松本潤

 活動休止まで残り10日を切った嵐。5人それぞれにスポットを当て、その功績を振り返る連載。最後は松本潤について触れていきたい。

 【写真】今年12月、5人揃ってイベントに臨んだ

 嵐のメンバーからも「スター」と称され、異彩を放っている松本潤。そんな彼のジャニーズ生活は、ジャニー喜多川氏の「You来ちゃいなよ」の一言から始まった。ジャニーズ事務所に入所するには、履歴書を送り、オーディションを受けて…というのがメジャーと言われているが、彼は、オーディションを受けずにそのまま合格。デビュー前から存在感を放っていたのがこのエピソードからも分かる。

 そして、入所から3年後、16歳で嵐としてデビュー。当時の会見では、「僕はお笑いリーダー!」と言っていた松本。今の雰囲気からすると想像はつかないが、コンサートの構成を考えるのに勤しむ姿を見ていると、彼の根本には、「人を楽しませたい!」という奉仕の精神が備わっているように思える。

 松本といえば、数々のジャニーズが主演を務めたシリーズ『金田一少年の事件簿』(日本テレビ系)や、大ヒット学園ドラマ『ごくせん』(日本テレビ系)への出演など、ドラマをとってみても、ジャニーズの王道を歩いてきた印象が強い。

 なかでも、2005年に出演したドラマ『花より男子』(TBS系)は、嵐ブレイクのきっかけの一つとなった作品でもある。松本は同作で、学園を牛耳る財閥の御曹司・道明寺司を演じた。わがままで喧嘩っ早い「俺様」な性格だが、牧野つくし(演・井上真央)に出会い、根底にあった優しさを取り戻していく…道明寺の「ドS」な姿の裏にある「思いやり」や「一途さ」に、ときめく視聴者が続出。嵐の知名度を一気に上げることにも繋がった。

 華やかな道を歩いてきた松本だが、裏方としての才能も発揮している。まだ嵐としてデビューする前の1998年、ジャニーズJr.のコンサートの演出を任されたことで、「(演出も)人任せにしたくない!」と思い、10代の頃から他のアーティストのコンサートで研究を積んできたという。現在は、海外の公演にも足を運び、嵐のコンサート演出に生かしている。

 彼のコンサート演出で印象的なのは、「会場にいるお客さん全員に嵐のコンサートを楽しんで欲しい」と常にファンのことを念頭に置いていることだ。2005年のコンサート『嵐 LIVE 2005 One SUMMER TOUR』で初お目見えしたムービングステージもそのひとつ。「もっと観客に近づきたい」という思いから、観客の真上を演者が通るステージが発案された。

 また、2014年のコンサート『ARASHI LIVE TOUR 2014 THE DIGITALIAN』では、筋電センサーを使った演出を見せた。オープニングからメンバーそれぞれの心拍数がビジョンに表示されたり、筋肉の動きを感知する仕掛けが。曲によるメンバーの心拍数の変化も感じられるマニアックでハイクオリティな演出に注目が集まった。

 コンサートのリハーサル中も、舞台から降りて全体をチェックしたりと誰よりも動き回る。にも関わらず、メンバーが帰った後もスタッフとともに深夜まで会議を行うストイックさ。嵐のコンサートのクオリティーが止まることを知らないのも、彼がいたからこそだろう。アイドルとして、俳優として、演出家として…ストイックな彼の次なる夢をこれからも応援していきたい。【かなぴす】

筆者紹介

かなぴす メディア学科卒のライター。19歳の頃から109ブランドにてアパレル店員を経験。大学時代は学生記者としての活動行っていた。エンタメとファッションが大好き。ツイッターは@kanawink

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