齊藤工、エル映画賞で“SDGs賞”「試されている気もして」
齊藤工(監督名義)が映画賞『ELLE CINEMA AWARDS 2021』で「ELLE ACTIVE! for SDGs 賞」に輝いた。
ファッション雑誌『ELLE Japon』を始めとする『ELLE』が、独自の視点で選定する映画賞。齊藤は、今年新設された、映画界でSDGs的な役割を果たした映画人に贈られる「ELLE ACTIVE! for SDGs 賞」を受賞した。
齊藤は、俳優、監督として精力的に活動するうえ、2014年からは移動映画館「cinema bird」プロジェクト、そして発起人として昨年立ち上げた「ミニシアターパーク」の活動など、苦境に陥った映画界や劇場、観客をサポートする取り組んだ。更に、監督作『フードロア:Life in Box』、『ゾッキ』などでは現場に託児所を設けたことでも話題になった。
齊藤は「恐れ多い気持ちと同時に、SDGsという言葉が僕もどこまで理解しているのか試されている気もしていまして、賞の受賞の真意みたいなものはいただいた後に試されるといいますか、とても意義のある賞をいただいたと思っています」と受賞の喜びを語った。
同映画賞の授賞式は、『ELLE』グループ(運営・ハースト婦人画報社)がSDGsをテーマに初開催した配信イベント『ELLE ACTIVE! FESTIVAL 2021』内で開催された。
同映画賞では、有村架純、北村匠海、濱口竜介、古川琴音、齊藤工が受賞している。
齊藤工:受賞コメント
受賞させて頂き、恐れ多い気持ちと同時に、SDGs という言葉が僕もどこまで理解しているのか試されている気もしていまして、賞の受賞の真意みたいなものはいただいた後に試されるといいますか、とても意義のある賞をいただいたと思っています。
2021年は、自分の限りにむかっての人生設計みたいなものから、自分がいなくなった未来に何が残るかを意識しだしたのが去年だったので、(それまでに)ライフワークとしてやっていた移動映画館だったり、ミニシアターパークだったりっていう活動と自分のマストっていうのが見つかった1年ではありました。現在、映画制作の現場で託児所設置の提案をしているのですが、最も感じるのが女性のスタッフさん、キャストの方もそうですけど、妊娠、出産、子育てのプロセスと、現場というものがあまりにも乖離していて、引退していく才能を僕ですらたくさん見てきました。前例がないと日本ってシステムがなかなか変わらないので、本当に小さなのろしですけど、託児所が現場にあれば、1つ何かが解決するのではと思いました。(もちろん)今回このような光栄な賞をいただいた真意のわかる一年であると思いますし、もっと先になんであの人だったんだろうっていうことをELLEさんをはじめこの動画を見てくださってる方に恩返しをしていくというか自分の活動だったり、ということでお返ししていくという想いはあります。でも唯一自分のことは嫌でもずっと付き合っていかなきゃいけない対象なので、愚かさとか醜さとかもわかってる自分の行動がこれからも全てだなと思っているので、いただいた賞に相応しい人間の行動を起こしていきたいなと強く思っています。

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