INTERVIEW

梶原岳人

「染まりすぎないこと」アフレコで意識していたこととは


記者:村上順一

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掲載:22年11月08日

読了時間:約5分

 声優の梶原岳人が、Netflixで配信されるアニメ『ロマンティック・キラー』(10月27日配信開始)に出演。スポーツ系幼馴染イケメン速水純太を演じる。『ロマンティック・キラー』は、集英社「少年ジャンプ+」で連載されていた百世渡による漫画作品。“非ヒロイン属性”の女子高生・星野杏子と、“とある目的”で杏子に恋愛をさせるべく突然現れた魔法使いリリ(CV. 小松未可子)によって繰り広げられる物語。インタビューでは、アフレコのエピソードや本作の見どころ、幼馴染との思い出から活動の原動力まで話を聞いた。【取材・撮影=村上順一】

純太は見た目とギャップのある人物

梶原岳人

――出演が決まった時の心境は?

 役に決まったのはアフレコの直前で、決まって良かった嬉しさと驚きがありました。僕は恋愛マンガが好きでよく読むのですが、僕が今まで読んできた恋愛ものとは違うアプローチで進んでいく作品だったので新鮮でした。

――ちなみにオーディションの必勝法はあります?

 必勝法はないです。精一杯やるしかないのかなと思ってます。

――梶原さん演じる速水純太はどんな人物だと思いました?

 すごく見た目とギャップのある人物だと思います。背も高くてスポーツマンで周りからもモテるイケメンで、羨ましいところが沢山あるんですけど、周りから見られるイメージとは違って、少年のようなすごくピュアな一面を持っていて、それは良いギャップだなと思いました。こういうキャラはあまり演じたことがなかったので楽しかったです。

――すごく一喜一憂するキャラですよね。

 そうなんです。杏子と香月司(CV.梅原裕一郎)が喋っていることを聞いてしまって、動揺するような場面もたくさんありました。僕自身も純太のように心の振れ幅は大きい方だと思っていて、出来事一つひとつに心が動かされている気がしています。

――それは役者としての武器になりそうですね。

 コントロールできればいいんですけどね。それがなかなか難しいところなんですけど。

――梶原さんご自身は喜怒哀楽だとどの感情が強いと分析していますか。

 どれも感じてはいますが、自分は喜怒哀楽はそれほど表に出ないタイプだと思います。

――喜怒哀楽といえば、杏子は表情の変化がすごいですよね。

 たまにゴリラみたいな顔になったり(笑)。コメディ要素が強いシーンは、キャラが外れるくらいのことをやっても大丈夫というアドバイスをいただいていたので、キャストの皆さんやりきっていたのかなと思います。

――梶原さんが思う本作の見どころは?

 恋愛にここまで興味がない主人公も珍しいですよね。恋愛をしたくないのにさせられるというのは、恋愛ものが好きな僕から見ても切り口が違う作品でした。周りのキャラもその杏子に対して、どうアプローチしていくのか、リリによって色んな仕掛けが繰り広げられるのですが、そこが僕の見どころです。

――杏子は自分の趣味が絶対で、恋愛に興味がないという設定は恋愛ものとして確かに斬新ですよね。梶原さんはそういった絶対的なものはありますか?

 寝る前に映画やドラマを観ることかな? 僕はその時間がすごく好きなので、そのために大きなテレビを購入したり、いいスピーカーを導入しました。自宅で映画を鑑賞する時間を大切にしていて、Netflixさんにはお世話になっています。

――それを『ロマンティック・キラー』のように制限されてしまったら...。

 僕のリフレッシュタイムでもあるので、しんどいですね。杏子の気持ちがわかります(笑)。

――本作を通して発見や気づきはありましたか?

梶原岳人

 純太を演じる上で、意識していたのは染まりすぎないことが重要なのかなと思いました。高校生にもなると人間関係など色んなことを知って染まってしまうと思います。でも、純太は良い意味で染まりすぎていないところが魅力だと思ったので、自分も純粋にものごとに反応出来る感覚を持っておきたいなと思いました。そこが気づきでした。

――今回、幼馴染という設定ですが、梶原さんは幼馴染との思い出はありますか。

 小学校からの幼馴染が3人います。彼らとは今もよく遊んだりしているんですけど、僕の家に集まってゲームをしたり、Netflixで恋愛バラエティーを観たり、今も昔と同じことをしているなと思いました。

――本当に恋愛ものがお好きなんですね。どんなところに魅力を感じていますか。

 どうストーリーが転ぶのかわからないところです。特に恋愛バラエティーはリアルで動いているから、ハラハラして面白いんです。あとは自分の推しを見つけて、頑張ってこの恋を成就してくれよ、と応援したりするのも楽しいです。

――『ロマンティック・キラー』にもそういった要素がありますよね。

 純太の気持ちを杏子は気づいているけど、それを表には出してくれないじゃないですか。そこにもどかしい気持ちもあったりして。2人が良い感じになってくれないかなと思いながらアフレコしてました。

――さて、梶原さんの活動の原動力は?

 先ほどもお話に出ましたが、色んな作品を観ることです。それによって自分もそうなりたいと思えるんです。実写作品とアニメでは趣の違いがありますけど、演じるという部分で共通するところはあります。魅力的な役者さんだったり良い作品を観ると、自分もそういった作品に携わりたいと思います。

――それがモチベーションに繋がるんですね。最後に読者へ一言お願いします。

 恋愛作品なのにアクションシーンも見どころになっていて、キャラがすごく動きます。ストーリーはもちろん、映像としての魅力もあります。加えてオープニングとエンディングも面白いです。これはNetflixさんならではと言いますか、是非スキップせずに最後まで観ていただけたら嬉しいです。

(おわり)

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