瀧野由美子、岩田陽菜、吉田彩良

 STU48が3日放送の日本テレビ系音楽特番『ベストアーティスト2022』に出演。「花は誰のもの?」を披露。放送後には、瀧野由美子、岩田陽菜、吉田彩良がLINE LIVEを通じてアフタートークを行った。

 平和への願いを込めたメッセージをより強調するかのように、歌に合わせて歌詞が画面に映し出される演出だった。黄金色のライト、そして、彼女たちのバックに配置された巨大ディスプレイには雪の結晶のような花がゆらりと揺れる。温かみのある空間はまるで平和を象徴しているかのよう。しかしサビではそれが崩れるように、光は薄くなり、ディスプレイには戦争に苦しむ人々が映し出された。その中で力強くパフォーマンスするメンバー。浮かぶ歌詞。その眼光と言葉からは力強さが漲っていた。この日、コロナ感染で止む無く欠席となった中村舞に代わり高雄さやかが、瀧野由美子、石田千穂とトライアングルセンターを務め、想いを込めてパフォーマンスした。

 歌詞が画面に映し出される演出は、現在500万再生に達した「花は誰のもの?」ダンスリリックビデオをオマージュしたものだったという。瀧野由美子「歌詞に合わせて立ち位置や振り付けを変えた今日だけのオリジナルです。この曲で10回以上歌番組に出させて頂いているんですけど、これまでとは違ったので新鮮だったと思います」

瀧野由美子

瀧野由美子

 変化はカメラ割にも表れたという。岩田陽菜「メンバーの顔がよりよく見えて、ファンの皆様からも『〇〇ちゃん可愛かった』って!パフォーマンスも最初はダンスを控えめで表情で勝負したような感じもあって伝わるものがあったと思います」

 衣装もリニューアルした。吉田彩良「観てくださった方はびっくりしたと思う!」。この衣装を着てのパフォーマンスは今回が初めて。本番前に振りの確認を含めてテストを行った。瀧野由美子「振り付けして下さった方が来て下さって『今日はこういう気持ちで臨みましょう』って」。吉田彩良「キラキラな感じですごく目立つ!色が違うだけで印象が変わりますね!」岩田陽菜「(腕に)フリフリがついて王子様っぽい!華やか!」と目を輝かせた。

瀧野由美子、吉田彩良、岩田陽菜

瀧野由美子、吉田彩良、岩田陽菜

 今回の音楽特番で必ずと言っていいほど話題に上がるのは「楽屋弁当」。この日は吉田彩良が切り出した。「皆、めっちゃ悩んでました!4種類ぐらいあって…」瀧野由美子「そうそう!鶏、豚、魚とか」吉田彩良「陽菜さんがお弁当に一目散に行って」岩田陽菜「そうなのよ。いつもはみいひん(石田みなみ)と千穂ちゃん(石田千穂)なの。のしがついていたから開けちゃいけないのかなって。マネージャーさんにライトをつけてもらって透かして見て。『鶏とタルタルが入ってます!』『魚は鮭です!』とか(笑)」

岩田陽菜

岩田陽菜

 吉田彩良「お弁当は醍醐味!」瀧野由美子「そう醍醐味!」。吉田彩良「私は鶏を選びました!」岩田陽菜「私も!」瀧野由美子「私は豚。みんな鶏を食べているから。お弁当のラベルを持って帰ったの。『ベストアーティスト』に出た証みたいな」とそのラベルを披露した。

 もともとAKB48のファンである吉田彩良はお弁当以外にも心を躍らせた場面があった。吉田彩良「たまたま小栗有以さんが楽屋から出てきてハッとなって!一番嬉しかったかもしれないです(笑)」。番組にはAKB48も出演していた。瀧野由美子「岡部麟さんとたくさん喋った!選抜の時にシンメで。2年ぶりだったかも」

絶対に観るべきMV

 話題は「絶対に観るべきMV」に。3人がおススメするMVをそのエピソードと共に明かした。

 吉田彩良「『花は誰もの?』のダンスリリックビデオは絶対に観て欲しくて、『思い出せる恋をしよう』は全員選抜でやって、2期生が初めて参加して撮ったので思い出が濃いんです。港町の御手洗(みたらい)とか瀬戸内の景色もいっぱい映っているので選びました。そして私が歌っている『夏の“好き"はご用心』はユニット曲で、MVではないのですが、『花は誰もの?』とは全然違うアイドルという感じなので、『劇場公演でやっているよ!』ということも伝えたくて選びました!」

吉田彩良

吉田彩良

 岩田陽菜「『思い出せてよかった』は初期の頃に撮影したMVですごく可愛い。白い椅子と机がオリーブ園にあって、フラッグに夢を描いて飾り付けて踊るみたいな。衣装も制服っぽいというか。昔のSTU48も知って欲しいということで選びました。そして『風を待つ』はめっちゃ大変だったんですよ。長い尾道の階段を駆け上がりながら撮影して過酷でした。『花は誰もの?』はダンスリリックバージョン。480万再生(現在500万再生)にいっていてこの調子でどんどん見て欲しいなって。ドラマバージョンも是非見て欲しいです!」

岩田陽菜

岩田陽菜

 瀧野由美子「『暗闇』です。ファーストシングルは自分たちにとって特別。(当時は)2日間で撮るMVが初めてで早朝や夕暮れまでみんなで撮って、私たちのアイドル人生がこれから始まっていくんだと、今観ても初心に帰れる。STU48を知りたい方に観て欲しいです。それと『風を待つ』はすごく大変だったけど一番思い出に残っているMV。これも2日かけて撮っていて、尾道の坂が多い道をドローンでワンカットで撮るので自分がミスしたら最初からというプレッシャーと、振り付けは辻本知彦さんがつけて下さってコンテンポラリーダンスが初めて。どう表現したらいいか難しかった。個人的なことで言うと、AKB48の選抜で『NO WAY MAN』の歌番組時期と重なって体力的に大変でした。『瀬戸内の声』は私たちの初めてのオリジナル曲。加入して1カ月ぐらいでMVを撮って。メイクもまだ分からない初々しい姿も見られて。当時いたメンバーが今少なくなっていて、私と陽菜と福田朱里ちゃんと谷口茉妃菜の4人しかいない。伝説的なMVなので、当時のエモさとこういうメンバーがいたんだと思いながら観て欲しいです。指原(莉乃)さんも(岡田)奈々ちゃんもいるので!」

瀧野由美子

瀧野由美子

 そして、話題は3期生オーディション。自身のオーディションを振り返った。

 吉田彩良「2期生は歌唱審査があまりなくて歌唱、ダンス、瀬戸内愛、ムード、その他などから選んでやりました。私はその他を選んだんで思いをしゃべりました。本当かどうか分からないけど、審査員の誰かが『良い!』と言ったら受かると聞いたので、山本学さん(元劇場支配人)の顔が分かっていたから山本さん一点集中で。変に着飾らずに素でやった方が良いと思い臨みました」

 岩田陽菜「私はAKB48やHKT48とかオーディションを結構受けていて、何回も受けているから審査員の方に覚えられていて。『今回も受けたんだね』と。落ちても印象がつくから諦めずに『これだけなりたいんだぞ!』と熱い気持ちをもって臨んだらいいと思います」

 瀧野由美子「締め切りが迫るギリギリに(エントリシートを)提出して。それまで出すか迷っていたけど、『受かってもいないのに迷うのはどうなの?』って思って応募して落ちたら諦めようと。悩んでいるだけじゃ始まらないのでと思って応募しました」

 自身の体験談を明かしながら、“未来のSTU48メンバー”にエールを送り、締めくくった。

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瀧野由美子
岩田陽菜
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瀧野由美子、吉田彩良、岩田陽菜
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