MISIAが12日、東京・東京ガーデンシアターで全国ツアー「MISIA星空のライヴACROSS THE UNIVERSE」の100本目となる公演が開催された。

 本来であれば2020年6月より全国ホールツアーの開催を予定していたものの、コロナウイルス拡大の影響によりツアーの開催を延期せざるを得ない状況となり、一時中断。公演の開催を待ち望むファンの声に応えるべく、振替公演の開催を試みるもなかなか目途が立たない状況の中、一部ライブハウスが「ライブハウスから音楽の灯をともしたい」という想いで営業を再開したことで、MISIAが胸に抱いていた「音楽で人々の心に寄り添っていきたい」という強い想い、そして音楽を紡ぐライブハウスの存続の為に力になりたいという考えのもと、ライヴを開催、その後全国的にもホールツアーをスタートさせた。

(撮影=Aki Santin)

 会場では、感染症対策の条例に従い客席を半分以下に減らすことでソーシャルディスタンスを確保するほか、入場時の検温、手指消毒など感染症対策がしっかりと行われ、さらに公演の収益の一部は、新型コロナウイルスの対応に当たる医療従事者を支援する活動への寄付などにも当てられていた。開催地によっては、コロナの蔓延により何度も開催が延期になった公演も。MISIAの生の歌声に包まれ涙を流す観客が多いのも今ツアーの特徴であった。

(撮影=Aki Santin)

 また、全国各地でツアーを行いながらも楽曲制作へ精を出し”コロナ禍に今届けたい音楽”を集めた約3年ぶりとなるオリジナルアルバム「HELLO LOVE」もリリース。そのアルバムに収録された楽曲たちを中心に、アンコールではクリスマスソングなども交えながら記念すべき100公演目となる公演は開催。MISIAは「音楽は不要不急じゃなかった。この歌が皆さんの明日への力になってほしい」と涙を堪えながら語り、来春まで続くツアーへの想いを語った。

 MISIAの強い想いや祈りが込められた今ツアーは、現在2022年4月までの公演が発表されている。

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