ミセス大森元貴、映画主題歌「天国」制作秘話　菊池風磨デモを聴いて驚愕

　Mrs. GREEN APPLEの大森元貴、timeleszの菊池風磨、中条あやみ、岡山天音、豊島圭介監督が25日、都内で開催された映画『#真相をお話しします』初日舞台挨拶に登壇。本日、公開を迎えた本作への想いや、主題歌「天国」について語った。

　【写真】大森元貴『#真相をお話しします』 初日舞台挨拶の模様

　本作で存在自体が謎めいた男・鈴木を演じた大森。公開初日を迎えた大森は、「やっとだよね」と菊池に話しかけ、感慨深い様子。「映画の公開日というのは、僕は初めての経験なので、役者としてすごい不思議な気持ちです。すごく嬉しいです」と心境を語った。また、自身が演じた鈴木が「どう届いたのかな？　そこがやっぱりあります。音楽作品をリリースするのと近い部分はあるかもしれない」とミュージシャン活動と重なる部分もあるという。

　また、本作の主題歌はMrs. GREEN APPLEの「天国」。その制作背景について大森は、「『天国』を作るにあたって、お芝居とは全然違う角度で向き合い直しました。誰が悪いとかではなくて、誰もが悪いみたいな。贖罪を抱えて、もうどうしようもないお粗末な生き物をどうやったら愛していけるのか？　みたいなところに立ち返ってミュージシャンとして書きました。僕としても新しい側面と表現っていうのを、この作品と共に世の中にお送りできているのが、すごく感慨深いですし、嬉しいという気持ちです」と語った。

　菊池は「天国」について、「大森くんが怖いところは、撮影期間中に曲を作るんです。『撮休があったんで作っちゃいました』みたいな。デモの段階でクオリティがめちゃくちゃ高くて、役に入り込もうという意識があるから、映画とリンクするんです」と完成度に驚いたという。感想を聞いた大森は、「照れる（笑）」と嬉しそう。

　イベント後半では、映画のストーリーにちなんで、“究極の選択を迫られた瞬間”を、キャストそれぞれが回答。

　大森は、本作への出演オファーをもらったときだと話す。「出演するか否か、僕の中で究極の2択でした」と振り返る。出演を決めた決め手に「とても愛のある説明を受けまして、脚本を拝見してなるほどみたいな。そこで何かお力添えできることがあれば」と出演を決めた経緯を語り、「本当に刺激的な毎日をいただきました」と貴重な経験になった様子。

　それに対して菊池は、「僕なんか２つ返事で『出ます』と言ってしまった...」と周りを笑わせた。

　本作はミステリー界の超新星・結城真一郎氏が2021年に発表した第74回日本推理作家協会賞（短編部門）を受賞した短編「＃拡散希望」。そして翌2022年に『＃拡散希望』を含む、現代日本の〈いま〉とミステリーの技巧が見事に融合した珠玉の５篇を収録した『＃真相をお話しします』（新潮文庫刊）が発売。2023年本屋大賞ノミネート。その後、コミカライズ化、オーディオブック化、さらには韓国・中国・台湾・タイの４か国で海外翻訳された前代未聞の暴露（ゴシップ）系エンターテインメント『#真相をお話しします』が映画化。大森元貴（Mrs. GREEN APPLE）と菊池風磨（timelesz）が映画初主演でW主演を務め、４月25日に全国公開された。