Hey! Say! JUMP

 ジャニーズ所属グループのうち、今年のNHK紅白歌合戦に出場するグループにスポットをあて、今年の活動を振り返る連載。今回は、Hey! Say! JUMP。

 元日に東京ドーム公演を行い、ファンと共に幕を開けたHey! Say! JUMPの2020年。今年の彼らは、さまざまなテイストの楽曲に挑戦し、ファンを楽しませていた印象が強い。

 例えば、2月26日にリリースした両A面シングル「I am /Muah Muah」は、“クールなHey! Say! JUMP”と、“キュートなHey! Say! JUMP”の二面性が楽しめる1枚だった。中島裕翔が主演を務めたドラマ『僕はどこから』(テレビ朝日系)の主題歌でもある「I am」は、自分探しの旅をテーマにした劇場型ロックダンスチューン。メンバー全員が出演するコーセーコスメポート『フォーチューン』のCMソング「Muah Muah」は、唇から始まる甘い恋模様をふんわりと描き出す楽曲だ。

 「I am」のMV(ミュージックビデオ)では、クールにダンスを踊り、「Muah Muah」では、ポップな世界観でわちゃわちゃとキュートに。180度異なる2曲だが、なぜかどちらもHey! Say! JUMPらしい。平均年齢15歳でデビューした彼らは、当時から「冒険ライダー」などでは、年相応の“可愛らしさ”を、「Your Seed」などでは、その奥に潜んだ“葛藤”を…と、ある意味で、対極に見える2つのテイストを自分たちのものにしてきたイメージがある。当時の努力があったからこそ、「I am」「Muah Muah」の両曲で、“らしさ”を感じさせることができるのかもしれないと感じた。

 9月にリリースした「Your Song」は、“Hey! Say! JUMP史上最も温かい希望の歌”と称された楽曲。前述の2曲とはまた違い、等身大の彼らを映し出していた。コロナ禍で発売されたこともあってか、<話なら聞くよ/好きな曲好きな人どんなことでもいい><大丈夫/僕らは何もかもが違うけど/本音で君と笑える気がする>など語りかけるような歌詞が多く見られた。それを優しく歌うメンバーたち。MVからは、グループの魅力である仲の良さや、絆、そして各々が持っている温かさが伝わってきた。

 また、今年の彼らの楽曲には、有名アーティストからの書き下ろしも目立った。ドラマ『家政夫のミタゾノ』(テレビ朝日)の主題歌で、7月にリリースしたシングル「Last Mermaid…」は、TOKIOの松岡昌宏が演じるドラマの主人公・美田園薫が特別に書き下ろした作品。12月にリリースしたアルバム『Fab-Music speaks-』でも、アヴちゃん(女王蜂)、Ayase(YOASOBI)、清水翔太、岡崎体育ら豪華アーティスト陣が楽曲を書き下ろしていた。

 そして、大きな話題を呼んだのが、同収録曲「狼青年」のMVだ。グループ名と顔を伏せた状態で、『Honey Bee』と名乗り、MVを公開すると、「突如現れた覆面8人組は誰だ!」と再生回数1000万回を超えるほどの話題に。顔出しMVでは狼をモチーフとしたモードなメイクを施し、新たな魅力を開花させていた。

 今年のHey! Say! JUMPは、さまざまなテイストに挑戦し、ファンを楽しませた1年だったことだろう。6月と12月の2度にわたってパーソナリティを務めたラジオ『オールナイトニッポンPremium』(ニッポン放送)では、グループの仲の良さを見ることができ、“絆”も強く感じさせた。そんな仲睦まじいHey! Say! JUMPの、来年の飛躍にも期待したい。【かなぴす】

筆者紹介

かなぴす メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動行っていた。エンタメとファッションが大好き。ツイッターは@kanawink

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