STU48

 STU48が13日、広島市・おりづるタワーで、8thシングル「花は誰のもの?」の発売記念生配信イベント「LINE LIVE『生ドラマ!投票速報!新曲初披露!STU48 第二章開幕SP!」を行い、「花は誰のもの?」のパフォーマンスを初披露した。更にトライアングルセンターを務めた石田千穂、瀧野由美子、中村舞がドラマミュージックビデオで描いた高校3年間のその後を紡ぐ物語を完全生ドラマで挑んだ。MusicVoiceではその模様を独占取材。イベント後にはその3人にインタビューした。取材を通して見えてきたのは結束力と充実した笑顔だった。【取材・撮影=木村武雄】

毎回大がかりな配信イベント

 恒例ともなった配信記念イベントはこれまで、広島港、広島電鉄、広島城など広島の観光名所で行われてきた。今回は、道路を挟んで原爆ドームの隣に立つ「おりづるタワー」が舞台となった。平和への思いも込められた表題曲をこの場所で披露する――。それは瀬戸内を本拠地にする彼女たちだからこそ特別な意義があるように思えた。

 イベント開始約1時間前、メンバーがリハーサルを行っていた。「花は誰のもの?」の生パフォーマンスの初お披露目。センターは中村舞が務めた。場当たりでは、3回以上踊るなど入念なチェックが行われた。繊細な表現をするため抜かりはない。普段は正面から見るフォーメーションは横からでは全く異なって見えた。メンバー間のスペースが狭い上に交差も多い。しかも複雑だ。だがイベント後に石田千穂に聞いたところ、まだまだ優しい方だという。改めてSTU48のパフォーマンス力の高さをうかがわせた。

パフォーマンスのもよう

 一方、その合間には愛くるしい姿も見せた。寄り添い話し合う石田千穂、瀧野由美子、中村舞の3人。その後、瀧野由美子と中村舞は手を取り合ったかと思えば、その流れで「アルプス一万尺」を楽しんだ。沖侑果と今村美月は談笑。甲斐心愛は撮っているこちらに気付き、峯吉愛梨沙とヒソヒソ話。そして、峯吉愛梨沙がカメラを撮る真似をして”モデル“の甲斐心愛がポージングを決めた。それぞれがそれぞれの時間を過ごした。

「アルプス一万尺」を始める中村と瀧野

「アルプス一万尺」を始める中村と瀧野

峯吉がカメラマン役に。撮られる甲斐

 STU48のリリースイベントは、コロナ禍で各地を回ることができないなかでも特別な日をファンと共に祝おうと創意工夫し盛大に行われている。それを実現させるために毎回機材も大がかりだ。カメラ台数はざっと4台、そしてこの日は生ドラマ用に高価なシネマカメラも使われた。

 生ドラマのリハーサルはメンバーが見守る中で行われた。この日の午前中は日本テレビ『バゲット』に出演した3人。疲れを見せずに真剣な表情で入念にチェックしていた。

 そして迎えた本番。まずは、福田朱里と甲斐心愛をMCにトークを展開。その後、ドラマミュージックビデオが配信され、生ドラマへと移った。

トークコーナー

点と点を結ぶドラマ

 ドラマミュージックビデオは異例の30分にもおよぶ物語。トライアングルセンターを務める石田千穂、瀧野由美子、中村舞を主演に、高校3年間を描いた青春群像劇だ。苦難や葛藤に心が打ち砕かれそうになりながらも乗り越えようと立ち向かう力強さが映し出されている。選抜メンバーが総出演、瑞々しく演じた。

 生ドラマは、高校卒業後のその後を描いたオリジナルミニドラマで、本編同様に金井純一監督が脚本を手掛けた。出演するのは石田千穂、瀧野由美子、中村舞の3人。

 広島城など広島市の夜景を一望できるガラス張りの12階ホール。久々に再会した3人が同所で待ち合わせし旧交を温める。突発性難聴を患っていた瀧野由美子は歌えるまでに回復していた。石田千穂と中村舞が「良かった!」と抱きしめる。

生ドラマのリハ

生ドラマのリハ

 「また一緒に歌えるね」と中村舞。石田千穂が「私たちの笑顔で誰かを幸せにする、そう思って歌おうって」と思いを明かす。夜景には広島グリーンアリーナも。瀧野由美子は「せっかくならみんなで一緒に」と呼び掛け、声を揃え「歌いたいよね~」。弾ける笑顔。瀧野由美子が続ける。「いつかグリーンアリーナで歌ってみたい。叶えよう」。

生ドラマのリハ

 そして中村舞が照れながら「私、お腹が空いた。毎日いろんなことがあるんだけどお腹だけは空くんだよね」。石田千穂が「平和だね」とにっこり。「平和が一番」とうなずく瀧野由美子。そして「花は誰のもの?」のパフォーマンスが始まる。

 このドラマは事前に収録したものではなく、生配信中に行われた生ドラマ。緊張感ある一発勝負の本番。メンバーも遠くから固唾を呑んで見守っていた。

実際に配信された生ドラマ(C)STU/KINGRECORDS

「花は誰のもの?」パフォーマンス生披露

 ドラマミュージックビデオ、生ドラマという点が、「花は誰のもの?」のパフォーマンスで結ばれた。一人ひとりが風に揺れる花びらのごとくしなやかに、そして美しく舞った。中村舞、石田千穂、瀧野由美子が手を絡め、メンバーが大きな弧を描いて3人を包み込んだ。その形はまるで花のようで、大輪を咲かせるようであった。

パフォーマンスのもよう

 その後、ボールボーイ佐竹をMCにトークコーナーへと移った。

 まずはパフォーマンスについて。中村舞は「めっちゃ緊張しました。でもおりづるタワーで広大な景色と共にのびのびとパフォーマンスさせて頂きました」とリラックスした表情。また、生ドラマという初の試みに、瀧野由美子は「生放送で噛んだら終わりなので緊張しました」。石田千穂は「昨日の夜ホテルで舞ちゃんの部屋で3人で練習して、その時からは考えられないぐらいいい感じにできました」と胸を撫でおろした。

パフォーマンスのもよう

パフォーマンスのもよう

パフォーマンスのもよう

沖侑果・小島愛子・吉崎凜子、迫真の「キャ〜!!」

 そして、ドラマミュージックビデオにちなんで、メンバーが即興芝居に挑戦する「ホラー映画・仮オーディション」が行われた。設定は、仕事終わりにシャワーを浴びていると怪しいモンスターがやってきて「キャ〜!!」と悲鳴をあげる。挑んだのは沖侑果、小島愛子、吉崎凜子。

 まずは沖侑果。メンバーに向けて「大根(役者)たちと違いますから。お野菜さんたちは黙っていて」と挑発して笑いを誘った。威勢よく出た沖侑果の演技は…シャワーを浴びながら「コンプライアンスを守るのも楽じゃない」。やがて不気味な音楽が流れ表情が曇り、ピークに達したところでカメラ目線で「変態~!」と決め顔。やり切った自信の表情を見せる沖侑果は「シャワー中に覗くのは霊であってもコンプライアンス違反なので」と“風紀委員”らしく律した。しかしすぐさま「緊張しました~」と表情を崩した。

即興芝居に挑戦する沖

即興芝居に挑戦する沖

即興芝居に挑戦する沖

 続くのは最近まで舞台『花嫁は雨の旋律』に出演していた小島愛子。「舞台を経験したので沖さんには負けません!」と意気込むも「舞台よりも緊張します」と弱腰。そんな小島愛子の演技は…。「最近ツインテールとか、ミニスカを履いているのにきついと言われる。頑張っているのにな~」。不気味な音楽が鳴り響き、表情をこわばらせ、そして「キャー!!」。周囲の空気を飲み込むほどの迫真の演技にメンバーからも「すごい!」と驚きの声が挙がった。

即興芝居に挑戦する小島愛子

即興芝居に挑戦する小島愛子

即興芝居に挑戦する小島愛子

 ラストは、吉崎凜子。「自信!? やりづらいですよね。コンプライアンスから舞台女優と来て…」と不安げ。そんな吉崎凜子の芝居は…。「今日もあの上司うるさかったな。もう私嫌になったわ」とシャワーを浴びながらぼやき節。そして流れ始める不協和音。「え!? 何か聞こえる!?」と怯える表情でカメラ目線。そして、いきなりジャンプして「うわ~こりゃ~びっくりだ~!」と倒れ込む。突然の行動にカメラマンも追い付けずほぼフレームアウトしたなかでのまさかの三文芝居だった。恥ずかしさのあまりにうずくまる吉崎凜子は「だから嫌だったんですよ!」と顔を赤らめたが、ボールボーイ佐竹は「コメディエンヌで良かったですよ」と称えた。

即興芝居をためらう吉崎凜子

即興芝居に挑戦する吉崎凜子

消える吉崎凜子

2期生の台頭

 その後は、ファンが選ぶ「STU48瀬戸内PR部隊Season2」の選抜メンバーの10位から1位までと全国ツアー開催候補地の7位から1位までの速報順位が発表された。「瀬戸内PR部隊」選抜メンバーの名には尾崎世里花の1位を筆頭に、吉崎凜子(4位)、原田清花(10位)の2期生が。その躍進ぶりにメンバーも驚きの声を挙げた。

 投票は5月2日の正午まで受け付けられ、翌日の広島グリーンアリーナでの5周年コンサートで最終結果が発表される。

トークコーナー

 番組の最後にはキャプテン今村美月が「5月3日には広島グリーンアリーナでのコンサートがあります。結成6年目に向けた節目のコンサートになりますので、皆さんにお会いできたらいいなと思います。『花は誰のもの?』はカップリングまですべていい曲ですのでたくさんお聞きください!」と呼び掛けた。

トークコーナー

 また、岩田陽菜は「『花は誰のもの?』を初披露することができました、セーラー服でみんなでできたのもJK会のようで楽しかったです。これからも私たち一生懸命頑張っていきます」と意気込み。高雄さやかは「STU48にはこんなにいっぱい素敵な子がいますので、5周年コンサートを見に来て頂きたいですし、好きになってほしいと思います」とメッセージ。更に甲斐心愛は「今みんなでレッスンを頑張っている途中じゃけん!」と広島弁でアピールした。

トークコーナー

3本の矢、より強固に

 イベント終了後には石田千穂、瀧野由美子、中村舞にインタビューを行った。

――改めて今日一日を振り返っていかがでしたか。

中村舞 テレビ出演などたくさん詰まった一日でしたが、なかでも生ドラマがすごく緊張して、もうずっと不安でいっぱいでした。3人でなんとか無事に終われて良かったですし、楽しかったです。この会場でできたのもすごく良かったです。

石田千穂 最近のイベントは「LINE LIVE」で配信させて頂いていますが、今までで一番緊張した「LINE LIVE」でした! 生ドラマがあったり、瀬戸内PR部隊などの速報も発表されて、普段とは違うことがいろいろありましたので心臓がバグバグでした(笑)。でも楽しかったです!

瀧野由美子 「花は誰のもの?」がドラマミュージックビデオなので、この曲のダンスパフォーマンスを皆さんに披露するのが今日が初めてでした。ドラマとは違ったダンスを通しての曲の良さもお届けできたのかなって思います!

――そのパフォーマンスを、リハーサルでは横から見させて頂きましたが、繊細な動きや交差するところもあって大変そうに見えました。

石田千穂 振り付けは、歌詞に沿って作って下さっているので、すんなりと覚えることができました。でも、1回見て頂くだけでは気づかない細かい動きなどがたくさんあるので、何度も見てほしいです。

瀧野由美子 曲の歌詞自体が人との繋がりとかを歌っているので、そういう部分で絡みあったりとかほどけたりする振りが多いので大変そうに見えるかもしれないですね。

中村舞 センター3人がそれぞれ見せ場があって、クルクルって回るところがたくさんあるのでそういうところもぜひ見てほしいです。

――中村さんはバレエをやっていたこともあって回転が綺麗でしたね。リハーサルから3人の様子を見ていましたが、前回の1カ月前の取材からかなり仲良くなられていますね。

中村舞 話す機会が増えました!

瀧野由美子 3人での活動が結構増えたので!

――昨日も中村さんの部屋で話し合ったということも話されていて。

石田千穂 そうなんです。昨日は舞ちゃん「心配だから一緒にやりませんか」ってLINEしてくれて、その後も何回か通して。それから舞ちゃんの部屋で3人で他愛ない話をして、朝早いのに(笑)。

瀧野由美子 日付が変わるぐらいまで結構話してました(笑)。でもこういう機会は今までなくて、このトライアングルセンターになってから増えたので良かったなって思います。

――以前瀧野さんが、3人でセンターを務めることで苦楽を分かち合えるのがいいと話していましたが、それを日々実感している?

 瀧野由美子 すごく実感しています。今回の生ドラマもそうですが、1人だとすごく不安になることも、3人で本番の前に「頑張ろうね」とか「大丈夫だよ、いいよ」って励まし合ったり、楽しかったり苦労も全部3人で分かち合えるので、すごく良いです。

――外から見てもいい関係性だなと思いました。最後に、5月3日の広島グリーンアリーナに向けて思いをお聞かせ下さい。

瀧野由美子 広島グリーンアリーナでコンサートするのが私たちの大きな夢でした。それを5周年という節目で叶うのが、当時の自分たちから考えるとすごく感慨深いです。ここまで来られるのも一人ではできなかったことですし、皆さんのおかげです。今応援して下さる方のためにも、過去好きだったという方にも気軽に来てもらえるようなコンサートにしていきたいです。

トークコーナー

(おわり)

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