桜井玲香、映画初主演「幸せ」 制服姿に岡崎紗絵「ドキドキ」
『シノノメ色の週末』完成披露イベント
桜井玲香、岡崎紗絵、三戸なつめ、中井友望、工藤阿須加、穐山茉由監督が19日、都内で行われた映画『シノノメ色の週末』完成披露イベントに登壇した。本作が初の映画主演となる桜井は「幸せ」と語った。【撮影・冨田味我】
女子高を卒業して10年、夢みていた未来とは違う毎日に落ち込んだりもするシノノメ女子元放送クラブの3人(桜井玲香、岡崎紗絵、三戸なつめ)。廃校が決まった母校で再会し、10年前に埋めたタイムカプセルを探すために週末に集まるが、やがて切ないリアルが忍び寄る。穐山茉由監督がオリジナル脚本で描く、20代女子のほろ苦くも愛おしい物語。
主人公・美玲を演じる桜井。「ついに皆さんに見てもらったという嬉しいような恥ずかしいような何とも言えない気持ち。でもこうして見てもらい嬉しいです」。乃木坂46卒業後は舞台を中心に活躍しているが「リスタートと言う気持ちで日々学ばさせて頂ているなかで今回映画主演で幸せ者だなと思います」
美玲の高校時代の同級生でシノノメ女子元放送クラブのメンバー・まりりん役を演じた岡崎紗絵は「読んだ時に始まりから終わりまで優しい空気感で、女子ならではのあるよなというポイントがたくさんあって共感しました。まりりんはまじめで引っ張っていく力があるけど、人を思うがゆえにぶつかってしまう不器用さもあって。でも素敵な女性だなと」
同じメンバーのアンディ役を演じた三戸なつめは「脚本を読んで小説を読んでいる気分になって頭のなかでイメージが湧きました。アンディは私とそんなにかけ離れていない。私も好きなことに一直線になるタイプで共感しました。でも現実でつまづいたり、一歩踏み出せないところは繊細に演じられたらと思っていました」
制服を着ることについて岡崎は「ドキドキしていました」、三戸は「私は楽しみでした」と笑顔。桜井は「高校生の役として着るのではなく20代後半で着るから学生に見えなくてもいいという安心感があった」と笑った。
篠の目女子高校最後の学生・杉野あすかを演じた中井友望は「脚本を読んで純粋にワクワクしました。先輩3人が学校に忍び込んで全速力で廊下を走って。パワーを感じて映画を見終わった後に全速力で一緒に走りたいって思いました。そのパワーに負けないように、私が加わることでいい化学反応が起こればいいなと思いました」
まりりんの会社の上司役を演じた工藤阿須加は「温かい作品だと思いました」。妹3人がいるという工藤は「女性特有の空気感があって、それを察せられる男性でありたいと思った」と振り返った。