『ドント・ルック・アップ』

 Netflixは、映画『ドント・ルック・アップ』を独占配信中。『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(15)でアカデミー賞脚色賞を受賞したアダム・マッケイが監督を務め、レオナルド・ディカプリオとジェニファー・ローレンスをはじめとするハリウッドスターが一堂に集結。巨大彗星衝突という地球の危機を発見した天文学者と教え子が、世界の人々にその事実を何とかして伝えようと奔走する、超豪華エンターテインメント作品だ。

 本作でディカプリオはメリル・ストリープと『マイ・ルーム』(96)以来、約 25 年ぶりの共演、ジョナ・ヒルとは『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(13)以来、3度目の共演となる。ストリープとヒルは本作では親子役で出演するが、彼女たちが2 人で話を広げていくシーンが“天才的“だったとディカプリオは絶賛し、「あの現場と空気感では、すべてがうまくいくと感じました」と本作の成功を確信したことを明かした。

 巨大彗星を発見したミンディ博士たちは、迫りくる危機を知らせるためにまずホワイトハウスへ向かう。ここで対面を果たすのがストリープ演じるオーリアン大統領と、その息子であり補佐官でもあるヒル演じるジェイソンだ。ミンディ博士は必死の思いで地球滅亡の危機が訪れていることを説明するが、オーリアン大統領とジェイソンはミンディ博士たちをからかうかのような態度で聞く耳を持たず。話を煙に巻かれて唖然とするミンディ博士へオーリアン大統領がウインクを飛ばしたり、緊張しているミンディ博士へ「その息遣いがストレスだ」とジェイソンが大げさに真似してみせたり、ミンディ博士は打つ手なしの状態だ。しかし、このシーンでの 2 人こそ天才的だったと語るディカプリオは、「ストリープがセリフを雄弁にしゃべりたてる姿は本当に目を見張ります。彼女の俳優として熟練した演技を目の当たりにしたことは、素晴らしい贈り物をもらったかのようです。ヒルはアドリブ演技を得意とする俳優なので、彼の演技からはインスピレーションをもらえます」と2人の卓越した才を称賛し、「彼女たちが一つの部屋に入り、完全にふざけきった、全く頼りにならないリーダーの役を完璧に演じたんです。ストリープたちを見ることは、私だけでなく、共演者たちにとって大きなモチベーションになりました」と語った。

 さらに、撮影の現場ではキャスト陣の力量を最大限に発揮できる環境があったという。マッケイ監督はトップレベルのキャストが集まった本作で、それぞれがキャラクターを掘り下げることができる自由を用意し、俳優たちの意見を尊重した。ディカプリオが天才と讃えるヒルも、得意とするアドリブを本作に存分に取り入れている。ヒルは「こんなに天才的な人たちが集まり、全員のことをとても尊敬しています。何かを作って笑ったり考えたりしていられることが、私にとってとても意味のあることでした」と語り、ハイレベルなコラボレーションが実現した本作への参加を喜んだ。ディカプリオも成功を確信するほどに、キャストたちの高いレベルで繰り広げられる演技の応酬により作り上げられた本作。トップスターたちが繰り広げる地球救出劇をぜひ堪能してほしい。

 世間の目を空に向かせるために必死に駆け回るミンディ博士とケイトを翻弄するかのような、豪華キャストたちが扮するクセ者ぞろいの登場人物たち。彼らはミンディ博士と共に地球滅亡の危機を救う仲間となるのか!?巨大彗星衝突までに残された猶予はたったの 6 ヵ月。何一つ思い通りにいかない地球救出劇は、果たしてどのような結末を迎えるのか、豪華キャストたちが贈る一大エンターテインメントに期待せずにいられない。

Photos

記事タグ