冨永監督「楽しい現場にしたかった」、池松壮亮「楽しかった。出来上がりに満足」
映画『白鍵と黒鍵の間に』キャスト登壇付きプレミア上映会
池松壮亮、森田剛、高橋和也、冨永昌敬監督が4日、都内で行われた映画『白鍵と黒鍵の間に』(10月6日公開)キャスト登壇付きプレミア上映会に登壇した。
昭和末期の銀座を舞台に、未来に夢を見る「博」と夢を見失っている「南」のピアニストの運命が大きく狂い出す一夜を描く物語。原作はジャズミュージシャンで、エッセイストとしても才能を発揮する南博の『白鍵と黒鍵の間に-ジャズピアニスト・エレジー銀座編-』。南博がモデルの主人公を「南」と「博」という2人の人物に分け“3年”におよぶタイムラインがメビウスの輪のようにつながる“一夜”へと誘う。
一人二役で2人のジャズピアニストを演じ分けた池松壮亮。撮影を振り返り「楽しかったですね。出来上がりに満足していて冨永作品にどっぷり浸かれた。冨永さんの独創的なマジック、映画技法を存分に感じられて、イマジン、メタファー、ファンタジックにまみれた作品」と絶賛。更に「人生いろいろな局面があると思いますが、心の隙間を埋めるような、変わりゆく時代の移ろいの間を埋めるような映画になっていたら嬉しい」と述べた。
また冨永監督は「理想のキャストに恵まれた作品で皆さんのお芝居、演奏をどういう風にカメラに撮っていくかで撮影期間中は頭がいっぱいだった。つまらない映画は撮りたくなかった」としつつも「かといって遅くまで仕事したくないじゃないですか。なるべくコンパクトに面白カットを撮って面白いシーンを作って『明日も宜しくね』と楽しい現場に、皆が気持ち良く毎日過ごせるようにしたかった」とも。
更に「特に今回は夜のシーンで、撮影の時間が偏った。良い作品を作りたいと同時に一緒に仕事する職場として見ていたいと思った。そういう映画を皆さん見てもらってここに立てて、誇らしげ」と感無量の様子だった。
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