鈴木鈴木「若いからこそ見える景色の中で」新世代型アーティストの胸中に迫る
INTERVIEW

鈴木鈴木

「若いからこそ見える景色の中で」新世代型アーティストの胸中に迫る


記者:平吉賢治

撮影:

掲載:21年02月16日

読了時間:約7分

 TikTok・YouTubeで話題の兄弟アーティスト鈴木鈴木が注目を集めている。2020年12月9日リリースの1stデジタルシングル「君と僕はさ」はLINE MUSIC等の各ストリーミングサービスランキングで1位を記録し、同曲のMVはYouTube急上昇ランキングにも上がり、180万回再生を突破(2月現在)。そして、現在バズっている「君と僕はさ」を軸に2月8日に「秒針」、3月に継続してバラード系の新曲をリリース予定だという。MusicVoiceでは今回アンケートを実施。新進気鋭の新世代型アーティストの鈴木鈴木に迫る。【取材=平吉賢治】

音楽活動開始からのエピソード

――音楽を始めたきっかけは?

十夢 中学3年の卒業間近、周りのみんなが進路を決めて行く中で、自分はやりたい事が無く、ただ過ぎ行く時間に身を任せていた状況の中、叔父から「歌が上手いんだから、ボイストレーニングでも始めてみたらどうだ?」と言われ、授業を受けてみたところ、そこから歌の楽しさを実感し、歌を仕事に出来たらと思い本格的に音楽をスタートしました。

聖七 元々、中学3年間サッカーをやっていて、高校に上がる時に、サッカーでは上に行く事が難しいと実感し、今までの夢が無くなりました。その時、兄がちょうど音楽(歌)をやっていて、元々負けず嫌いな性格もあり、兄を超えたいと思って始めました。

――高い歌唱力のお2人ですが、歌はどのようにして学んだのでしょうか。

十夢 僕は清水翔太さんが大好きで、あんな風に歌えたらな、という思いがあり、清水翔太さんの歌い方のマネをしていました。そうしているうちに、歌い方の技術であり、表現の仕方であり、そういった事を独学で学ぶ事ができ、その際に得られた技術を自分流にアレンジしていきました。

聖七 僕は元々歌が上手くなくて、家族には下手だと言われていました。そんな時、フェイク等を兄がしているのを聞いて、こういう事が出来たら上手くなるのかな?と思い、ひたすた色々な曲を聴いて、技術面を身に着けました。ボイストレーニングに関しては一度も受けた事が無く、僕はひたすら独学で頑張ってきました。

――2019年2月、音楽プロデューサー豚P(とんぴー)と出会いライブなどの活動を一時中断し、SNS での活動に切り替えTikTokやYouTubeへの投稿を開始したそうですが、拠点を変更した理由としては?

十夢 1年半~2年に渡って、ライブハウスでの活動をしていたのですが、どれだけ努力しても、なかなかファンが増えず、どうしたら良いのか、先行きが見えない状況の中、豚Pの「鶴の一声」で、考え方を変えました。怖くもあったのですが、勇気を出してSNSのみの活動に切り替えました。

聖七 ライブハウスで結果が出ないという苦い経験で、正直音楽への意欲がだんだん薄れていってしまいました。その結果、ライブに行く時、今までは楽しみな思いが大きかったのに、やがて憂鬱な気分になり、路頭に迷っていました。そういう状況が、SNSに完全に切り替える、という後押しをしたと思います。正直、それで結果が出るのかと半信半疑ではありましたが、今までに、そこまで大きな方向転換というのはやった事が一度も無かったので、チャレンジしてみようと思い、切り替えました。

――TikTokやYouTubeでの発信で、最初の感触としてはいかがでしたか。

十夢 数字では低かったですが、ライブハウス時代を思い出すと、その時と比べれば、よっぽどたくさんの人に見て頂いている事が実感出来たので、感触としては今考えると悪い方ですが、当時はそれでも凄く嬉しかった事を覚えています。

聖七 元々ファンがそこまで居た訳ではないので、すぐには結果には出ず、感触としては良いか悪いかで言ったら、もちろん良くはなかったです。でも、ライブハウス時代と比べたら、自分達としては楽しく音楽やれてるなって実感出来たし、まずは、前向きになれた事、それが一番良かったのではないかと思います。

――ちなみに、鈴木鈴木というユニット名の由来は?

十夢 2016年に放送されていたTBSの音楽番組「MOMM!!」に素人で出演した際、司会を務めていた中居正広さんに、「君たちユニット名無いの?」と聞かれ、「まだ決まってません」と答えた所、「鈴木鈴木でいーじゃん!」と提案を頂いたので、そのまま使用させて頂きました。

聖七ちなみに、その当時は若かったため、横文字に憧れており「Departure」という名前で、実は数か月始めていました(笑)

楽曲「君と僕はさ」制作秘話

――「君と僕はさ」は、初のオリジナル曲とのことですが、どのように制作されたのでしょうか。

十夢 楽曲を制作する際、僕の場合は自分の実体験が7、妄想3とかで作ったりする事が多いんです。実体験の割合、大きすぎるかな?(笑)この曲の時は、友達のカップルの話、そこでの休みの日の過ごし方をとかたまたま話していて、何となくいいなぁ~って思って。その上で自分の恋愛経験も思い出したりしてみて、イメージを膨らませて、歌詞を作り上げました。また、当時はメロウ系な曲が流行っていたのもあり、そういうニュアンスのものを取り入れながら作曲をしました。

――楽曲のテーマやコンセプト、歌詞に込めた想いは?

十夢 ごく普通のカップルの、普段の生活の一部を切り取った、幸せな二人をテーマにした楽曲です。二人が一緒に居れば、ただのコンビニまでの買い物さえ、遊園地みたいな空間になる。どんな場所であったとしても、二人で居る事こそが一番大事なんだって。そういう事を伝えたくて書き上げました。なので、両想いの方々に聞いてもらえれば。また、こんな恋をしてみたい!と思ってもらえたら、とても嬉しく思います。

――リスナーの間で「歌詞がエモい」「ハモリがやばい!」などなど、大きな反響を呼んでいますが、率直に心境はいかがでしょうか。

十夢 当たり前です! と言いたい所ですが(笑)僕たちも、日々研究や努力を積み重ねて今に繋げているので、そういう風に言って頂けるのは凄く嬉しいですし、頑張ってきたものが報われた気がします。

聖七 やって来たこと、積み重ねてきた事で、そう思って頂けているのかなと思うので、当然です!…とはもちろん思わないですが(笑)そうやって言ってもらえるのはとても嬉しく、それが自分達の中でも誇れるものになっています。

喜怒哀楽の感情を立体的に「若いからこそ見える景色の中で」

――最近の曲や昔の曲、洋楽など、YouTubeなどで様々なカバーをされていますが、曲をチョイスする際の基準などはあるのでしょうか。

聖七 始めた当初は、とりあえずなんでも歌ってみようと思い、動画を投稿していたんですけど、最近では、より新規の方に聞いて頂きたいと思い、最新の人気曲などをなるべくチェックして、その上でチョイスするようにしています。

――自身、お気に入りのカバー曲といえば?

十夢 アップした中では「Official髭男dism」さんの「イエスタデイ」で、今後カバーしてたいのは「WILYWNKA」さんの「Take It Easy」です。

聖七 アップした中では「Official髭男dism」さんの「イエスタデイ」で、今後カバーしてみたいのは「てにをは」さんの「ヴィラン」です。

――YouTubeで「TikTokでバズりまくってる歌うま達をプロが分析!!」という企画がありますが、バズる動画、バズっている方々に共通していることは何だと感じますか。

十夢 生活感、カメラ撮影の画角、良い所で動画を切るという部分かなと思います。

聖七 オリジナリティがある、また尺の長さが大切かなと思います。

――これからコラボしたい方などがいたら教えてください。

十夢 「もーりー」さん、「清水翔太」さん、「藤井風」さんです。

聖七 「コムドッド」さん、「舟津真翔」さん、「映秀。」さんです

――音楽を作る上で、また、歌や演奏をする際に最も大切にしていることは?

十夢 音楽を作る上では、自分に喜怒哀楽の感情が湧き出てきた時に、イメージを膨らませ、それを立体的に形作る、という意識を持って創作しています。歌う時に大切にしている事は、それぞれの楽曲のコンセプトや、その主人公の気持ちを代弁するような形で、感情移入をするようにしていますが、想い入れが強すぎて、自己満足や、自分本位にはならないように、あくまでも、自分というフィルターを通して、聞いてくれる人に心地よく伝えられるように、という事を大切にしています。

聖七 音楽を作る上では、自分はまだ若く、年上の方々よりも当然人生経験が少ないので、どうしても表現としては少し弱くなってしまう部分があると思います。でも、若いからこそ見える景色の中で、また自分の生きて来た人生の最大限を生かす歌詞を書けるように日々精進しています。歌う時には、まずは自分が気持ちよく歌うことが大事かなと。相手にどう聞こえるかは、相手が感じる事なので、強制的に何か伝えるというよりは、まずは原点にかえって、自分自身楽しく歌う事が大切かなと思っています。

――音楽以外で、お2人の好きなことやハマっていることなどを教えてください。

十夢 ウインドウショッピングが好きです。他には、夜中に映画鑑賞をするのが好きで、この時間に芸術作品を見る事によって、自分の想像を膨らませて、創作に生かせるようにしています。

聖七 漫画、アニメ、あと、外に服を買いに行くのが好きで、それによってストレスを発散させたり、また、買い物がてら町中に出る事で、周りの人たちの人生などを自分なりに想像したりして、それを楽曲に反映させたりしています。

――現在の活動状況以外で新たにチャレンジしたいことは?

十夢 モデルにチャレンジしてみたいです!身長は低いですが…(笑)

聖七 一から自分だけで全てプロデュースして自分だけのYouTubeをやってみたい。

――今後、どのような音楽活動をしていこうと考えていますか。

十夢 これからも、もっともっとSNS、特にYouTube等を盛り上げていきながら、アーティスト活動を加速させ、僕の夢であるドームツアーを実現していきたいと思っています。

聖七 SNSもそうですが、メディアへもどんどん出演して、ドラマ主題歌、アニメ主題歌、映画主題歌を担当し、最終目的は、誰もが知っているような日本一のアーティストになりたいです。

(おわり)

この記事の写真

記事タグ

コメントを書く(ユーザー登録不要)

関連する記事