選抜メンバー

 STU48が2月11日、広島市内で配信イベント「STU48 2022年最初のLINE LIVE『バレンタイン直前緊急生配信』」を行い、8thシングルの4月13日発売と、5月3日に広島グリーンアリーナで5周年コンサートを開催することを発表した。MusicVoiceではこのイベントを独占取材。センター3人、初選抜4人へのインタビューと共に届ける。【取材=木村武雄/撮影=村上順一・木村武雄】

三本の矢

 「センターは、石田千穂、瀧野由美子、中村舞!」

 名前が呼ばれた瞬間、どよめくように空気が変わった。

トライアングルセンターの一人であることが発表され涙する中村舞と、囲む石田千穂と瀧野由美子

 育ての親ともいえる岡田奈々が兼任解除となって迎える初のシングルは、グループ史上初の試みとなるトライアングルセンター。その一人に初センターの中村舞を抜擢した。驚きはすぐに新生STU48への期待に変わる。

 昨年11月、広島城内で行われた配信イベント『ヘタレだってやるときゃやるよ!STU48ヘタレ返上SP!』に岡田奈々の姿があった。広島城を築いた毛利輝元の祖父、毛利元就が説いた「三本の矢の教え」にちなんだゲーム企画で勝利した岡田は、優勝賞品の元就のフィギュアを手に「一生大切にします」と笑顔で語った。

 「三本の矢の教え」は、元就が3人の子、隆元・元春・隆景に授けた教えで、1本の矢なら容易に折れるが、3本まとめてなら折りにくいと、一族結束を説いた有名な逸話だ。

 そのイベントから約3カ月。岡田からの思いが託されるかのように、3人のセンターに白羽の矢がたった。新たな航海へ、その大海原に乗り出す第一歩となった。

トライアングルセンターを務める石田千穂、瀧野由美子、中村 舞

驚きと涙と笑顔

 2月11日、広島市内。この日もひんやりとした夜だった。『STU48プレミアムくじ抽選会』が行われた会場に集まるメンバー。「バレンタイン直前企画」と銘を打った企画ともあって和やかな表情を浮かべていた。

 定刻になり、配信は始まった。司会を務めるボールボーイ佐竹がこの日の企画を説明するが…「『バレンタイン直前・緊急生配信スペシャル』とお伝えしておりましたが…実は『STU48 重大発表スペシャル』です」とドッキリであることを伝え「2022年、STU48の活動に関わる重大な発表になります」と報告した。この瞬間、メンバーの表情は一変した。

 まず発表されたのは、5月3日に県内最大規模となる広島グリーンアリーナで5周年記念コンサートを開催することだった。歓喜に湧くメンバー。

 キャプテンの今村美月は涙を流しながら「メンバーみんなも5周年で立ちたいと言っていた所でしたので、目標が叶い嬉しいです。広島のなかでも大きな場所で新しい始まりを迎えられるのが嬉しい。みんなで頑張りたいです」と喜んだ。

涙する今村美月

 そして、8thシングルの発売の決定が発表され、その選抜メンバーを佐竹が発表し客席から壇上に上がる流れに。緊張感が走る。

 最初に発表されたのは2期生にして初選抜の川又あん奈。口元を抑え客席からステージに上がる。その後を小島愛子、高雄さやか、立仙百佳と2期生が続き、初選抜となる吉崎凜子と吉田彩良の2人が順に呼ばれる。驚きと嬉しさで表情が崩れる。

 そして、瀧野由美子、今村美月、石田千穂、甲斐心愛(欠席)、石田みなみ、福田朱里、沖侑果、中村舞が続く。最後に呼ばれたのは1期生の峯吉愛梨沙。悲願の初選抜入りに頬を涙で濡らしながらも満面の笑みを見せる。

 選抜メンバーが壇上に揃い、センターが告げられる。

 「石田千穂、瀧野由美子、中村舞」

 笑顔の石田千穂、瀧野由美子。対照的なのは初センターの中村舞。整理がつかない様子で一点を見つめていたが、次第に涙が溢れ出す。

 ボールボーイ佐竹から3人のセンターは称してトライアングルセンターであることが告げられ、その役割が説明される。「公演やメディアなどでセンターが入れ替わります。シングルは今までも素晴らしいものでしたが、本作も神曲になる自信作です。その楽曲を色々な角度から伝えたい。結成5周年を迎え3月には岡田奈々さんが兼任解除。新生STU48として『三本の矢』のように結束し一丸となって欲しいという思いが込められています」

 その説明を聞いている間も涙が止まらない中村舞。その手を強く握る石田千穂、背中をさする瀧野由美子。その後ろで号泣する福田朱里。

 中村舞は声を振り絞り「すごくびっくりしています。初めての事なので、分からないこともあるし、やらないといけないこともあるけど、みんなで素敵な作品を作れたら。一生懸命に頑張ります」

 センター経験が豊富な瀧野由美子は「STU48として新しい挑戦。私たち3人が三本の矢になって6年目も引っ張っていけたら。なぁちゃんはいなくなるけど、ここからがすごいぞ!というところを見せられたら」と頼もしく抱負を述べた。

 6thシングル「独り言で語るくらいなら」以来2度目のセンターとなる石田千穂は「6年目は奈々さんが兼任解除になったりいろいろと変化はありますが、みんなで頑張りたいと思います」と意気込んだ。

瀧野由美子

中村舞

石田千穂

 初選抜の4人も涙は止まらなかった。川又あん奈は「前回選ばれなくて悔しい思いをしたので入れてすごく嬉しい」、吉崎凜子は「私はダンスもできなくてSTU48のためになにができるのかと思っていました。ここに立てることがありがたくファンのみなさんのおかげ。頑張っていきたい」、吉田彩良は「前作で悔しい思いをした分、頑張りたい」、そして1期生の峯吉愛梨沙は「5年間、選抜発表のたびに悔し涙を流してきたのですごく嬉しい」と感謝した。

吉崎凜子

悲願の選抜入り、峯吉愛梨沙

吉田彩良

川又あん奈

 副キャプテンの福田朱里は「8枚目を出させて頂けるのはファンのみなさんのおかげです。6年目は大事な年。頑張っていきたい」と気を引き締め、今村美月は「5周年のコンサートも成功させたい。みんなで力を合わせて大きなグループにしていきたい」と強く誓った。

 配信が終わり、ステージを後にするメンバーからは安堵と喜びが伝わってくる。一方、壇上に上がれなかったメンバーからは悔しさが伝わってくる。その思いはきっと未来への糧になるだろう。

イベントのもよう

 ここからはセンター3人と、初選抜4人のインタビュー。

トライアングルセンター:インタビュー

――今の率直な気持ちは?

石田千穂 今回8枚目シングルを発売させて頂けることがすごく嬉しいです。トライアングルセンターという新しい試みなので私たちもよく分かっていない状態ですが、一つの楽曲をいろんなふうに表現できるのかなと思ってすごく楽しみです。早くお届けできるように頑張ります。

――久々のセンターですね。

石田千穂 「独り言で語るくらいなら」はリリース後にお休みをしてしまったので、センターとして活動している姿はあまりファンの方にお見せすることができなかったんですけど、ずっとファンの方と目指している目標なので、またこうして選んでいただけてセンターとして活動している姿を見てもらえるのはすごく嬉しいです。

――瀧野さんは?

瀧野由美子 これから活動していく中で、新たなセンターの形というのをこの3人でお届けできたらいいなと思いますし、私自身もセンターを何回か経験させていただいて、いい声も悪い声も一番聞こえる立ち位置なので、この3人でいろんなことを支えって分かち合って、このシングルをよりよいものにできたらいいなと思っています。

――中村さんは初センターです。

中村舞 選んでいただけてすごく嬉しいです。トライアングルセンターという形なんですが、センターは初めてなので、自分も一生懸命頑張ってセンターにふさわしいと思っていただけるように頑張りたいと思います。

――センターと呼ばれた時、どういう気持ちでしたか。

中村舞 びっくりしました。ファンの方と、いつかセンターを目指そうねってよく話していました。私も活動の中でつらいと思う事もあったけど、ファンの方が支えて下さったから今があるので、ファンの方に「また一緒に頑張るぞ」って伝えたい気持ちでいっぱいです。

――このタイミングのセンターは、自分にとって早かったですか?遅かったですか?

中村舞 えっ!? 分からないです。でも私はネガティブ面を出してしまう性格なので、自分がセンターを務め上げることができるのか不安です。でも、みんなに「遅かったでしょう」と言ってもらえるように頑張ります。

――石田さんはセンターの気持ちも理解していると思いますが、3人で楽しいこともつらいことも共にしたい、分かち合いたいという思いですか?

石田千穂 ゆみりんは何度もセンター経験があって心強いですし、舞ちゃんは仲良くなって最近いっぱい話すので心強いです。

――ところで、岡田奈々さんが元就のフィギュアを獲得して、そして今回の三本の矢ということで瀧野さん、思うことはありますか?

瀧野由美子 三本の矢のお話しって、一本の矢だと折れやすいけど、三本合わせると頑丈になるということだと思うので、センターという立ち位置は、傷つきやすいというか、いろんなことがある立ち位置なので、三本の矢のお話しのように3人で力を合わせれば、きっと今までにない力になると思うので、三本の矢として頑張りたいと思います。実はこれまでこの3人でいることがあまりなかったんですよね。それぞれ2人ならあるんですけど。3人でお出掛けしたり話すこともあまりなかったので、まずは三本の矢というグループラインを作って、いろんなことを共有していって、いろんなものを補っていけたらいいなと思います。

――岡田さんが兼任解除になってからのシングルなので、みんなで力を合わせてという感じですね。

瀧野由美子 奈々さんが5年間、STU48にいてくれたというのが本当に大きなことですし、私たちの大黒柱として活動して下さっていたので、私たちに埋められるかと言われると分からないんですけど、きっと奈々さんは背中をずっと押してくれていると思うので、その気持ちに応えつつ、みんなで新たなステージに向かって頑張りたいと思います。

初選抜メンバーインタビュー

初選抜となった吉田彩良、吉崎凜子、川又あん奈、峯吉愛梨沙

――今の気持ちは?

峯吉愛梨沙 すごく嬉しいです。この5年間、ファンの方をお待たせしたというか、もうだめだなという時期もあったので、やっと恩返しができるという気持ちです。

――今現実を受け止めていますか。

峯吉愛梨沙 はい。でも一瞬時が止まりました!

――川又あん奈さんは?

川又あん奈 お話し会とかでファンの方が、次は選抜に入ろうねとか、音楽番組や公演も出ようねと言って下さっていたから、こうやって選抜に入る事ができて、少しでもみなさんにお返しできればいいなと思います。

――呼ばれた瞬間どんな感じでしたか。

川又あん奈 「川又あん奈」って私の名前だよなって考えちゃいました(笑)。峯吉さんみたいに胸が止まりました。

――吉崎凜子さんは?

吉崎凜子 STU48に入ってから選ばれないことの方が多くて、そのたびにファンの方に励ましてもらっていたので、今回やっと恩返しできたんじゃないかなって思います。

――呼ばれた瞬間どんな感じでしたか。

吉崎凜子 え、えっ 私? みたいな感じでした。今日も発表されると聞いて「マジか」って(笑)。ずっと手汗が止まらなくて(笑)今は本当に嬉しいです。今でも心臓がバクバクしています。

――吉田彩良さんは?

吉田彩良 7枚目で入れなくてすごく悔しい思いをしたんですが、今回は入れて嬉しいです。前回よりももっと自分を出して頑張っていきたいなと思います。

――結構冷静ですね…?(笑)

吉田彩良 いや冷静ではないです(笑)

――改めて、新生ということで、選抜を通してどういう事をしていきたいか。意気込みをお聞かせ下さい。

峯吉愛梨沙 STU48も6年目になって、たくさんの歴史があるし、奈々さんもいなくなるので、これからもっと今までとは違ったSTU48をみなさんにお見せできるように、たくさん個性を出して頑張っていきたいと思います。

川又あん奈 私がきっかけでSTU48を気になって下さる方がもっと増えたらいいなと思います。STU48の良さを自分から発信できるように頑張りたいです。

吉崎凜子 STU48は本当に素晴らしいグループだと思うので、全国の方に知ってもらいたいです。みんなと一致団結してSTU48の良さを広められたらいいなと思いますし、このシングルを機に2期生の事もいろんな方に知って欲しいと思います。

吉田彩良 STU48を知らない人が世の中にはたくさんいるので、そういう人たちに知ってもらうきっかけになったらいいなと思いますし、知ってもらうだけじゃなくて、コンサートに来てもらえるくらいのファンになるきっかけになったらいいなと思います。

――改めて、ご自身のアピールポイントを教えて下さい。

峯吉愛梨沙 小さい頃から歌とダンスをやってきて、STU48に入ってからもパフォーマンスだけが自分の取り柄だなと思っていたので、もっと歌とダンスを磨いていきたいですし、インスタとかTikTokもやっているので、自分と同世代の方にもSTU48を知ってもらえるような存在になりたいと思っています。

川又あん奈 私は小さい頃にクラッシックバレエを習っていて、(表現として)指先まで綺麗と言われることがあるので、そこに注目してほしいのと、香川県出身で、香川のことをたくさん発信しているので「香川県の川又あん奈」と覚えて頂けるように頑張りたいです。

吉崎凜子 私はダンスも歌も苦手で、いつもレッスンでは苦労をするんですけど、こうやって選抜に入ることができて、人生夢があるなと思いましたし、ファンの人との距離の近さをウリにしているので、それもアピールポイントかなと思います。

吉田彩良 元々AKB48のファンで、今年でオタ歴は11年目くらいです。だからファン目線も分かるし、どうしたらたくさんの人に知ってもらえるか、オタ目線から分かると思いますので、そのファン目線なところがアピールポイントだと思います。

(おわり)

STU48 8th シングル「タイトル未定」選抜メンバー

石田千穂(※トライアングルセンター)
石田みなみ
今村美月
岩田陽菜
沖侑果
甲斐心愛
瀧野由美子(※トライアングルセンター)
中村舞(※トライアングルセンター)
福田朱里
峯吉愛梨沙(※初選抜)
川又あん奈(※初選抜)
小島愛子
高雄さやか
吉崎凜子(※初選抜)
吉田彩良(※初選抜)
立仙百佳

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