撮影・木村武雄

 STU48が9日、広島国際会議場フェニックスホールで「6周年コンサート」を開催。3期研究生がファンの前で初お披露目され、全員で「出航」をパフォーマンスした。キャプテンの今村美月は「6年間の活動を超えられるような1年にしたい」と意気込んだ。

 コロナ禍の制限緩和で、不織布マスク着用の条件付きで声出しが約3年ぶりに解禁された。オープニング3曲は再出発の意思表示ともとれる「ヘタレたちよ」「ペダルと車輪と来た道と」そして「夢力」。なかでも「夢力」の歌詞にある<何度もうダメだと/立ち止まってしまっただろう/その度にもう一度/思い出して来たんだ/あの夢を/夢力出そうぜ>は今の自分たちにも重ねているようにも感じられた。

 この3曲は特別にスタンディングでの観覧がOKに。大歓声とコールを浴び充実感に満たされるような表情のメンバー。それを受けてさらに声を上げる観客。まさに大熱狂。3曲を終え今村美月は「STU48屈指の盛り上がり曲。もうアツアツですね!」、石田千穂は「スタンディングのパワーでアツアツ!」と高揚感に浸った。

 幕開けを飾った「ヘタレたちよ」はコロナ禍で発売された曲。センターを務める瀧野由美子は「リリースされた時は声出しが出来なくて。きょう声を聞いてやっと曲が完成した気持ち。鳥肌が立った」と喜んだ。

 そして「この3年間でできなかったことがたくさんあります。会えなかった時間を取り戻したい」とそのまま「思い出せる恋をしよう」を披露した。

 5曲目からは「僕たちの恋の予感」「僕の太陽」公演からの楽曲が組まれ、10曲目からは課外活動ユニット別に2曲ずつ披露した。

 MCを挟んでダンスパートが届けられそのまま「無謀な夢は覚めることがない」へと移行。そのまま後半戦へ突入。コールを受けてさらに熱が入るメンバー。大きな盛り上がりを見せる中、石田千穂が「コールができるようになって、2023年はこの曲を引っ提げて突き進んでいきたい」と新曲「息をする心」を披露し、本編を終えた。

 すぐさまアンコールが「手拍子」ではなく「声出し」で始まった。それを受けて石田千穂一人がステージに登場。「まだまだ盛り上がれますよね!」と声かけ。これを受けてメンバー全員をステージに再登場。そのまま「STUフェスティバル」さらに「風を待つ」をパフォーマンスした。

 熱気に包まれる中、今村美月が一呼吸を置いて、先日発表されたばかりの3期研究生を呼び込んだ。初々しくステージに登場した3期研究生がそれぞれ挨拶。極度の緊張や、憧れのステージに立った嬉しさから涙を流すメンバーも。そのまま全員でSTU48のアンセムともいえる「出航」を披露。大円団のなか幕は閉じ、7周年のスタートを切った。

 終演後には、今村美月、石田千穂、甲斐心愛が、3期研究生と共に囲み取材に応じた。甲斐心愛は「印象に残る景色が見れました。3期研究生は初々しくて、初期の頃の私たちを思い出しました」とにっこり。

 石田千穂は「声出しがあると私たちも気持ちも変わってきますし、ファンの方も感情をぶつけてくれて嬉しかった。3期研究生も加わって益々勢いづいたら!」と意気込んだ。

 STU48は年初に今年のスローガンとして「超えてゆけ。Team. STU48」を掲げた。今村美月は「スローガンを形にできた昼公演だったと思います。(卒業が決まっている)吉崎凛子ちゃんを含めると49人ですが、48人で『出航』を歌えたことが嬉しかったです。新生STU48という意味合いも込めて歌えたと思います」とし、昨年叶わなかった紅白出場への意欲を改めて示した。

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