Rude-α「希望や光を与えることができる人でありたい」音楽で伝えたい想い
INTERVIEW

Rude-α

「希望や光を与えることができる人でありたい」音楽で伝えたい想い


記者:平吉賢治

撮影:

掲載:21年01月10日

読了時間:約9分

 沖縄県出身のラッパーRude-αが10日、ニューシングル「Paradise」を先行配信リリース。前作「マリーミー」では、メロディアスな曲調の中でRude-αの新たな一面が見られた。本作は、出身地である沖縄を舞台にしたTVアニメ『SK∞ エスケーエイト』OPテーマで自身初のアニメOP曲。作品の世界観とRude-αの疾走感あふれる衝動がリリック、サウンドとして表されている。本作の話題を中心に、2020年を振り返ってもらい、今年の展望などについて話を聞いた。【取材=平吉賢治】

最新作の制作では漲る“疾走感”を

「Paradise」ジャケ写

――Rude-αさんにとって2020年はどんな年でしたか。

 予定していたツアーなどがなくなってしまったり、本当なら今年は去年以上の動きをして来年に繋げるという年だったけどコロナ禍で止まってしまったり…でも、それで気持ちが落ちたかといったら、そうではないんです。自粛期間では今まで考えないことを考えたり、有意義に過ごして自分自身を見つめ直した年になったと思います。あと、時間があったのでYouTubeで組体操の動画などを観たりして、一緒に住んでいる人と組体操していたりしました(笑)。

――ちなみによく観るYouTubeチャンネルなどは?

 絶滅した動物の動画やオカルト系などです(笑)。

――意外なチョイスですね。そういう部分からインプットしたりもするのでしょうか。

 インプットとしては日常の中と、何も思い浮かばない時は映画を観たり小説を読むことが多いです。小説を読むと、言葉が目に見えるので作詞面などに対してのインプットになるんです。

――なるほど。本作についてですが、「Paradise」はどんな着想から制作しましたか。

 『SK∞ エスケーエイト』OPテーマというお話を頂いて作った曲で、最初に脚本を読ませて頂いて、そこで想ったことを書きました。

――スケボーレースバトル、青春オリジナルアニメーションである『SK∞ エスケーエイト』からインスパイアを得たと。

 そうです。スケボーはストリートなどでやっていると「やっちゃダメだ」という方もいるんです。そんな中でも<Alright 世の中に僕ら 殺されてしまう前に 止まらなくなるこの衝動のまま アスファルトを蹴る>みたいな。

――歌詞にありますね。

 そういう疾走感を曲の中で表現したかったんです。

――歌詞では<答え合わせしよう 運命をかけて あの日のNoiseすらVoiceに変わってく>という部分が印象的でした。

 “Noise”は“誰かからの雑音”で、今はそれすらも吸収して僕の中にあるぜ、という感じです。ヘイトなどを受けた時の想いを自分の中で溜めて、いつからかそれが自分の経験になったという想いも込められています。

――作曲面でもRude-αさんは今作に加わっている?

 はい。送って頂いたメロディをもとに僕が考えたり、「ここはラップがいいんじゃないですか?」など、そういった感じで僕も作曲に加わらせて頂いています。

反骨精神をぶつけていたのが音楽

「Paradise」期間生産限定盤ジャケ写

――もう一方の新曲「Spotlight」は清涼感のあるHIP HOPですね。テーマとしては?

 “卒業”です。これは周りの方のアイディアもあって、それをもとにして書いたという部分もあります。

――ちなみに、最近Rude-αさんが卒業したこと、やめたことなどはありますか。

 僕はけっこう気分屋なのに、人に頼まれたり誘われたりしたら断れない部分があるんです。それを卒業しました。

――よい部分でもあると思いますが、それを卒業した?

 こう言っては語弊があるかもしれませんけど、「いい人ぶって八方美人でいる」ということをやめようと思いまして。ちょっとディープな相談などに乗って「もしかしたら、こうした方がいいのかもしれないよ?」と言っても、相手はそれ通りにしないこともあるし、「自分自身を変えられるのは自分しかいない」という想いもあるので、最初からよくないバイブスで話を持ち込まれても、それをなんでも受けるのはどうかなと思いまして。

――確かに、普通に相談をされるというより、明らかによくないバイブスを共有するようなことは見極めるのも難しいし、全て受けるということを改めて考えるのは、わかる気がします。

 母親もそうなんですけど、僕は人に相談されやすいんです。バーなどで隣にいる自分より若い知らない方に「自分の夢はこうなんですけど、どうしたらいいですか?」など言われることがあるんです。でも、結果的には「あなたの夢は、あなたにしかわからない」と、いい意味でそういう風に思っちゃうんです。だからシリアスな話をされても、自分自身のことは相手が一番わかっていると思うんです。

――相談されて提案することもあるけど、基本的に相手を尊重した上でシンプルな相談の受け方に変えた、という感じでもありますね。

 そういう意味で“お人好し”というのはやめました。卒業です。

――なるほど。さて、本作の話に戻りますが「Paradise」は『SK∞ エスケーエイト』OPテーマですが、Rude-αさんの青春時代はどのような感じだったのでしょうか。

 祖父の言葉で好きなのがあって、自分の座右の銘でもあるのですが「生涯青春」というのが正にその通りだと思います。だから型にはまりたくないし、思ったことを言ったり好きなように生きるというのは、大人の方からしたら子供っぽく見えると思ったりしたんですけど、今となっては人の目は別にいいと。自分の好きなように生きようという。今もそうだから毎日10代の頃の、中学生くらいから考えていることやテンションなどはあまり変わっていない気がしています。

――そういったスタンスとなったきっかけなどはある?

 音楽を始めてから自分を表現したり、例えば僕のことを馬鹿にするような人がいたとしても、結果的に心の中で「僕は音楽やっている」という強み、自信を持たせてくれるものがあるんです。反骨精神をぶつけていたのが音楽だったから、何かを言われたとしても「そうですか」という感じでブレないと思うんです。

――もし「ブレないためにはどうすればいい?」と聞かれたらどう答えますか。

 確かにそういうのは聞かれます。僕は「人のせいにしない」ということなのかなと思います。「あの時にあの人がああしなければ…」というような考えが雑念になって、それが入ってきた時にブレたりすると思うので。うまくいかないことがあったとして、それが僕自身ではなく誰かの失敗のせいだとしても、僕はそれを「あの人のせいで」とは捉えないんです。

 悪いことでも、良いことがあっても「人生だから」という風にしか捉えていないというか。何があってもおかしくないし、良いことだけが続く人生ではないと思うんです。悪いことがあるから、良いことのありがたみに気づけると思うので「自信がない」「ブレたくない」と言うのなら、結果的に誰かのせいにしたり、誰かに答えを求めるのもそうですけど、それらのことをしなければ自然と自信がついたりブレなくなったりするんじゃないかなと思います。世の中には色んな人がいるから分からないというのもありますけど。

――そういうことに気づいたのは?

 僕自身が自分を他人のように見ているというか、俯瞰している部分があるんです。だから悪いことが起きても「ドンマイ」くらいの気持ちで。「それも運命だろ」「なるようになるだろ」って。これは多分神様が「今はそのタイミングじゃない」と言っているんだなとか、そういう風に捉えるんです。

――そういう考えに至るには、個人的にはよっぽどショックな出来事と対峙しないと湧いてこないという気がするのですが、そういうわけでもない?

 母親がしっかりとした人で、道徳や人に対しての思いやりを大切にとずっと言われていて、そこに影響を受けているのかなと思います。でも上京して、沖縄とは文化が違うからその中で過ごして最初の頃は気分の浮き沈みが大きかったんですけど、疲れたりしているうちに心のキャパシティが増えたのかネジが飛んだのかわかりませんけど、そういう日々の中で「こんなつらいと思っていても誰もがいつかは死ぬんだな」と思った時に、いい意味でもう少し不真面目にやろうと。

――前回インタビューで仰っていた「遊びを大切に」という感じの意味ですね。

 人生で起こることはいつかは終わりがくるから、悪いことも最後は忘れるだろうしと。

――確かにそういった視点で考えると、何かあって人のせいにしても仕方がないという気持ちになりそうです。

 そういうこともあって、人間で一番生きた人は何歳くらいかと調べたら、伝説なのかもしれませんが考えられないくらい長く生きた人がいたらしいんです。その人が「長生きの秘訣は?」と聞かれた時に「鳩のように堂々と歩き、犬のように寝て、心をいつも穏やかに保つこと」というような感じのことを言ったと。本当かどうかはわかりませんが。だからそういうのを聞いた時に、心は穏やかに保った方がいいなと。「怒らない」って一番の武器だなと思うし、怒らない人ってむしろ一番尖っていると思うんです。

嘘や汚いものより、純粋な気持ち

――「Paradise」のMV撮影の感触はいかがでしたか。

 スケーターの方々に出演して頂いたんですけど、今までスケボーを使ったりするものがなかったので新しいMVになっていると思います。スケーターの方々が発煙筒を持って煙を出して、その中から僕が出るシーンがあったんですけど、ラップができないくらい煙くて咳き込むし目も痛いし、実は大変なのを頑張って撮った部分なんです。

――クールなシーンですがご苦労もあったのですね。ところで『Sony Music AnimeSongs ONLINE 日本武道館』に出演されましたが、体感的にいかがでしたか。

 僕は武道館でワンマンライブをしたいとずっと言って、それを目標に日々頑張っている感じがあるんです。一度、4年くらい前に高校生ラップ選手権で武道館に立たせて頂いているんです。その時とはまた印象が違ったというのもあって、また武道館に立たせて頂ける体験できてよかったです。ここから先、頑張って早いうちに武道館ワンマンライブを実現したいなというやる気が凄く出ました。

――昨年は様々なことがあった1年でしたが、2021年はどんな年にしていきたいですか。

 ライブをしていきたいというのもありますが、コロナ禍という時代の中で暗いニュースなどがある中、それをかき消せるような、誰か一人でも明るい気持ちに、心に光を灯すことができれば、また誰かがそれを広げていってくれると思うので、人に希望や光を与えることができるような人でありたいと思います。

――Rude-αさんにとっての光、希望とは?

 僕は、世の中を照らすものは子供達などの中にある純粋なものだと思うというか。僕は人と接する時などもずっとキラキラした目でいたいし、子供と同じくらい汗のかける大人でいたいし。そういうのが根本的にあります。人の中で探しているものは、嘘や汚いものより、純粋な気持ちなんです。そういう、ピュアに人を想う気持ちが伝染していってと。僕が言っていることなどから誰かが答えを見つけてくれたら、一つでもきっかけになればいいなと思って音楽をやっています。人にとっての光というのはピュアな気持ちなのかなと思います。“人を想う”というところに根本があるのかなと思います。

(おわり)

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