭和の発想ですよね? 平成しか知ら
ないからわかんないですけど。」と次々に鳴海を言葉で罵倒していく。どうやったら【結婚すれば安心】
なんて思えたのか、に対して「『何も考えてこなかったから』ですね。」と吐き捨て、その場を立ち去る。
孤独死に関する本を読んでいる鳴海に「孤独死ですか?」といきなり声を掛ける那須田。

 興味津々の目で孤独死に関するドキュメントなどについて話していると、鳴海が身内の方が孤独死したこ
とをついつぶやく。そんな鳴海に対して、那須田はのめり込んで質問攻めするも、鳴海にあなたには関係
ないからと早足で立ち去られてしまう。立ち去る鳴海の後ろ姿を見つめ、少しほほ笑む那須田。鳴海から
の印象は死体マニアに。

 ふらふらとよろけるように社内に戻ってくる鳴海。那須田がこっそりニュース画面をみると、そこには鳴
海の推しのスタプリ真田道隆(吉澤要人)の熱愛発覚の記事が出ていた。ショックを受けている鳴海に対
して、課⾧の近藤(コウメ太夫)が同級生を紹介してあげると話している。落ち込んでいる鳴海を見つめ
る那須田。

 推しの熱愛のニュースが原因で、鳴海が自分の部屋で落ち込んでいる。

 さらに、ひとりで生きることがそんなに悪いことなのかと、考える。

 鳴海は、「ひとりで生きて、ひとりでしにたい!」と宣言する。

 那須田は散髪処に行き、アイドルっぽくしてくださいといつもと違うオーダーを出した。

 鳴海は気分転換にスタプリのバックで踊っていた5and moreをチェックすると、そこで新たな推しとなる白岩比呂斗(阿久根温世)を見つける・・・!

 第2話に続く。

【番組情報】

NHK土曜ドラマ『ひとりでしにたい』
NHK総合 毎週土曜22時~

【キャスト&スタッフ】
出演:綾瀬はるか 佐野勇斗 山口紗弥加 小関裕太 恒松祐里 満島真之介 國村隼 松坂慶子
原作:カレー沢薫『ひとりでしにたい』
脚本:大森美香
音楽:パスカルズ
主題歌:椎名林檎「芒に月」
演出:石井永二、小林直希、熊坂出

Photos

記事タグ