INTERVIEW

石田千穂(STU48)

アイドルの私、まだ信じられない。
初ソロ写真集で決意新たに


記者:木村武雄

写真:提供写真

掲載:20年12月05日

読了時間:約5分

 ◆石田千穂ソロ写真集『檸檬の季節』インタビュー<後編>

 STU48で目覚ましい活躍を見せるメンバーの一人に、石田千穂がいる。第10回AKB48選抜総選挙で99位にランクイン。その翌年、AKB48の56thシングル「サステナブル」でシングル表題曲選抜メンバーに初めて選ばれた。今年1月には東京・TDCホールで初のソロコンサートも成功させた。そんな彼女が先陣を切るように、STU48初のソロ写真集を発売。彼女に寄せる期待の大きさが分かる。

『檸檬の季節』撮影/YOROKOBI

 「この結果で、STU48のメンバーが写真集を出せるか決まってくると思うし、そうでなくても影響は少なからずあると思うから、なんとしても結果を出したいです。私自身もこの写真集をきっかけにファンの方を増やしたいです」

 そう言って自分に課す。

 インタビューでは必ず出てくる言葉がある。

 「もっとSTU48を知ってもらいたい」

 その理由を聞けば、メンバーの想いが溢れ返って来る。

 「メンバーには素敵な可愛い子ばかりですし、ダンスがうまい、歌がうまい、48グループでダンス1位を取った子もいて、個性が豊か。でもまだまだ知られていないところが多いので、まずグループの名前から知ってほしいし、誰か1人に興味を持ってもらったらそこから色々なメンバーのことを知ってもらえると思うので」

 2期研究生の加入も彼女を大きくさせている。

 なかでも彼女の意識を変えさせたのは「ファンの存在」だった。

 「握手会が私を変えたと思います。握手会が本当に好きで、わーきゃーするタイプの握手会なんですけど、その楽しそうな姿をレーンの近くから見て来ましたという方がいて、握手会で知って下さった方がたくさんいるので、よりファンの方を喜ばせたい、元気にさせたいという気持ちが強くなりました」

ソロコン終演後にピーク「足がつった」

ソロコンサートのもよう(撮影=木村武雄)

 AKB48が原点回帰と銘を打ったシングルに昨年発売の「サステナブル」がある。作曲が井上ヨシマサ、MVが高橋栄樹監督、振付は牧野アンナと、初期から代表曲を手掛けてきた制作陣が集結した。この制作陣からもこのシングルにかけた強い思いが伝わってくる。その選抜に石田千穂が選ばれた。そして、その年のNHK紅白歌合戦のステージに立った。

 「嬉しいですし、自信にもつながりました。親孝行していると思いながら出ていました。家族がめっちゃ応援してくれていて、紅白は国の大イベントじゃないですか。そんな番組に出られて嬉しいなと思いました」

 更に、今年1月24日、TOKYO DOME CITY HALLで自身初のソロコンサート『STU48 石田千穂ソロコンサート~いえっ!に帰るまでがちほコンです。~』を開催した。ラストの曲「ファンレター」の間奏中、石田千穂はファンに宛てた手紙を読んだ。

 「アイドルになってもうすぐ3年。こんなに大きな会場でソロコンサートができるなんて誰も想像していなかったんじゃないかと思います。本当に夢みたいです。入った頃はどの曲も3列目の端のポジションで、個性もなくて自信もなくて、自分からなかなか前に行けなくて、そんな自分が嫌でした。でもファンの方からの応援で背中を押されて少しずつ自信がついて、総選挙にもランクインさせて頂いて、今まで言葉にするのが怖かった『AKB48の選抜になりたい』とか『STU48のセンターになりたい』という夢も言えるようになりました」

 3分弱にわたって読み上げた手紙を「私を応援して良かったと思ってもらえるように最強のアイドルを目指したい」と結んだ。

 石田千穂はこう振り返る。

 「本当に嬉しかったです。ソロコンはずっとずっとやりたくて。一人で大きなステージで何時間もやるのが初めてだったので、とても緊張しました。ステージが終わってからはアレドナリンがなくなって足がつっちゃって。それくらい緊張していました」

アイドルでいる私、まだ信じられない

『檸檬の季節』撮影/YOROKOBI

 押しも押されもせぬSTU48を代表するメンバーの一人になった。しかし、今でも「アイドルの私」が不思議だという。ファースト写真集『檸檬の季節』での初の水着撮影は、幼稚園の頃、祖母たちとよく出かけた思い出の地、江田島の海だった。

 「あの場所に立った時に大人になったなって思いました。小さい頃はまさか、アイドルになって撮影でこの海に来るとは思っていなかったので。小さい頃からAKB48が好きだったので、同じ48グループにいるのもまだ考えられないというか、たまに衣装をお借りする時、裏に先輩の名前が書いてあるのを見ると信じられない気持ちになります」

 写真集発売も「信じられません」と驚く。でも夢を現実のものにするのは彼女の努力があってこそ。本人は「怠けている部分もたくさんあります」と笑うが、周囲が明かすのは努力の人。

 新たな可能性を広げるため事務所を移籍した。

 「STU48で舞台をさせていただいた時、演技が楽しいと感じて、いろんな演技に挑戦したいですし、医療系のドラマに出てみたいです。『キングダム』もめっちゃ出たいです!」

 写真集やグラビアは、芝居に通じるところがあると聞く。「水着のグラビアは初めてだけど、何百回もやっている人の気持ちになって臨みました」。表情を意識する点などは役を演じるのと同じ感覚だ。語気を強め「この経験を次に活かしたいです!」

 撮影中、広がる海を見て思ったことがある。「海みたいにキラキラと輝ける人になりたい。常に前を向いて頑張りたい」そんな石田千穂が見つめる先は。

 「グループとしてはたくさんの方に知ってもらいたいですし、歌番組にも出させて頂けるようにもっと頑張っていきたいです。そして、世界が落ち着いたらまたソロコンをやりたいです!」

 写真集では、過去と現在の顔を描いた。その先に描く未来は…。石田千穂、18歳。広島、沖縄で見た海のように可能性は大きく開かれている。

【取材=木村武雄】

写真集『檸檬の季節』

撮影:YOROKOBI
出版:講談社
仕様:B5サイズ144ページ
発売日:2020年12月2日
価格:2000円+税
特別付録:ポストカード全5種類中1枚封入

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