カワカミトモキ(Gt.)、平田真也(Gt.Vo. )、きっつー(Dr. )によるロックバンドOrganic Callが4日、2ndEP『セピアに褪せる』を約半年振りにリリースした。2017年に活動を開始。2022年1月8日放送の日本テレビ『バズリズム 02』のコーナー「これがバズるぞ! 2022」で27位にランクイン 。同年2月27日渋谷 WWWで開催された5th Anniversary 2MAN EVENT「日常を抜けてシネマの中へ」をソールドアウト。今作収録の「ブルーアワー」がフジテレビ系「めざまし8」2022年4月度エンディングソングに大抜擢されるなど勢いに乗っている彼ら。本作『セピアに褪せる』は昨年11月にリリースされた 3rd Single から2曲に加え 新曲を3曲収録した全5曲入りのEP。MusicVoiceではメールインタビューを実施。2ndEP『セピアに褪せる』の制作背景から、Organic Callが音楽をやる意味など、平田真也とカワカミトモキの2人に回答してもらった。

言ったことは時間が掛かっても必ずやる

2ndEP『セピアに褪せる』ジャケ写

――バンド結成の経緯どのような感じでしたか。結成当時印象的だったことなどあればお聞かせください。

平田真也 それぞれが組んでいたバンドが解散して、カワカミ(Gt)がメンバー募集サイトでボーカルを募集していたことがきっかけで出会いました。試しにスタジオに入ってみようと、入った1回目のスタジオから曲作りをしていて、その時作っていた曲が「さよならユートピア」なんです。

――バンド名はどんな意味や想いが込められていますか。

平田真也 当時ベースはいなくて3人で考えていたのですが、全然決まらなくて。下北沢でオーガニック○○ストアというお店を見かけて、そこから「オーガニックって響きいいな」となり、気づいたらコールも付いていてOrganic Callになりました。

――バンドの武器、特色はそれぞれどのように感じていますか。

平田真也 透き通った透明感を感じる曲と熱いライブのギャップ。あと男っぽい。言ったことは時間が掛かっても必ずやります。

カワカミトモキ まず第一にボーカルの声。これがOrganic Callを形成してると言っても過言では無い。あとは一瞬で会場を包み込む広がりのあるサウンド、アグレッシブなライブパフォーマンス。

――『セピアに褪せる』というタイトルにはどのような想い、意図が込められていますか。

平田真也 色が褪せていく、つまり歳をとったり年月が過ぎていくことというのはネガティブに捉えがちなんですけど、素晴らしいことでもあると思うんです。実際に古いものにロマンを感じたり美しさを感じる人って現代には沢山います(フィルムカメラやレコード等もそう)。時間が経って色褪せても美しく思える作品にしたいと思いました。

――今作でそれぞれのお気に入り曲を理由と共に教えて下さい。

平田真也 全曲作詩・作曲なのでもちろん全て気に入っていますが、あえていうなら「未来は君の手の中」です。冬の少し肌寒さみたいなのを表現したくて。うまくピースがハマったなと。

カワカミトモキ やっぱりリード曲の「ブルーアワー」ですかね。イントロから開幕感半端なくないですか?(笑)。イントロ作ってる段階でどういう感じにしたいかお互いに固まっていて、割とスムーズにイントロはできたと思います。ただ、個人的にはギターが格好いいので、アウトロがとても気に入ってます。

――今回のレコーディングで印象的だったことは?

平田真也 「未来は君の手の中」のコーラスをシンガーソングライターのフジタカコちゃんにお願いしたんですけど、とっても素敵な声でした。

カワカミトモキ 特にガラッと変わったことはないんですけど、「ブルーアワー」の間奏(1:18〜)のシンガロングをメンバー含め6人で歌ったところですかね。純粋に楽しかったです。

――今作で特にこだわったところ、新しい試みなどあれば、教えて下さい。

平田真也 「ブルーアワー」のオーケストラサウンドやドラムの打ち込みの音は新しいアプローチです。「なにもいらない」のCメロの早口パートも初挑戦でした。ここはデモ段階で「ボツかな?」と思っていたのですが、スタジオで作っていて「いいじゃん!」と言われて採用になりました。

カワカミトモキ 「ブルーアワー」のイントロ、アウトロでワーミーペダル(音程が変化するエフェクター)を使用していてオクターブ下、上の音が同時になっていて、それがフレーズ中に変化するのですが、そこはこだわりました。あとはなんと言ってもアウトロ入る瞬間のグリスからの渾身のビブラート。何回聞いても自分でもテンションあがります(笑)。

――メンバーのここがすごい! と思うところを教えて下さい。

平田真也 カワカミとは出会ってから5年経つのですが、ずっと金髪です。

カワカミトモキ 平田のストイックさですかね。バンドにかける熱意は人一倍あり、間違いなくバンドの核でありボーカルだからというだけではなく人間的にもOrganic Callを引っ張っていってる存在だといえます。

自分で決めたことを裏切ることだけはしたくない

――影響を受けたアーティストは?

平田真也 邦楽で言うとはじめて買ったギターの教則本にASIAN KUNG-FU GENERATIONの「リライト」が載っていて、そこから好きになりました。洋楽だとRed Hot Chili Peppersにかなり衝撃を受けました。「Around The World」という曲のイントロのベースの音をはじめて聴いた時はかなり興奮したのを覚えています。

カワカミトモキ 幼い頃は母親の影響でJ-POPを聴いていましたが、中学高校でポップパンクやメロコアなど明るくアップテンポな楽曲に影響を受けました。割合的には洋楽のほうを好んで聴いていて、一番衝撃的だったのはカナダのポップパンクバンドSUM 41です。MVが中学生の自分にはかなりショッキングで衝撃を受けて、それが良い意味で刺激になりました。

――年間100本以上ライブを行う皆さんですが、ライブで印象的だったことは?

平田真也 自分達がいいライブするのは必須なので、対バンとかでカッコいいバンドがいるとアガります。この目で見た最高の瞬間って鮮明な残るんですよね。世界には沢山のバンドがいるのでもっと出会いたいです。

カワカミトモキ 遠征の時にいろいろあるのですが、バンド結成1年目の時の真夏の大阪遠征の時に急遽宿が泊まれなくなり、クーラーが全く効かないライブハウスの楽屋のソファーで寝たり、満喫の駐車場で車のドアを開けて寝たことです。あと、下北でライブをして次の日に大阪のサーキットに出演した時があって、一番手だったので一睡もせずに到着してそのままリハをして、ライブやったことです。

――音楽、バンドをやり続けることが出来る原動力はなんですか。

平田真也 外部的なことでいうと色々とありすぎますね。周りの人に本当に生かされているなと思います。それでも1番は自分自身です。自分で決めたことを裏切ることだけはしたくないので。

カワカミトモキ 一番は、好きだと言ってくれる人がいるということです。ライブにしても音源にしても待ってくれている人がいる、期待していてくれる人がいる、それだけでどこまでもやれる、と思います。あと、ライブの時のみんなの笑顔、キラキラした目を見ている時がたまらなく幸せです。

――今後のバンドの展望、野望などお聞かせください。

平田真也 経験したことがないことをやってみたいです。それが失敗してもいいと思っていて、挑戦した人にしかわからないことがあると思うので。ずっと闘い続けます。

カワカミトモキ 今まで出れていないサーキットやフェスなどに出ることです。徐々に以前から出たかったサーキットに呼んでいただけるようになってきて、とても嬉しいんですが、まだまだ出られていないフェスやサーキットがあるので、一つでも多く出られるようになりたいです。あとはアニメのタイアップ、これはマジでやりたいです。

(おわり)

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