“ミステリーの女王”の異名を持つ作家、アガサ・クリスティが生涯を通して書き続け、今もなお全世界で愛される“名探偵ポアロ”シリーズ。時代を超越した人気シリーズの中でも、アガサ自身が“旅行物のミステリーで史上最高傑作”と称する1937年に発表された「ナイルに死す」。この傑作ミステリーを前作『オリエント急行殺人事件』(17)に続き、ケネス・ブラナー監督が映画化する『ナイル殺人事件』が公開中。このほど、監督及び主演を務めるケネス・ブラナーが、本作の謎を解くためのヒントを少しだけ明かした。

 ケネス・ブラナーといえば、アカデミー賞をはじめ、ゴールデングローブ賞や英国アカデミー賞に度々ノミネートされている名優。俳優として、高い評価を受けている一方で、『マイティ・ソー』(11)や『シンデレラ』(15)などを手掛け、名監督としても名を馳せる。そんなケネスは、映画『オリエンタル急行殺人事件』(17)に続き、再びアガサ・クリスティの作品に挑戦することとなった。

 本作で主演および監督を務めるケネスは、本作について、「原作のアガサ・クリスティは単に巧みな謎解きを書くのではなく、リアルな人間を書いていますので、本作をエンターテインメント性が含まれるミステリーとして制作しました。そのため、登場人物を愛と欲望という感情に関わるように描いて、誰を愛するのか、誰を憎むのか、といったことを観客に考えさせるような物語にしています」と語り、本作のミステリーの謎を解くカギが、登場人物たちの“愛憎”にあることを明かした。

 今回、豪華客船で起こった殺人事件を描くミステリーに挑んだケネスは、ハリウッドデビュー作の『愛と死の間で』(91)をはじめ、推理小説家とその妻の浮気相手に繰り広げられた心理戦を描いた『スルース』(07)など、いくつかミステリー作品を手掛けている。そんなケネスが、同じ原作者の作品を続けて映像化するのは初めて。

 ケネスは「彼女の小説はとてもパワフルなものでありながら、実は人間的な要素がたくさん詰まっています。それを継承できる私たちはとても幸運だと思います」とアガサ作品の魅力を語りながら、傑作小説を実写化出来たことに喜びを表している。

 アガサの親族で、本作のプロデューサーも務めているマシュー・プリチャードは「ケネスは、原作のストーリーや物語の雰囲気などをスクリーン上完璧に再現していますので、『オリエンタル急行殺人事件』を含め、本作もとても気に入っていました。」と本作に太鼓判を押している。

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