STU48連載企画
〜こんな時代こそ、アイドルが必要だ。〜

高雄さやか


記者:木村武雄

掲載:21年01月23日

読了時間:約10分

 STU48が2月17日に6thシングル「独り言で語るくらいなら」を発売する。穏やかな大海原を爽やかな風を帆に受け、ゆっくりと進んできた彼女たち。更なる活躍が期待される今年は日本武道館公演も実現させ、いよいよ彼女たちが先頭を切る大航海時代の幕開けを感じさせる。その最初のシングルで示すのはこれまでの雰囲気とは異なる楽曲だ。選抜メンバー16人はどのような思いで臨んだのか。16人全員のインタビューを16日間連載する。

日本武道館のステージに立つ高雄さやか

◆高雄さやか
 「顔はあまり大人っぽく見られないんですけど、しっかりしていると言われます。でもドジな部分もあるんですよ。肝心なときに忘れ物や何かをしでかすタイプ(笑)。なので、そうならないように、ステージなどは事前に入念にチェックしています」

 もともと深く考える性格だという。

 「考えるのが好きで、深く考えてしまうんです。なんで生きているのかといったことから、ファンの方はなぜ私を応援してくれるのかということまで。そういうことを毎日考えていて、その瞬間は解決するんですけど、10秒後にはまたなんでだろうって(笑)」

 哲学的な一面をのぞかせるが、自分自答するのは、揺るがない信念を見つけ出すきっかけにもなる。

 一方、独特の雰囲気があると言われることも多いそうだ。

 「自分ではあまりわからないんですけど、ファンの方にそういわれることがあります。公演の時もMCで話すと変な空気になる(笑)。去年の着初め書初めも『生きる』と書いたら変わっているとか言われて…私にとって当たり前のことが周りからは当たり前でなくて…」

 独特の正体は、哲学的な考えに端を発するとも思える。他人との違いは個性にもなる。感性が異なれば周囲が気づけないことにも気づけるチャンスがある。世に様々なアイデアを生み出していた偉人たちの多くは、人が思いも寄らなかった発想から何かを作り出している。

 一方、高雄が深く考えるにはもう一つの理由がある。「すごくネガティブなんです。周りの声や顔色が気になってしまって」

 しかし、先輩たちの背中に学んだ。

 「2期研究生お披露目イベントから、公演のたびに緊張と不安ばかり感じていました。でも『僕たちの恋の予感』公演のゲネプロや、Charming Tripの公演を見学させて頂いた時に、先輩たちが楽しそうにステージをしているのを見て、『ステージに立っている人の楽しさは見ている側にも伝わるんだ』と思いました。それからは『楽しむこと』を一番に心掛けています」

 その矢先にコロナが猛威を振るった。勢い良く走り出すデビュー1年目だったが、足止めされた形となった。

 「本格的な活動がこれから、と言う時に遮断されたような感じでした。ファンの方に直接お会いする握手会も1回のみ、『僕の太陽』公演も公演数は一桁。1年を通して成長する姿を見せたかった。もっと公演もしたかった。自分がアイドルとしてどうなんだろうと思うこともありました」

 それでも前向きになれたのはファンの存在だ。

 「毎日配信することでファンの方との交流を改めて楽しむことができました。少しずつ直接会えるイベントが増えて改めて有り難みを知ることができました。これからも一つ一つ大事にしていきたいと思っています」

 そして同期・池田裕楽にも勇気をもらった。池田は昨年12月に行われた『第3回AKB48グループ歌唱力No.1決定戦』で初出場、しかも研究生ながら1位に輝いた。夢を手にした瞬間であると同時に、誰にでもチャンスはあるということが示された瞬間だった。

 「自分のことのように嬉しかったです。2期研究生はあまりメディアに出ていませんし、アピールする場も少ないです。池田ちゃんが歌が上手いことは知っていましたが、いきなり大舞台に出るという勇気も凄いし、そこで優勝するのもすごい。2期研究生でグループラインを設けていますが、『おめでとう!』と盛り上がって。もし私が歌が上手くても挑戦できなかったと思います。だから池田ちゃんの姿を見て私も進化したい、色んな事に挑戦していきたいという思いが強くなりました」

 その思いが今年の目標に表れている。「物怖じせず、飛躍すること。前進を拒まないこと。感謝を忘れないこと」。

 そんな彼女が、取材で多く出てきた言葉が「飛躍」だ。

 「去年からずっと飛躍したいと思っていて、ゲームアプリ『ドラゴンエッグ』のコラボイベントでも2位を頂いて、『STU48の7ならべ』で1位を獲ることが出来ました。STU48に入って自分の想像をはるかに超えています。ファンのためにももっと飛躍したい、その思いは強くなっています」

 本作で初選抜。「いろいろ考えて前に行けない」タイプだったが彼女に選抜の舞台が与えられた。飛躍のための助走。いまスターターピストルが鳴らされた。

こんな時代だからこそ「アイドル」としてできることは何か。

 いつも通りの生活ができなかったり外出や会食の自粛だったり、色々な悩みや不安がある中で、現実から解き放されて少しでも前向きな気分になれるように力になりたいです。SHOWROOM配信では日々のほっとするような癒しに、公演配信では明日からの元気になれるような活力に、オンラインお話し会ではみんなを笑顔にしていきたいです!直接ファンの方と触れ合ったりするのは、まだ時間がかかるかもしれないけど、少しでもそんな存在になれたらいいなと思います。

写真のエピソード

高雄さやかが提供した写真

 これは2021年初めて書いた書き初めです。去年は日々を生きていくことを目標にしていましたが、今年は「去年から頂いている自信とかを糧に、輝いていきたい年にしたい!」という願いから「最強になる」ことを決めました!精神的にというわけではなく、自然体は変わらず、ステージ上や「ここぞ!」という時に“最強”的にアピールできたらいいなと思います!

6thシングル「独り言で語るくらいなら」インタビュー

――新曲の印象と、それをどう捉え、臨みましたか。または自身と重ねた点があるとしたら?

 最初に聞いた印象は、STU48の今までにはない曲だなと。不思議な感覚で、でもよく聞いてみると転拍子があったりメロディが止まったり。歌詞を見た時は泣きそうになりました。これはアイドルの道だったのだと…。テンポよく歩いているだけじゃない、走ったり急いだり、立ち止まったりもする。それでも歩き続ける。そういう点では自分や周りのメンバーと重ねました。沢山聴き込んで世界観に入りたいと思いました。

――印象に残っている歌詞はなんですか。

 Aメロ部分です。どこに向かうのかわからないガラガラの電車に乗ることって凄く勇気がいることだなって思って。それは実際だとしてもそうですけど、アイドル人生に重ねると、1人だけ誰もしたことがないことをするのって、中々出来ないなと。それでも、行き先はわからなくても、衝動的に挑戦することは覚悟を持たないといけないなと思いました。

――高雄さんは前に行けるタイプですか?

 いや…いけないです。これまで譲っていましたし、一歩手前で引いているタイプです。周りの声が気になり、一歩踏み出すのに色々考えてしまいます。でも前に行かないといけないと思っています。

――レコーディング秘話、自身が担当した歌唱パートについて教えて下さい。

 サビ前の「田園が広がる」の部分です。本当に広がっている田園で歌っているようなイメージで歌いました。そうしたら、スタッフの方も「広がっているよ!!」と褒めてくださいました。

――振付はどうでしたか?

 見たことのない動きだと思いました。サビによって少しずつ違うので覚えるのは大変だったけど曲にハマっているので踊っていてすごく楽しいです。

――MVの撮影はどうでしたか?

 スタジオセットで撮影ということで、初めての経験なのでどんな感じなのだろうと不安でした。でも照明が朝日や夕陽みたいなコントラストに変わっていて綺麗でした。大変だとは聞いていたので心の準備はできていたけれど、まさか何十回も踊るとは…(笑)でも、素敵な思い出になりました!私にとっては初めてのMV撮影でしたので自分では気づかないところで気が張っていて、昼を過ぎた頃にご飯休憩があったのですが、お腹が全然空いてなくて、その後も変わらず。だから撮影が終わるまで食べなくて、終わってようやくお腹が空いて、食べに行きました(笑)

――この楽曲に、MVに、歌詞にこれまでのSTU48にないものがあるとしたら?

 歌の難しさとか、幻想的な感じですかね。新しいSTU48が見られそうです。

――ご自身にとってこの曲はどういうものになりそうですか。

 16人としての初選抜の曲なので、特別で、ずっと忘れられない曲です。嬉しい気持ちと同じように不安もあります。でも、心のうちに込めていたいし、思い出して自分を鼓舞していくような曲になると思います。2期研究生からは初めての16人選抜入りで、次のシングルでも2期研究生が入れてもらえるように頑張りたいです。それと私が頑張ることで、同じ期のメンバーのモチベーションが上がる力になれたらいいです。これまで以上に頑張りたいです。

 ◇

日本武道館のステージに立つ高雄さやか

 2021年1月15日、STU48初の日本武道館コンサートが行われた。憧れのステージでアンコールを含め全22曲を披露した。夢舞台に立ったのは1期生・ドラフト3期生。そして、6thシングルの選抜に入った2期研究生、高雄さやか、原田清花が一部参加した。

――日本武道館コンサートを振り返っていかがですか。

 こんな夢みたいなステージに立てたことに、沢山の感謝とSTU48が大好きで誇らしいなって気持ちになりました。先輩方に混ざってのステージだったので経験の差もあったし不安もあったけど、本番ではそんなことも忘れちゃうくらい、精一杯の気持ちをファンの方に届けたい一心でした。凄く緊張したのですが…緊張しすぎると不安になっちゃうので、気にしてない振りをしていました。自分に暗示をかけることで程よい緊張で楽しめるかな、と思って…。

 私と原田清花ちゃんはサプライズ登場だったのでファンの方々がびっくりするかな、とか反応がすごく気になりました。「独り言で語るくらいなら」は私自身とても気に入っている曲で「はやく聴いてもらいたい!」って思っていましたし、初めて選ばれた16人選抜曲だったのではやくファンの方に見て欲しかったのでドキドキでした。すごく楽しみでもあったのですが、ステージに立つと緊張もあり、現実味がなくてあまり覚えていないです…。でもどこを見渡してもペンライトでいっぱいだったし、音も遅れて聞こえて来るくらい響き渡っていたのでワクワクが止まらなかったです!それとずっとイヤモニをしていて、私は耳が小さいみたいで…ガチガチにテープで留めていたんです。だから、話す時は感覚と口の動きで乗り切りました。

 印象に残っているのは「原点」のイントロの部分で、武道館限定バージョンの振りをしたところです。音楽に合わせて腕をボックスみたいにクロスさせたり、四角を作ったりして舞台監督さんが即興で作られていたのですが、かっこいい振りですごく気に入っています!!

 この日本武道館というステージに立って思ったことがあります。不安でいっぱいになると思うのですが、1番は楽しむことだなって!いつもは間違えないところで間違えちゃったりして反省点も沢山あるけど「次はできる!」って少し自信を持てたと思います!またこの素敵な景色を見られるように、STU48全員で立ちたいなって気持ちが強くなりました。武道館というステージに立てたことは私の中で大きな自信になりました!

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