STU48が歌う「花は誰のもの?」は、アイドルが呼び掛ける平和へのメッセージソングとして国内のみならず海外からも共感と感動を呼んでいる。原爆が投下された広島を含む瀬戸内を拠点とするグループだからこそ説得力がある。そしていまだ猛威を振るう新型コロナウイルスも私たちの日常を一変させた。一時はエンタメ不要論も出た。アイドルは握手会など対面イベントが出来なくなり「元気を与える役割」「アイドルでいる存在価値」を疑った方もいた。だが彼女たちは、心が打ち砕かれそうになっても、小さく重い足取りでも、一歩踏み出し少しずつ前進してきた。そのひたむきな姿勢は「花は誰のもの?」と共に感動を与えた。彼女たちもきっとこの曲と出会い意識が変わったはずだ。約1年を通して歌い続けてきた同曲。いま彼女たちはどう思うのか。選抜メンバー一人一人の思いを連載で届けたい。第1回は石田千穂。
石田千穂(1期生、広島県出身)
――「花は誰のもの?」を歌い続けてきて自身に変化は?まずは楽曲に対する捉え方。
パフォーマンスを重ねるにつれて、全員の心がひとつになっていくのを感じました。
曲が始まると、スッと気持ちを切り替えられるようになって自分の中にこの曲を取り込めた気がします。
――自分自身の気持ちは?
この曲で沢山の歌番組に出させていただいて、STU48の存在も知っていただけだと思います。
今は曲が私たちを引っ張ってくれている状態なのでグループの力もつけていきたいと更に強く感じるようになりました。
――平和への想いは?
平和になるために何をしたら良いのか前は分からなかったけど、周りの人に優しくする所からでも平和に繋がると思いました。このお仕事を通して平和について考えたり行動するきっかけを作れたらなと思います。
――コロナ、そして平和、アイドルの存在価値、存在理由はなんだと思いますか?
このご時世、楽しみにしていたことが中止になったり誰しもが何かを我慢していると思います。
そんな時に私たちを見て笑顔になってもらえたらそれがいちばんの存在価値だと思います。
――この1年は自身にとってどういうものでしたか?そして新たに芽生えた目標、決意があったら教えてください。
初舞台、THE FIRST TAKE や、cookpad Liveで料理番組をさせていただくなど新しいお仕事への挑戦を沢山させていただきました。今後も色んなお仕事に挑戦して、私が入口になってSTU48を知って好きになってもらう事が目標です。
――コロナや5周年コンサート中止(その後実現)など様々な壁に当たりそれでも乗り越えてきた皆さん。壁を乗り越えるために必要なことはありますか?また壁は乗り越えられると思いますか?
STU48が色んな壁を乗り越えてこれたのは、応援してくださっている皆様が優しく待ってくださっていて、メンバーやスタッフさんもへこたれず前を向いていたからだと思います。
何かを目指して進んでいると必ず壁が現れると思います。そこで諦めてしまう人もいるけど、諦めなかったらその壁は結果的に成功する為の過程になるという気持ちで挑んだら良いと思います。
石田千穂