(C)砥上裕將/講談社 (C)2022 映画「線は、僕を描く」製作委員会

横浜流星主演で、砥上裕將氏による小説『線は、僕を描く』(講談社文庫)が映画化されることが決まった。水墨画の世界に魅了されていく主人公を演じる横浜は本作で、水墨画に初挑戦する。10月21日に公開される。

全国の書店員から絶賛されている本作を、『ちはやふる』を青春映画の金字塔に仕立て上げた小泉徳宏監督を筆頭にした製作チームが再結集し、映画化。主演は『愛唄 -約束のナクヒト-』(19)、『いなくなれ、群青』(19)、『チア男子!!』(19)の3作品で、第43回アカデミー賞新人俳優賞を受賞した若手トップクラスの実力を持つ横浜流星が務める。

大学生の青山霜介はアルバイト先の絵画展設営現場で運命の出会いを果たす。白と黒のみで表現された水墨画が霜介の前に色鮮やかな世界となって拡がる。水墨画の巨匠・篠田湖山に声をかけられ、霜介は水墨画を学び始める。水墨画とは筆先から生み出される「線」のみで描かれる芸術。描くのは「自然(命)」。目の前にある「命」を白と黒だけの世界で表現する。霜介は初めての水墨画に戸惑いながらもその世界に魅了されていく。

(C)砥上裕將/講談社 (C)2022 映画「線は、僕を描く」製作委員会

横浜はとあるきっかけで水墨画と出会い、学ぶことでその世界に魅了されていく主人公、青山霜介役に臨む。横浜は本作で水墨画に初挑戦する。役作りのため、撮影前には水墨画家の小林東雲氏のもとで1年以上もの時間をかけて水墨画の練習を繰り返した。「その日、その時の感情によって、描く線が変わる水墨画の無限の可能性に驚かされた」と語り、霜介として瑞々しい演技を魅せる一方で、見事な筆さばきを披露している。

メガホンを取った小泉監督は、主演の横浜に対して「美しさと儚さを合わせ持つ横浜流星という稀有な俳優がいればこそ、この難しい題材を体現できた」と話している。

横浜流星:コメント

原作を読んで、まず僕自身も霜介と共に水墨画の魅力に引きこまれ、喪失を抱えた霜介が水墨画と出会い、温かい人々と出逢い、自分の止まっていた時間を動かし、再生していく様を繊細に演じられればと思いました。

霜介は、暗い過去を背負う中で、水墨画と温かい人と出会う青年です。水墨画に対する真っ直ぐな想いや大切な人たちの言葉をしっかり受け止める事が大事だと思い、霜介として生きました。

水墨画は、真っ白な紙に一本の筆と墨だけで描かれる絵です。

その日、その時の感情によって、描く線が変わってくるので、繊細で、毎回不思議だな、奥深いなと感じながら、その無限の可能性に驚かされていました。

この作品をきっかけに水墨画の魅力がたくさんの人に伝わればいいなと思っています。

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