花魁・桜雅を演じる乃木坂46久保史緒里

 久保史緒里、ゆうたろう、石倉三郎、榎木孝明、寺十吾氏が4日、東京・渋谷のPARCO劇場で『パルコ・プロデュース2022「桜文」』公開ゲネプロ及び取材会に臨んだ。

 古き良き日本を舞台に、明治期に吉原随一と謡われた花魁をめぐる耽美な悲恋の物語。その花魁の桜雅を演じるのは久保史緒里。

 花魁役と聞き、始めは「何も知らない、触れたことがない世界だったので最初は驚きました」。ただ調べていくうちに「今まで出会ったことがない役でしたのでものすごい挑戦になるなと思いました」と役者としての期待が芽生えたという。

 乃木坂46のメンバーで、樋口日奈からは「ビジュアルが解禁された時に本当に綺麗だねと言ってくれて嬉しかったです」。更に「5期生みんなも観に来たいと言ってくれたので。でも緊張しますね。頑張ろうという気持ちです」

 役作りで大変だったのは「感情表現」。

 「100年以上前の話ともあって現代と当時とでは感情の波や表現の仕方が違っていて。当時の(資料)映像を観ながら引っ張り出すのが大変でした」

 桜雅は吉原随一の美しさを誇るが笑顔を見せない。

 「過去に何かがあるから笑わない花魁になったわけですが、桜雅にも日常があって、笑わない中で日常をどう届けられるかが難しくて。お稽古しているうちは、微笑んでしまうやりとりもあって。きっと桜雅はふとしたときにこういう感情になるんだなと。でも表には出さない。そこが難しいです」

会見では笑顔も

 稽古中は、声量の大きさに苦しんだ。

 「本読みの段階から声が小さくて、声が小さいと表現も小さくなってしまって。それを寺十吾さんが『とりあえず声を出してそこで出てくる感情もあると思うから』と言って下さって。ある時から何も気にせずに声を思いっきり出してやってみようと。お芝居をしていて楽しいと思えた瞬間でした。そのきっかけを与えてくれたのは嬉しいです」

 ゆうたろうを含め、榎木と石倉が言葉を揃えて「若さはすごい。若者の力が本当にすごくてパワーをもらった」と賞賛された久保。寺十吾氏からはこうも言われた。

 「とにかく若さ。未熟であることがこんなに新鮮で可能性があるんだと。未熟であることは希望に、可能性に満ちていると感じた。それがあまりにも素敵だったのでまぶしかった。こうやって見せようという雑念が一切なくまっすぐにやるすがた美しかった」

寺十吾氏、榎木孝明

ゆうたろう、石倉三郎

 いよいよ明日から幕が上がる。

 「桜雅として生きることは決して楽ではありません。苦しい場面もたくさんありました。時代を超えて舞台上で素直な感情がぶつかり合い交じり合っていきます。その交流を見せられたら。何よりも健康第一に千秋楽まで駆け抜けられたら」

 同公演は9月5日から25日まで同所で。10月1日・2日は大阪で、10月5日は名古屋で、10月8日は長野で上演される。

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