連載
STU48「花は誰のもの?」歌い続けた1年

川又あん奈

生活に必要不可欠な存在でありたい


川又あん奈

STU

掲載:22年12月21日

読了時間:約4分

 アイドルが呼び掛ける平和へのメッセージソングとして国内のみならず海外からも共感と感動を呼んでいるSTU48の「花は誰のもの?」。これまで様々な壁が現れても決して諦めず立ち向かってきた彼女たち。約1年を通して歌い続けてきた同曲をどう捉えているのか。選抜メンバー一人一人の思いを届ける連載。第7回は川又あん奈。

川又あん奈(2期生、香川県出身)

――「花は誰のもの?」を歌い続けてきて楽曲への捉え方に変化は?

 初め聞いた時、今の世界に当てはまるメッセージ性が強い曲でこの歌を歌うことに責任感を感じました。深く聞く事で歌詞の重さをより感じ、世界の人に届けたいと思う気持ちが強くなりました。

 また、パフォーマンスをする際に振り付けの先生にどのような思いを込めているのか、何を伝えたいのかを考えようと教わり、ひとつひとつの動きに意味を込め、より多くの方に歌詞の思いが伝わるようにと深く考えるきっかけにもなった曲です。全ての歌詞に意味がこもっていて、とにかく伝えたいって思いです。

――自身の気持ちは?

 初めは、平和について考えるきっかけになる曲になって欲しいと思い歌っていました。もし国境が消えたら…平和になるのか!?どうしたら平和になるのか考えるきっかけになって欲しいと思っていました。今は、また少し変わり、国境が消えても世界が平和になるなんて綺麗事だけど、国境が消えたら少しでも平和になる人が増えるのではないか?と少しでも平和になって欲しい、でもどうしたらいいか分からない、そんなもどかしく言い表せない気持ちを表現するように変わりました。

――平和への想いは?

 みんなが笑って過ごせる世界にどんどん発展して欲しいと改めて感じます。家族とご飯を食べて、帰る家がある、そんな普通だと思っていた生活がなくなることを誰しもが望んでいないはずなのにどうしてこのようなことが起きてしまうのだろうかともどかしいです。みんなわかっているはずなのに…という気持ちが増えました。

――平和やコロナ禍など、このような状況下でアイドルの存在価値、存在理由は何だと思いますか?

 怖いものや嫌なものからは目を逸らしたくなるけど、好きなアイドルが平和について歌っていたらふと考えるきっかけになるような、アイドルだからできることがあると思います。

 難しいですが…私にとっては日常生活の一部で活力です。推しがあれ食べたらから私も今日食べるとか、推しに影響された日常生活をファンの方は送っているはず…私はそうでした(笑)

 コロナで会えない時期もあったけど、配信のコメントやメールの返信でファンのみなさんも「早く会いたい」「寂しい」って言ってくださって、皆同じ気持ちだから一緒に乗り越えようとなれました。2期生は加入してすぐにコロナ禍で、思うように活動ができず、今でもコロナ禍前に行われていた個別握手会などを経験したことがありません。でも今2期生18人が頑張っているのは、ファンの人に会いたい、前のような生活に戻ってアイドル活動をもっと楽しみたいって思っているからだと思います。ファンの人がアイドルの存在を求めてくれているからこそです!答えにはなってないですけど、生活に必要不可欠な存在でありたいです。

――この1年はご自身にとってどういうものでしたか?新たに芽生えた目標、決意があったら教えてください。

 「花は誰のもの?」で初の16人選抜に選んでいただけで生活が一変しました。ファンの方がすごく喜んでくださったこと、家族や友達に嬉しい報告ができたことなど、選抜発表の瞬間、今までのことが報われたと嬉しい気持ちでした。そして同時に追われる側にもなったことに身が引き締まりました。選抜メンバーで活動するとまだまだ先輩に追いつけてないと実感する日々で落ち込むことも、選抜に選んでいただけたのに私はダメダメだ〜って責任感を感じ悩むことも増えました。ただ楽しいだけではなかったっていうのが率直な感想です。

 そんな1年の中で私はSTU48がより大きいグループにもっとたくさんの方に知って欲しいというグループ愛が高まりました。正直自分の個人的な目標よりもSTU48をすごいグループにしたい気持ちが大きいです。とにかくSTU48が…っていう気持ちです。STU48がいいグループになるようにもっと私自身頑張りたいし、私をきっかけにSTU48を知ってくれる方がいてほしいです。個人仕事も頑張りたいです。少しでもSTU48に貢献したいです。とにかくSTU48にとってかけがえのない存在になりたいです。

――コロナや5周年コンサート中止(その後実現)など様々な壁に当たりそれでも乗り越えてきた皆さん。壁を乗り越えるために必要なことはありますか?また壁は乗り越えられると思いますか?

 諦めないこと。

 がむしゃらに前に進むこと。加入当初は、何をどうしていいか分からず、とにかく今あるものに必死でした。でもやりたいことができたり、目標に達成出来たり、「ペダルと車輪と来た道と」の歌詞のように漕ぎ進めないと見えない未来があると思います。

 川又あん奈

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