アクションシーン(C)浅井蓮次・沢田 新・小学館/『バイオレンスアクション』製作委員会

 橋本環奈が主演を務める映画『バイオレンスアクション』(19日公開)で、橋本環奈と城田優が“ボリュメトリックキャプチャ技術”を使ったアクションシーンに挑戦した。その躍動感あふれるメイキングカットが公開された。

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 本作は、浅井蓮次と沢田新による同名人気コミックの実写映画化。ピンクのショートボブでゆるふわな雰囲気の女の子・菊野ケイ(橋本環奈)が日商簿記検定2級取得を目指し専門学校に通いながらアルバイトをするが、そのバイト先は指名制の殺し屋。どんな相手にも臆せずバイトとしてターゲット撃破を完遂する彼女に史上最悪の依頼が舞い込んでくる。

 今回は、斬新なアクションシーンを撮影するにあたり、日本初となる最先端の撮影手法ソニーの“ボリュメトリックキャプチャ技術”が採用されている。スポーツやミュージックビデオの分野で使われることが多いが、日本の商業映画で使用されるのは本作が初となる。

 グリーンバックで囲まれた円柱状の専用スタジオには100台以上のカメラが360度に設置されており、スタジオ内の俳優陣の動きを3Dでキャプチャ。それを高精細な3D CGデータとして再現する。

 通常のアクションシーンの撮影では、カットを細かく割って撮影することが多いが、本技術を使うことで一連の流れで撮影することができる。

 ボリュメトリックキャプチャで撮影することのメリットについて、VFXスーパーバイザーの鎌田康介は「カメラを自由に動かすことができるので、それにより監督が求める映像をうまく表現できるようになりました。今までにない新感覚の映像になっていると思います」とコメント。

 通常ではカメラが入れないような角度から撮影された躍動感満載のアクションシーンに要注目だ。

 そんなボリュメトリックキャプチャが最大限に活かされたのが、橋本演じる主人公ケイと、城田演じる最狂の殺し屋みちたかくんの最後のバトルシーンだ。

 専用スタジオでは、橋本と城田が入念にアクションの確認を行っていた。何度も共演経験のある二人は、さすが息の合った動きを見せ、ブンブンという音が聞こえそうな城田のパンチ、それに応じる橋本の動きも完璧だ。

 「よろしくお願いします!」という橋本の気合を合図に、二人はスタジオ内へ。最初のカットは一発OK。互いにタイミングを合わせながらカットを重ねていく。

 360度グリーンバックに囲まれた撮影は苦労も多く、「どこを見ても同じ光景だから前後がわからなくなる」と悩む橋本。アクション監督田渕の激励を受けながら、カットを重ねるごとに二人の動きは精度を高め、最後に瑠東監督の「OK!」の声。その場にいた全員から拍手が沸き起こった。

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