SOMETIME'S「恐れず挑戦していきたい」新進気鋭の2人が示す豊潤な音楽性
INTERVIEW

SOMETIME'S

「恐れず挑戦していきたい」新進気鋭の2人が示す豊潤な音楽性


記者:平吉賢治

撮影:

掲載:20年11月03日

読了時間:約8分

 SOMETIME’Sが10月21日、1st EP『TOBARI』をリリースした。2017年にSOTA(Vo)、TAKKI(Gt)で結成されたSOMETIME'Sは、ライブを中心に活動を続け2020年より音源制作に着手し、70〜80年代の日本のポップスの黄金期を受け継ぎながら、ソウル、R&B、サーフ、ロックなどの洋楽エッセンスを加えた音楽性。そして、SOTAのソウルフルな歌声とTAKKIのテクニカルなギターサウンドに裏打ちされたサウンドメイク。ポップミュージックの楽しさ、豊かさ、華やかさをたっぷりと感じさせてくれるニューカマーの登場だ。SOMETIME’S は配信を重ねるごとにサブスクリプションプレイリストチャートやラジオのチャートで注目を集めている。本作にはこれまでデジタルシングルとしてリリースされた「Honeys」「Take a chance on yourself」「I Still」を含む全6曲を収録。インタビューでSOMETIME'Sの音楽性やバックボーン、そして本作について聞いた。【取材=平吉賢治】

SOMETIME'Sのバックボーンに迫る

SOMETIME'S

――SOMETIME'S結成のいきさつは?

SOTA 元々やっていたバンドの解散が決まって、本当にやりたい音楽をやろうと思った時にTAKKIに声をかけたのがきっかけ。

TAKKI SOTAの前身バンドの解散が決まったタイミングで、誘われたのがきっかけ。

――ユニット名「SOMETIME'S」の由来について教えてください。

TAKKI ジャケットデザインを手掛けてもらってるnamiiiiのブランドRomanの洋服デザインから。響きがいいねってなって。「いつか」とか「時々」っていう言葉のもつイメージも自分たちに合ってるなと。

――お二人の音楽的バックボーンを教えてください。

SOTA 親の影響で、物心つく前から空気のようにかかっていたユーミンとミスチルが音楽に関する記憶の1番古い部分。その年代の日本のポップスが今の自分のメロディワークの大きな源流の一つである気はしています。
ボーカル的な観点では、Stevie Wonderと、Freddie Mercury、Hall&Oates等に影響を受けて、とりわけR&Bやゴスペルの歌唱は好きで目指しているところです。

TAKKI ギタープレイに関しては師事していた花木雅広氏の影響が一番強いと思ってます。バンドで言うと10-FEETとかHi-STANDARDとか激しい音楽からバンドの魅力に目覚め、それからNorman BrownやEarl-krugh、David T .walker等のジャズミュージシャンの影響を受けてると思います。

自分たちのやりたい音楽性の全方向が入っている

――1st EPリリースとなった現在の想いは?

SOTA 2017年にTAKKIと2人だけで始めたSOMETIME'Sが、本当に色んな人の力を借りながらようやく作った一枚の名刺のような、そんな思い入れのあるEPです。これは自信のある1枚になったなという。笑 どういった届き方をしてくれるか素直に楽しみです。

TAKKI とにかく嬉しいです。自分だけの話ですが、全国流通盤というのが自身のキャリア初ですし、感慨深いものがあります。やはりCD世代ではあるので。
自分たちのやりたい音楽性の全方向がTOBARIには入ってるので、楽しんでもらえるEPになったと思ってます。

――『TOBARI』というEPタイトルに込められた想いは?

TAKKI 自分たちのことを知らない人ばかりだと思うので、僕たちの存在はみんなからすると、帳の奥にいるようなもんだと思ってつけました。帳の中に素敵な世界をご用意してますよ。っていう意味を込めました。

SOTA TAKKIからこれはどうかなってLINEで送られてきた時に、なるほどと。TAKKIの説明の通りです。

――本作からはソウルやファンク、エレクトロミュージックなど様々な要素が感じられますが、楽曲制作はどのように進行していくのでしょうか。

SOTA 最初に極めてざっくりなデモのトラックとメロディを僕が持ってくことが多いのですが、基本的にはアレンジャーの藤田道哉を含めて3人であーだこーだしていくことがほとんどです。曲が行きたい方向に3人で手助けしながら進めてあげるようなイメージっていうのが今のところ僕の中ではしっくり来ています。あとはみちやのこんなのがあるんですけどっていうトラックから膨らませていくこともあります。今作ではm4.simpleはその形で作りました。

TAKKI 基本的には第3のメンバーとも言えるアレンジャーの藤田道哉の家にみんなで集まって進めます。基本的にはSOTAの簡易的なDEMOから方向性を3人で決めていくんですが藤田のトラックが先行して出来てそれにメロやリフを当ててく場合もあります。

――歌詞について、日本語と英語のリズミカルな歌い回しがクールで印象的と感じました。どのように歌詞を書き進めていくのでしょうか。

SOTA 僕の歌いたいフロウを尊重しながら歌詞を書くという点においては、恐らくTAKKIが宇宙一です(笑)。
毎回メロディ的にここはこういきたいっていうところは確実に抑えながら詞があがってくるので、本当に助かってます。笑

TAKKI SOTAがDEMOでうたっているめちゃくちゃな英語みたいなものから空耳みたいに言葉を当てはめてきます。当てはめた言葉からストーリーを構築してく感じですね。曲のもってる雰囲気とかで日本語と英語のバランスをかえてます。

――本作の制作で、特にこだわったポイントは?

SOTA EPを通してという一貫したコンセプトはあえていうとありません。その曲ごとに重きを置いた点もバラバラなのですが、そこは聴いてもらえば何となく伝わるんじゃないかなーとは勝手に思っています。

TAKKI まだ1作目ですので、比べる対象もないし、「特に」というのはないですね(笑)。歌詞やメロディはもちろん、サウンドもジャケットもすべてにこだわってます(笑)。

――MV制作エピソードなどを教えてください。

SOTA 今までのmv全てをNasty Men$ahが手掛けてくれているのですが、クールな作品とは裏腹に本当にユーモアたっぷりのディレクターで、撮影は毎回とても楽しくやらせてもらってます(笑)。Honeysに関しては、コロナで撮影ができない時に、逆手にとって面白いものを作ってやろうというクリエイター根性を存分に出してもらった結果がああいった作品に繋がったので、今となってはラッキーだったと思っています。

現在の想いについて

SOMETIME'S

――Apple MusicやSpotifyなどのサブスク、ラジオのヒットチャートでも注目を集めていますが、率直にどう感じますか。

SOTA 今年まではライブが対外的な活動のほぼ全てだったので、最初目の当たりにした時は「本当か?笑」くらいリアリティのない感覚でした。ただ、実際にSNSやYouTubeのコメントなどで全く知らなかった人がSOMETIME'Sに出会ってくれているのを見て、素直にとても嬉しいですし、早く会いたいなというのが率直なところです。

TAKKI 嬉しいです。ただまだ皆さんに会えるライブが出来てないので、全く実感がないっていうのが本音ですね。

――コロナ禍という特殊な時期に改めて感じたことは?

TAKKI 自分たちにとってはイベントが中止になってしまったりとか、そこまで本当に悔しい気持ちになるようなトラブルにはならなかったので、あんまりコロナに対して言うのも憚れるのですが、やはり今はとにかくコロナが落ち着いたらライブがしたいですね。

SOTA 無名の新人なので、TAKKIの言うように大事なイベントがなくなったり、予定していた動きが出来なくなったというようなことはなかったので、SOMETIME'Sとしては特にコロナがマイナスに働いたという印象はなくて、語弊があるかもしれませんが、むしろみんなしてプラスに変換出来たくらいには思っています。個人としては東日本大震災ぶりに「当たり前」というものについて考えさせられるきっかけになりましたし、これを乗り越えて、初めてリスナーの方に会える時にそれ相応の準備が出来ているようにはしようと思っています。

――ちなみに、音楽以外で注目しているカルチャーは?

SOTA 専ら将棋です。オンライン対戦の勝敗に一喜一憂する毎日です(笑)。

TAKKI カルチャーかどうかはわかりませんが、コーヒーの世界にハマってます。昔からシュールレアリスムの画家たちは好きです。

どんどん輪を大きくしていけたら

『TOBARI』ジャケ写

――今後のライブ公演などはどのようなスタイルでのパフォーマンスを構想していますか。

SOTA 元々2人でSOMETIME'Sを始めたときから、パフォーマンス自体はバンド形態から2人きりのアコースティックまで幅広いものを想定していたので、その時にフィットしそうなものをチョイスしてという感じにはしたいですが、コロナの期間で力を貸してくれる、大好きで素敵なミュージシャンがまた増えたので、その人たちと大所帯でパフォーマンスしたいという夢はあります。

TAKKI コロナ次第ではありますけど、配信とかも含めていろんな形でライブしていければと思います。でもやっぱりFace to Faceではやりたいですね。

――SOMETIME'Sのこれからの展望についてお聞かせください。

SOTA 近年では1人で何もかもをこなせるマルチな才能を持ったアーティストも増えてきてますが、僕らは真逆なので(笑)。 何をやるにも僕らの活動って、あくまできっかけがSOMETIME'Sっていうだけかなと思っていて、色々なことを面白い人と面白おかしく挑戦して、どんどん輪を大きくしていけたら素敵だなと思っています。

TAKKI いろんなことに恐れず挑戦していきたいですね。2人組なので、やれることの幅は沢山あると思うので。たくさんの人に聞いてもらいたいと思ってます。

(おわり)

イベント情報

SOMETIME’S "TOBARI" RELEASE EVENT
「YouTube Streaming Live vol.2 supported by MTV」
2020年11月6日 19:30 START
CAST:SOMETIME'S/YONA YONA WEEKENDERS
TICKET:FREE

▼配信URL

アーカイブ期間:11月12日23:59迄

■MBS/TBSドラマイズム「そのご縁、お届けしますーメルカリであったほんとの話ー」
<放送情報>
MBS:11月3日(火)より毎週火曜24:59~
TBS:11月3日(火)より毎週火曜25:28~

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