ひかりのなかに「自分の音楽が誰かの為になるなら」まっすぐ貫く音楽への姿勢
INTERVIEW

ひかりのなかに

「自分の音楽が誰かの為になるなら」まっすぐ貫く音楽への姿勢


記者:平吉賢治

撮影:

掲載:21年02月15日

読了時間:約5分

 ひかりのなかにが2月3日、デジタルミニアルバム『まっすぐなままでいい』をリリース。ひかりのなかには、一方的に伝える気持ちではなく、寄り添い合い支え合えるような居場所として書かれた歌詞が10代を筆頭に反響を呼んでおり、“ひかりの中に共にゆく”という意味も込められたヤマシタカホ(Vo/Gt)を中心として活動する東京出身ロックバンド。昨年末にメンバーが脱退し、ヤマシタカホの一人体制で活動を続けている。本作収録のリード曲で新体制としての初めての楽曲「MOVE ON!」はTOKYO FM「SCHOOL OF LOCK!」に出演し、番組と一緒に作成した受験生応援ソングとなっている。MusicVoiceではアンケートを実施。本作について、バックボーンや現在のスタンスなど、ひかりのなかにの今に迫った。【取材=平吉賢治】

ひかりのなかにのバックボーン、新体制への想い

『まっすぐなままでいい』ジャケ写

――音楽を始めるきっかけ、初期衝動となったことは?

 音楽の始まりは2歳の頃に始めたピアノ、エレクトーンがきっかけです。ロックバンドに憧れを抱くようになったのは中学生のとき初めて観に行った『ROCK IN JAPAN FESTIVAL』で観たエレファントカシマシです。人生で初めて観たライブだったので自分の中ではものすごく衝撃的でした。小さい頃は音楽番組を見ることや、J-POPが好きで、その中でもaikoさんが特に好きでした。あと、初めてクリスマスプレゼントでもらったiPodの中には「ユニコーン」や「エレファントカシマシ」「椎名林檎」(敬称略)が入っていたので、これらは多分私の根にあるものだと思います。

――3ピースから体制が変わりましたが、率直にどんな心境でしょうか。

 正直あまり変わらないです。体制こそ変わりましたが、逆にいうと体制くらいしか変わったことがないようなイメージです。音楽で思いを伝えたい、という気持ち、自分の音楽が誰かの為になるなら、という願い、それらは体制が変わる前も、変わってからも、同じ思いなので、地続きにバンドの物語が続いているように思います。

――前体制と現在とで最も変化したと感じる点は何でしょうか。

 まだ新体制になってから間もないので特に思いつくことがありません。これからライブをしたり、活動をしていくうちに感じることがあるのかもしれません。

“まっすぐ”貫くという想いのもと

――ミニアルバム『まっすぐなままでいい』全体を通してのテーマやコンセプトは?

 タイトルのままです。新体制になってからも真摯に“まっすぐ”音楽を続けてゆくことやこの曲を聴く誰かが、私のまっすぐ貫く姿勢を見て自分も叶えたいことや好きだと思うことを“まっすぐ”貫いてもいいんだ、と思ってくれたら嬉しいです。

――「MOVE ON!」は受験生応援ソングとなっているそうですが、この楽曲の制作の経緯は?

 ラジオ番組「SCHOOL OF LOCK!」に出演した際、受験を間近に控えたリスナーの声を聞くことがあって、その送られてくる言葉の現実味とか、実際に受験をしていた頃の自分を思い出して、受験生のために何か自分ができることはないだろうか? と考えたとき番組から「曲を書いてくれませんか?」とお声をかけていただいたのがきっかけです。

 辛くなる瞬間は受験生も、それ以外の人でも訪れるものです。そんな時は無理をするのではなく、音楽やラジオ、本、アニメ、漫画など色々な「好きなもの」「心が少し楽になるもの」に逃げてもいいと思っていますし、そのためにも音楽などは存在していると思うのです。だから、辛くなったら逃げたっていい。でも、心が楽になったら信じているものを貫いてほしい、という気持ちで書きました。

――本作収録曲で、作詞面でこだわった点や重要視したポイントなどは?

 より、アルバムを聴く人を想像して書きました。そうすると自然とやさしい、温かみを感じるような歌詞になったのではないかなと思っています。

――本作のサウンド面はどのように構築していったのでしょうか。また、サウンド面で気に入っている点は?

 シンプルにギターの人員が増えたのが変化で、そこでやっぱり新体制になったんだなと感じて欲しいです。一番作っていて楽しかったのは グロッケンが入ったり、シェイカーが入ったりした「日曜日」という楽曲です。それまでバンドらしい、THE ロックンロール! という曲ばかり作っていたので「ひかりのなかに 」の新しい面が見れた気がして気に入ってます。

夢を一つずつ叶えていくために真摯に音楽を

――最近特によく聴く音楽は何でしょうか。

 最近実はあまりロックバンドを聴いていません。ジブリのサウンドトラックや、宇多田ヒカルさんを聴いてる気がします。

――音楽以外で注目しているカルチャーや興味を寄せていることは?

 アイドルやアニメが大好きです。アイドルの文化は昭和の山口百恵さんや松田聖子さんの時代から平成、令和になった今でも形こそ変わってきましたがきちんと続いている尊い伝統文化のようなものだと思っています。アニメは、最近だと科学も進んで3Dアニメーションというのができて、よりリアリティが出てきたりもしてますが、ジブリなどのアナログで繊細なアニメーションは日本の誇るべきものだと思ってます。

――楽曲を創る際、発信する際に、最も大切にしていることは?

 最近は「いずれこの曲は私以外の誰かの曲になる」、と思っていて自分の気持ちばかりを綴るのではなく、聴く人が共感できるように作っています。それと、気持ちに嘘をつかないように書いてます。

――3月7日から1st ONE MAN TOUR「まっすぐなままでいい」が控えていますが、意気込みはいかがでしょうか。

 とにかくやるだけだな、と思ってます。新体制になって初めてのライブなので今までの人も、最近知った人も、受け入れてくれるといいなと思ってます。

――今後の展望について、どのような想いをお持ちでしょうか。

 まだまだ叶えたい夢があるので、真面目に真摯に音楽を続けて、叶えたい夢を一つずつ叶えていきたいです。もし全て叶ったら、その時は潮時かもしれないです(笑)。

(おわり)

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