斎藤アリーナ「期待に応えて恩返ししたい」人との繋がりの中に見えた未来
INTERVIEW

斎藤アリーナ

「期待に応えて恩返ししたい」人との繋がりの中に見えた未来


記者:村上順一

撮影:

掲載:21年01月06日

読了時間:約8分

 シンガーの斎藤アリーナが1月6日、1stEP『Made of You』をリリース。オーストラリア人の父と日本人の母を持つ。日本語と英語のバイリンガルで、Eテレ『ムジカ・ピッコリーノ』にアリーナ・モンテヴェルディ役で出演し、人気を博す。同番組を2017年に卒業後、都内を中心にライブ活動を開始。2020年7月1日に配信シングル「Night Owl」をリリースし、同曲を含む4曲を収録。12月にはファンクラブ『Alina Saito Fan Community』を開設した。インタビューではシンガーを目指したきっかけ、作曲にまつわるエピソード、EP『Made of You』に込めた想いなど、斎藤アリーナの今に迫った。【取材=村上順一】

癒される音楽を聴きたい、歌いたい

――シンガーを目指したきっかけは?

 父がミュージシャンだった影響で昔から音楽は聴いていました。一番大きなきっかけは、母がダンスを習わせたかったようなのですが、私には合わず、ボーカルのレッスンを受け始めたんですけど、その頃に安室奈美恵さんのライブを観て、私もキラキラしたステージで歌いたいと思ったのがきっかけです。

――お父さんはどんな音楽を聴いていたのでしょうか。

 父はオーストラリア人で、ビートルズとか洋楽をよく聴いていました。それで私もレコメンドされた曲や父に勧められた曲を聴いていたり、あとは『アメリカン・アイドル』や『Xファクター』というオーディション番組を観ていて、そこで歌われていた曲をYouTubeで検索したり。あとはアレサ・フランクリンやレイ・チャールズ、ジェームス・ブラウンなど聴いてました。

――アリーナさんの歌詞はすべて英詞ですが、お父さんの影響もあり英語は自然と身についたんですか。

 はい。父と英語で喋っているので、一応話せます。映画やドラマで喋っていることはわかるんですけど、私は外国に住んでいたことはないので、急に外国の方に話しかけられたら「うっ!」ってなっちゃうんですけど(笑)。

 今作は全部英詞で、それはサウンドプロデュースをして頂いたmiffrinoさんの音楽のサウンドの感じと合っていると感じて。あと、ストリーミング、デジタル配信が主流になって、海外の色んな方にも聴いて見つけてもらえたらいいなと思って英語にしたというのもあります。

 これは持論ですが日本語は「歌詞がいいね」という聴き方をする方が多いと思うんですけど、洋楽の歌詞は凄く歌詞がよいものもあるのですが、どちらかというと耳触りがよくて乗れる、そういう要素の方が重要視されているのかなと思って。

――英詞にすることにより先入観なく聴けるというのもいいですよね。今作を聴いてヒーリングミュージックのような印象も受けたんです。

 すごく嬉しいです! どんなアーティストになりたいか、どんな音楽が好きかと言われた時、色々ありますが結局行き着くのは「癒される音楽を聴きたい、歌いたい」というのにいつも行き着くんです。狙ったわけではないのですが、自分の中から自然に出てきたのかなと思っています。

――東名阪ツアーも凄く手応えを感じられたとのことですが、改めていかがでしたか。

 ライブの規制が緩まり、50%以上のお客さんを入れてできたのですが、各地にこんなにも私を応援してくれる人がいるんだという驚きもありました。みんなで同じ空間にいて音楽を聴くという体験も、当たり前だけど凄くありがたいなと思いました。

 初めて関西の方にも行ったのですが、土地によってお客さんの文化、人間性が違うのを感じました。例えば大阪のお客さんはめっちゃ笑ってくれたり、東京と違いがあって面白いなと思いました。あと3日間連続でライブをやるというのも初めてで、けっこう体力的にも大変だということにも気づきました。

――ツアーをやってみて課題は見つかったりも?

 色々細かい反省はありました。けっこう口下手なのでMCで苦戦したり。ライブの内容に関してもMCで何を言うか、セットリストをどうするかも、もうちょっと細かく考えないといけないなと思いました。だいたい10曲くらい用意して、3日間で持ち時間内で何曲か歌ったんですけど、終わって思ったのが「早く次の新しい曲が作りたい」ということでした。あんなに充実した3日間は久しぶりでした。

色んな歌い方ができるシンガーに

――一昨年リリースされた1stシングル「Tell Me Why」あたりはジャズやソウルの要素を感じましたが、この1年間で音楽性はけっこう変わりましたね。

 はい。シングル「Tell Me Why」の時はちょっとセピアっぽいイメージの懐かしい感じの曲を作ったんです。miffrinoさんとは以前から知り合いではあったのですが、特にやりとりはしていなくて。コロナ禍になってカバー動画を私がInstagramに上げていたらDMで「一緒に曲を作ろうよ」と言って頂けたんです。私の音楽性は明るいというよりも、どこか儚げというか悲しいような世界観なのかなと思っています。それもmiffrinoさんのサウンドとマッチしていると思っていて。あと人柄も凄く素晴らしい方なんです。

――音と人間性と、惹かれ合うものがあったのですね。

 最初は「Night Owl」を作って送って、トラックをつけて頂いたんです。それで「もっとやろうよ」となって。デモを送った時の自分の中のイメージと、miffrinoさんがトラックをつけてから出来た曲のイメージは全然違うので、私も「どうなるのだろう?」と楽しみでもありました。そのやり方が合っているのかもしれないですけど、凄く難しいです。

――作曲はギターで?

 まだやり方を模索中なんです。収録曲の「Sputnik」は前からあった曲で、「Night Owl」はテレキャスターでコードを弾いて歌う感じで作っていきました。「Heartbeat」と「Made of You」の2曲はピアノでコードをつけて、そのピアノの雰囲気もmiffrinoさんに活かしてもらいました。

――テレキャスター渋いですね。

 R&B、ネオソウルのギタリストなどにハマっていて、テレキャスターでクリーンな音で弾くのが格好良いなと思って(笑)。このギターは以前『ムジカ・ピッコリーノ』で組んだバンドでフジロックに出演させていただいたんですけど、その時に用意していただいて弾いていた、思い出のギターなんです。

――ネオソウルというとトム・ミッシュなど?

 そうです。あとはマテウス・アサトさんや、女性だとメラニー・フェイさんのInstagramを見たり。あとFKJさんなども好きです。

――歌の表現はどのように考えていますか。

 曲は十人十色というか曲によって個性が全然違うから、自然となのですがその曲に合った歌い方、フィーリングにしようとしていて。色んな歌い方ができる「声色が変わっていく」と言われるようになりたいなって密かに思っています。シンガーとしての目標です。

「Made of You」に込めた想い

――今作のタイトル曲「Made of You」は意味深な歌詞だと感じました。恋人や近しい人との別れなど、色んな捉え方ができると感じましたが、どういう心境の中で作ったのでしょうか。

 対象ははっきり決めていなくて、そこは聴いてくれる人が想像できるように、あえて余白を残してあるんです。考えた時に近い関係の人、恋人などもそうですが、応援してくれるファンの方だったり、もっと社会を支えている働いてくれているみなさんや、違う国の人なども、同じ世界規模でみると同じ世界を維持している、社会活動をしていたり、色んな世代の人、違う時代の人などもいまの世界をつくっている一員だと思って。凄く壮大なスケールではあるんですけど、そういう意味も含まれています。

――「Sputnik」は前からある曲とのことですが、どんな心境の時に生まれた曲なのでしょうか。

 この曲はちょっと不思議な経緯なんですけど、もともとファンクっぽい曲調で作りました。NakamuraEmiさんのZeppのライブを観に行ったんですけど、その日の夜に作った曲なんです。私は曲を作るのに凄く時間がかかるんですけど、この曲はパッと出来て。ライブの余韻に浸って出来た曲なんです。

――その時のライブで宇宙を感じた?

 なんで宇宙になったのか…でも、浮遊感というかポワッと浮かんでどこかへ行ってしまうようなイメージがありました。詞もバッと書いて、耳触りのよい、リズム感のよい閃いた言葉を並べていったという感じです。

――「Heartbeat」にもそういった背景がある?

 この曲の原型となった曲があって、それは庭で太陽に当たっているような感じのイメージ曲でした。その思想を受け継いで「Heartbeat」は出来ました。暖かい港のようなイメージがあって、最初は「Heart ache」というタイトルでした。“ache”は心が痛いというか苦しいという意味なんです。それでmiffrinoさんにトラックを作っていただいて、ドラムのキックのサウンドが心臓の鼓動っぽいなと感じて「Heartbeat」というタイトルになりました。

――ジャケットデザインも美しいですよね。どんな思いが込められているんですか。

 miffrinoさんと一緒に考えたんですけど、私は「白っぽい」「シンプルでちょっと光のあるような感じ」とだけお伝えしてお任せしました。というのも、サウンドはmiffrinoさんが作っているので、その世界観は共通認識ができていると思ったからなんです。最初に返ってきたデザインがイメージ通りだったので即決しました。

――自然と宇宙との融合っぽい感じもありますよね。

 「Sputnik」が宇宙の内容なので、惑星っぽい感じのモチーフがあって。あと、花もちょっと柔らかいというか、「Made of You」などの自然な感じのイメージでハイビスカスを選んで頂いたと思うんです。でも、ただのお花じゃなくてちょっと3Dというか、怖いようなリアルなような感じも素敵で。

――音からタイトルがつくこともあるんですね。最後にファンのみなさんにメッセージをお願いします。

 コロナ禍でライブができなくなって、時間が経って今回ツアーができましたが、やっぱり人と人とが出会う、一緒にいるということだけで凄く愛しい時間だなと思いました。私を応援してくださる人が観に来てくれるというのも感動して、本当にありがたいと思います。ずっと応援してくださる方もいて、その期待に応えて恩返ししたいという想いがあります。私を応援していて楽しいなと思って頂けるような色んな制作だったりライブだったりをしたいなと思っていますので、ぜひ一緒にこの船に乗って航海に出るような感じに見て頂いたら嬉しいなと思っています。

(おわり)

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