第3回Apple Music Awardsの受賞者が発表された。Official髭男dismがアーティスト・オブ・ザ・イヤーを受賞し、「Apple Music Awardsで日本のアーティスト・オブ・ザ・イヤーの最初の受賞者になれたことを大変うれしく思っています」とコメントした。

 Apple Music Awardsは、2021年に最も輝いたアーティストと、彼らがグローバルなカルチャーに与えた影響力に対して贈られる。Apple Music Awardsは、アーティスト・オブ・ザ・イヤー、ソングライター・オブ・ザ・イヤー、ブレイクスルー・アーティスト・オブ・ザ・イヤー、トップソング・オブ・ザ・イヤー、そして、トップアルバム・オブ・ザ・イヤーという5つの異なるカテゴリーにおいて音楽に功績を残したアーティストをたたえる賞。受賞者はApple Musicのエディトリアルの観点と、世界中のユーザーが最も多く聴いている音楽を反映して選ばれる。

 今年、Apple Music Awardsはリージョナル・アーティスト・オブ・ザ・イヤーという新しいカテゴリーを導入した。アフリカ、フランス、ドイツ、日本、ロシアという5つの国と地域のアーティストをたたえる賞です。リージョナル・アーティスト・オブ・ザ・イヤーは、それぞれの国と地域において文化とチャートの双方に最も大きな影響を与えたアーティストに対して贈られる。

 「この1年は音楽界にとって素晴らしい年でした。カルチャーを形作り、Apple Musicを通じて世界中のファンとつながっているアーティストの皆さんをたたえることができ大変うれしく思っています。今年は新たに、より地域に根ざしたアーティストをたたえることで、世界的なヒットを生み出している類いまれな才能を持ったミュージシャンを世界中に披露します」と、AppleのApple MusicおよびBeats担当バイスプレジデント、オリバー・シュッサーは述べた。

 Apple Music Awardsを祝う様々なイベントは、2021年12月7日(火)から始まる。インタビューやオリジナルコンテンツなどはすべてApple MusicとApple TV Appを通じて全世界に配信される。Apple Musicのサブスクリプションにまだ登録されていない音楽ファンの皆さんは、apple.com/jp/apple-musicで3か月間の無料トライアルに申し込める。

 そして受賞者は…

グローバル・アーティスト・オブ・ザ・イヤー:ザ・ウィークエンド

ザ・ウィークエンド

 R&Bとポップスを野心的な広角レンズでフィルターすることにより、ザ・ウィークエンドはポップミュージックとポップカルチャーを思うがまま自分のものにしました。世界的スーパースターの2020年のアルバム『After Hours』はApple Musicでの先行追加が瞬く間に100万件を超え、男性アーティストとしてこれまでで最も多く先行追加されたアルバムとなりました。また『After Hours』は73か国で初週の再生回数が最も多いアルバムという記録も保持しています。大ヒットシングル「Blinding Lights」はApple Musicのデイリーチャート『トップ100:グローバル』で1位となり、これまでで最もShazamされた20曲にもランクインしています。さらに、ザ・ウィークエンドは音楽シーンの発信地として絶大な人気を誇るApple Musicのラジオ番組「MEMENTO MORI」のDJとして、選りすぐりのプレイリストや世界初公開の数々の楽曲を届けています。最近では、TIME、Forbes、Variety、Rolling Stone、Esquire、Harper’s Bazaar、GQの各誌の表紙を飾り、また2021年の第55回スーパーボウルのハーフタイムショーに登場してファンを魅了しました。今年最もShazamされた瞬間の1つです。

 ザ・ウィークエンドは次のように述べている。「このような大きな栄誉ある賞をいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。私の作品だけでなく、新人アーティストたちの素晴らしい音楽に対する、Appleのあらゆるサポートに感謝しています。発表の場とサポートを得られることはクリエイターにとって非常に大切なことです」

ブレイクスルー・アーティスト・オブ・ザ・イヤー、アルバム・オブ・ザ・イヤー、ソング・オブ・ザ・イヤー:オリヴィア・ロドリゴ

オリヴィア・ロドリゴ

 オリヴィア・ロドリゴにとって、2021年は初めてのことが続いた壮大な1年として記憶されるでしょう。18歳のシンガーソングライター、オリヴィア・ロドリゴは、1月に涙を誘うデビューシングル「drivers license」をリリース。すぐにソングチャート1位を獲得し、今年のニューリリースの中で最も再生回数の多い曲の1つとなった。Apple Musicの世界中のアーティストの中で、デビューシングル初週の再生回数において史上最多を記録した「drivers license」は、デイリーチャート『トップ100:グローバル』で1か月以上にわたり1位を獲得した。さらに、米国のアーティストのソロのデビュー曲として最速でShazam回数が500万回に達した。続いて5月には待望のデビューアルバム『SOUR』がオンラインイベント、Apple Music First Listenでファンに披露され、ゼイン・ロウのインタビューも受けた。『SOUR』はデビューアルバムとして全世界のApple Musicで初週再生回数が最多となった。アルバムに収録された全11曲が『トップ100:グローバル』と66か国の『トップ100』デイリーチャートにランクインした。ロドリゴはApple Musicのプレイリスト『トゥデイズ ヒッツ』『Aリスト:ポップ』『ニュー・ミュージック・デイリー』のカバーを飾っている。人生が激変したこの1年の締めくくりにApple Music Awardsの3つの賞に輝いたのは当然と言えるだろう。彼女はブレイクスルー・アーティスト・オブ・ザ・イヤー、アルバム・オブ・ザ・イヤー(『SOUR』)、ソング・オブ・ザ・イヤー(「drivers license」)の3部門で賞を獲得した。

 ロドリゴは次のように述べている。「私が「drivers license」についての最初のインタビューを受けたのはApple Musicでした。それ以来、あまりにもたくさんのことが起こりました。本当に夢のようです。このような素晴らしい賞をいただき、Apple Musicに感謝しています」

ソングライター・オブ・ザ・イヤー:H.E.R.

H.E.R.

 数々の賞に輝くシンガーであり、ソングライターであり、複数の楽器のプレイヤーでもあるH.E.R.は、2021年、21曲からなるアルバム『Back of My Mind』をリリースし高い評価を得たことで、R&Bジャンルの幅をさらに大きく広げた。このアルバムではアーティストとしての彼女の輝かしい才能、あふれる自信、自由な精神が最大限に発揮されている。チャートをにぎわせているこのアルバムは、今年女性アーティストによってリリースされたR&B/ソウルのアルバムのうちApple Musicでの初週の再生回数が3位となり、シングル曲「Damage」とクリス・ブラウンをフィーチャーした「Come Through」はいずれも30か国以上のデイリーチャート『トップ100』に複数週にわたってランクインした。かつてApple Musicの「Up Next」に選ばれたアーティストである彼女は、話題の映画「ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償」にアンセムとなるオリジナル曲「Fight for You」を提供し、さらにマービン・ゲイのカバー曲「Inner City Blues (Make Me Wanna Holler)」をApple Music限定コンピレーション『ジューンティーンス:自由の歌』に提供した。H.E.R.はApple Music 1のゼイン・ロウとエブロ・ダーデンの番組にレギュラーゲストとして出演しており、また、Apple Musicの人気プレイリスト『ニュー・ミュージック・デイリー』や『R&Bナウ』などのカバーも飾っている。

 H.E.R.は次のように述べている。「このような賞をいただいたことは大変光栄であり感謝しています。若いフィリピン系黒人アーティストとして、また、ステージにすべてを捧げている1人の女性として、表現をすることが重要であることは言うまでもありません。Apple Musicに心から感謝します」

アーティスト・オブ・ザ・イヤー(アフリカ): Wizkid

Wizkid

 シンガーソングライターのWizkidはアフリカで最も人気のあるクロスオーバー歌手の1人で、ドレイク、スケプタ、クリス・ブラウンらと共演している。ナイジェリアのミュージシャンであるWizkidは、2011年、絶大な人気を博したシングル曲「Holla at Your Boy」ではじめて国内での成功を収めた。同曲は彼のデビューアルバム『Superstar』に収録されている。Wizkidは2016年に「One Dance」でドレイクとコラボレーションしたことで世界的に人気となり、この楽曲は15か国でチャートのトップに立った。Wizkidは2019年から2020年にかけて、Beyonceの『The Lion King: The Gift』プロジェクトとその関連作品『Black Is King』でフィーチャーされている。2020年10月には、批評家の評価も高く商業的に最も成功したアルバム『Made in Lagos』をリリースした。このアルバムにはApple Musicでの1億2,500万回の再生とShazam回数280万回以上を達成した大ヒット曲「Essence」が収録されている。この1年、彼はアフリカのApple Musicで最も多く再生されたアフリカ出身アーティストであり、60か国のデイリーチャート『トップ100』にランクインした。さらに、Apple Musicでの月間再生回数がアフリカ以外の地域で250パーセント以上増加しました。彼はApple Musicのプレイリスト『トゥデイズ ヒッツ』や『R&Bナウ』でもフィーチャーされ、さらにApple Musicのラジオ番組「Africa Now Radio」「The Ebro Show」「New Music Daily with Zane Lowe」「OVO SOUND RADIO」などに何度もゲスト出演している。

 Wizkidは次のように述べている。「このような賞をいただき、Apple Musicに感謝しています。この道に進むことができて幸せです。アフリカの代表となったことを誇りに思っています」

アーティスト・オブ・ザ・イヤー(フランス):Aya Nakamura

Aya Nakamura

 マリ出身、フランス育ちのポップシンガーAya Nakamuraは、世界で最も再生されているフランス語圏のアーティストです。ヒット曲「Djadja」で最もよく知られる彼女は、これまでに3枚のアルバムをリリースしており、「Copines」「Pookie」「Plus Jamais」「Jolie nana」など数々の楽曲でチャートをにぎわせている。また、彼女はApple Musicのプレイリスト『フレンチヒッツ』のカバーも飾った。男性ラッパーが音楽市場の多数派を占めるフランスで、Nakamuraはストリーミングチャートの常連となっている数少ない女性アーティストの1人。彼女のアルバム『AYA』は、Apple Musicで女性アーティストがリリースしたアルバムの初週再生回数1位を獲得した。彼女の楽曲「Jolie nana」と「Plus Jamais」は、フランスのApple Musicで女性アーティストの楽曲として初週再生回数で1位と2位を獲得し、アルバムに収録された全15曲がフランス、ベルギー、ニジェールのデイリーチャート『トップ100』にランクイン。さらに「Jolie nana」はこれらの国でナンバーワンに輝きました。また、彼女の楽曲「Bobo」はフランス、ニジェール、カーボベルデ、ミクロネシアでデイリーチャート『トップ100』で1位になり、フランスのApple Musicデイリーチャートで1位を獲得した5番目のシングルとな った。

 Nakamuraは次のように述べている。「フランス語圏のアーティストとしてはじめてApple Music Awardsのアーティスト・オブ・ザ・イヤー(フランス)を受賞し、大変光栄です。Appleに感謝いたします」

アーティスト・オブ・ザ・イヤー(ドイツ):RIN

RIN

 ラッパーのRIN(本名:Renato Simunovic)は、1994年、ドイツ南部シュトゥットガルト郊外のビーティッヒハイム=ビッシンゲン生まれで、2016年に最初のEP『Genesis』を、2017年にはデビューアルバム『Eros』を立て続けにリリースしました。ゴールドに25回、プラチナに3回認定されているRINは、数えきれないほど多くのライブパフォーマンスや有名アーティストたちとの共演に加え、世界で最も影響力のあるブランドともコラボレーションを重ねている。サードアルバム『Kleinstadt』のリリースにより、ドイツラップに対する先入観から解き放たれたRIN。ファンや評論家からも、ドイツ南部においてラップの最新サウンドを方向づける多大な影響力を持つアルバムとして評価されています。この新作アルバムにちなみ、ドイツのアーティスト初の試みとしてApple Musicのラジオ番組「KLEINSTADT RADIO mit RIN」でDJを務めている。また、RINはApple Musicの『HYPED:ドイツラップ』と『ジャーマン・ラップ 100』のプレイリストカバーにも登場した。

 RINは次のように述べている。「長い間先送りにしていたことを実現でき、2021年は素晴らしい年でした。同じ意味で、自分の音楽も進化し、より個人的な体験を重視するようになりました」

日本のアーティスト・オブ・ザ・イヤー:Official髭男dism

Official髭男dism

 2012年に島根県で結成された「ヒゲダン」ことOfficial髭男dismは、藤原聡(リードボーカル/キーボード)、小笹大輔(ギター)、楢崎誠(ベース/サックス)(※崎はたつさき)、松浦匡希(ドラム)というメンバー構成で、2014年にミニアルバム『ラブとピースは君の中』をリリースしてデビュー。2018年には、ヒット曲「ノーダウト」を含む最初のフルアルバム『エスカパレード』をリリースし、同アルバムからのセカンドシングル「Pretender」は日本のApple Musicチャートでいきなり1位に躍り出た。ヒゲダンは2019年6月に初めて、日本とオーストラリアでShazamの新進アーティストリストにランクインし、その後にリリースしたアルバム『Traveler』で彼らにとって初の日本でのアルバムチャート1位を達成。また、ヒゲダンは自らのヒット曲(「Stand by You」「I Love…」「アポトーシス」)とともに、日本のApple MusicのテレビCM3本にも登場している。「アポトーシス」は日本のApple Musicが公開したドルビーアトモスによる空間オーディオの広告キャンペーンで使用され、この楽曲を含むアルバム『Editorial』は、2021年に日本でリリースされたアルバムの中でリリース初週の再生回数で3位を記録。また、Apple Musicのラジオ番組「J-Pop Now Radio」にもたびたびゲスト出演。

 Official髭男dismは次のように述べている。「日本のアーティストがこの賞を受賞できるとは知らず、知らせを受けたときはとても驚きました。Apple Music Awardsで日本のアーティスト・オブ・ザ・イヤーの最初の受賞者になれたことを大変うれしく思っています」

ロシアのアーティスト・オブ・ザ・イヤー:Scriptonite

Scriptonite

 ラッパーのScriptonite(本名:Adil Zhalelov)は、ラッパーのBastaに見出され、2015年にBastaのレーベルGazgoldeと契約した。Scriptoniteのデビューアルバム『Дом с нормальными явлениями』は瞬く間に傑作として評価され、ロシアのヒップホップ新時代を象徴する作品の1つとなった。2017年にGazgolderからさらに2枚のLPをリリースしたScriptoniteは、現代のヒップホップ世代におけるトッププロデューサーかつパフォーマーの座に登りつめ、ファンや評論家から、新たな世代の最も重要なボイスとサウンドとして認められている。2019年には自らのレーベルMusica36を立ち上げ、Apple Musicで独占的にリリースしたアルバム『2004』は評論家たちから絶賛され、同年のストリーミング再生回数の最多記録を樹立。また、Scriptoniteの2枚のアルバムは、5か国(ロシア、ウクライナ、カザフスタン、キルギスタン、モルドバ)のApple Musicで、リリース初週に最も多くストリーミングされた記録を保持している。シングル「Baby mama」は、全世界のShazamチャートでトップ20にランクインした。2020年にはMusica36のアーティスト全員が参加したライブコンサート「36 Jam」と同時に、ショートフィルム「Scriptonite 『2004』の背景」をApple Music限定でリリースしたほか、今年はアルバム『Свистки и бумажки』と、コロナ禍により延期されていたモスクワでのライブアルバムをどちらもApple Music限定でリリースした。Scriptoniteは、Apple Musicの『ロシアン・ヒップポップ ベスト』『ロシアンヒッツ』『ニュー・ミュージック・デイリー』プレイリストのカバーを飾り、現在は、Musica36と最近契約したナイジェリアの期待の新人、Gee Ballerとのコラボレーションで、初の英語でのレコーディングに取り組んでいる。

 Scriptoniteは次のように述べている。「この数年、本当にいろいろなことがありましたが、この賞はその集大成です。ここにたどり着くまで、Apple Musicは常に自分を支援してくれました。受賞できたことに感謝しています」

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