Sexy Zone

 2011年、史上最年少14.4歳でデビューしたSexy Zoneが、今年デビュー10周年を迎える。10年前は、まだ小学生だったマリウス葉もようやく20歳を迎え、メンバー全員が20代に。年齢が低いうちにスタートしたがゆえの不安や葛藤を乗り越え、Sexy Zoneは今、新たな一歩を踏み出そうとしている。

 彼らの第二章の幕開けを強く感じたのが、昨年8月の「RUN」のリリースだ。ドキュメンタリー番組『RIDE ON TIME』(フジテレビ系)で中島健人が「この曲が(松島)聡ちゃんを呼ぶって思ったし、この曲で帰ってきやすい場所を絶対に作るって思った」と話した通り、リリースの1週間後、松島が1年9カ月ぶりの復帰を果たした。

 また、同シングルは、デビューから所属していたレーベルを移籍して初めてのリリース曲でもあった。ジャニーズ事務所とユニバーサル ミュージックジャパンがタッグを組んだ『Top J Records』の第一弾作品である同曲には、<終わらないだろう?終われないだろう?僕らはまだ何も残せてない>や、<正解なんて意味ない/僕らだけの答えに辿り着けばいい>など、デビュー10周年を控えた彼らが抱えていた葛藤や焦り、迷いなどを表したような歌詞が含まれている。

 初の配信ライブ『Sexy Zone POP×STEP!? TOUR 2020』でも、ラストに披露されており、彼らのパフォーマンスにも変化を起こしたように感じる。Sexy Zoneといえば、デビュー当初から王道アイドル路線を走り、近年も、「すっぴんKISS」や「ぎゅっと」など可愛らしい楽曲をキラキラの笑顔で歌うことが多かった。だが、「RUN」では、魂の叫びのような、訴えかけるパフォーマンスを見せている。それまで、どんな時も笑顔でファンを元気付けてきた彼らが、自身の弱い部分や不安な気持ちを曝け出すようなパフォーマンスで、聴く人の心に寄り添う。

 最新曲の「NOT FOUND」も、葛藤と希望を描いた魂を揺さぶる楽曲になっている。<笑えないんだよ こんな所じゃ/もがいてもがいてもがいて>や、<叶えたいんだよ少年だった僕らが夢見た未来を>など、「RUN」と同じく、彼らの想いを反映したような歌詞が目立つ。このようなメッセージ性の強い楽曲を歌いこなし、聴いている人の胸を響かせられるようになったのも、さまざまなことを乗り越えてきた“今”だからこそかもしれない。

 2月10日には、初の配信ライブ『Sexy Zone POP×STEP!? TOUR 2020』のライブBlu-ray/DVDのリリースを控えている。松島が約2年半ぶりにステージ復帰をしたこともあり、メンバーにとってもファンにとっても思い入れが強いライブだ。同ライブを密着した『RIDE ON TIME』では、ステージ裏で涙を流す松島に、そっと寄り添う菊池風磨や、佐藤勝利などメンバー想いの素顔が見られた。

 デビューから10年、Sexy Zoneはさまざまなことを乗り越えてきた。メンバーの療養中も居場所を守り、復帰後も“支える”というスタンスではなく、“共に戦う”という気持ちが彼らの行動から伝わってくる。現在は、マリウス葉が体調不良で療養中だが、きっと彼なら、乗り越えられるはずだ。5人だからこそ輝くSexy Zoneを再び見られることを祈って。10周年イヤーでさらに飛躍する姿を期待したい。【かなぴす】

筆者紹介

かなぴす メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動行っていた。エンタメとファッションが大好き。ツイッターは@kanawink

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