嵐莉菜、家族役は自身のリアル家族「私も監督もまさか」
嵐莉菜、奥平大兼、川和田恵真監督が20日、東京・丸の内の日本外国特派員協会で、映画『マイスモールランド』(5月6日公開)会見を開いた。『第72回ベルリン国際映画祭』で日本作品初の「アムネスティ国際映画賞」特別表彰を受けた。凱旋となるこの場で外国人記者からの質問に答えた。
在留資格を失い、普通の高校生としての日常が奪われてしまった17歳の在日クルド人の主人公サーリャが、理不尽な社会と向き合いながら、自分の居場所を探し、成長していく物語。嵐は主人公を演じ、サーリャが心を開く少年・聡太を18歳の奥平大兼が演じる。
本作が映画初出演にして初主演の嵐。「監督は優しい方で毎シーン寄り添ってくれました。サーリャの演じ方が分からなくなった時もあって、本番前に長く話をして下さってそれが演技にも繋がりました。サーリャをどんどん理解することができて、初めての映画出演が監督の作品で光栄です」と称えた。
サーリャの家族は、嵐の実の家族がキャスティングされた。「一人一人がオーディションで受かって。監督も私もまさか家族全員が集合するとは思ってもいませんでした。でもリアルな家族だからこその雰囲気が出せたと思います。私の家族の宝になっています」
サーリャはトルコ語を話せる役どころだが「私は話せないので空いている時間に先生のリスニングを聞いて勉強しました。父がトルコ語を話せるので発音のチェックをしてくれました」。ただクルド語は家族で練習したといい「文化に触れることができました」と振り返った。
映画では聡太との淡い恋模様も描かれる。外国人記者から「ラブロマンスもあるがそのシーンの撮影現場はどうだったのか、意識したことは何か」と質問されると「意識したことはあまりなかったけど…」と照れ笑いする嵐は「ワークショップで監督がピクニックに行く機会を作ってくれ、そこで仲が深まりました」とし、「付き合う前のよくわからない関係性は私自身もドキドキしました」と言い再び照れた。




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