吉田朱里

 アイドル、美容系YouTuber、モデル、コスメブランドプロデューサー…さまざまな顔を持つNMB48の吉田朱里。グループ結成10周年、アイドルになり10年が経った今年、グループから卒業する。

 【写真】リクアワで独特の世界観を提示した吉田朱里。セクシーな姿で女性ファンも魅了した

 吉田は、NMB48の1期生として結成時からグループを支えてきたメンバーだ。アイドルとしての活動に加え、「アイドル兼美容系YouTuber」として新たな道を開拓。NMB48の女子人気獲得にも大きく貢献した。ファッション誌『Ray』の専属モデルを務め、2019年には、アパレルブランド『Amiuu wink』も立ち上げた。

 そして、プロデュースコスメブランド『B IDOL』から誕生した『つやぷるリップ』(通称アカリップ)が大ヒット。1年で売り上げ150万個を突破し、『@cosme ベストアワード2019下半期』のリップ新人賞も受賞した。アイドルという枠を超えてマルチに活動をしてきた吉田は、NMB48の発展に大きく貢献した。

アイドルとしての苦悩の先に見つけた「美容」の存在

 たくさんの夢を叶え、順風満帆に見える彼女だが、これまでの道は決して平坦なものではなかった。14歳でアイドルになった吉田。次々と入ってくる若手メンバーや、キャラクターの確立に悩む日々のなか、「もうやめよう」と思ったこともあったそうだ。

 そんな彼女の転機となったのが、「美容」そして「YouTube」との出会いだ。Twitterにあげたヘアアレンジなどの30秒動画が話題を集め、「もっと長尺で伝えたい」と2016年にYouTubeチャンネル『アカリンの女子力動画』を開設。豊富な美容の知識と親しみやすいキャラクターで、女性からの支持を確立。その年の『第67回NHK紅白歌合戦』では、この日のための企画『AKB48夢の紅白選抜』に6位で選抜入りを果たした。以降のAKB48選抜総選挙では16位、14位と2年連続で選抜入りした。

 「コスメ」「ファッション」などの自分磨きコンテンツで個性が開花。いまでは女性からの熱い支持を得る吉田だが、男性ファンの声もしっかりと反映させている。秋に発売された『つやぷるリップ』の新色は、「ずっと支えてくれた男性ファンにも使ってもらえるように」とクリアカラーを追加。

 男性ファンに向けTwitterで、「みんなが思ってたアイドル像とは少し違ったかもしれないけど夢が叶った瞬間を見届けてくれてありがとう」と声をかけるなど、さまざまなファンへの思いやりを忘れないのが人気を集めてきた理由のひとつだろう。

サクセスストーリーが女子の希望に

 そんな彼女が、最初で最後のセンターを務める『恋なんかNo thank you!』が11月18日に発売される。「完全生産限定盤」には、『B IDOL』の限定カラー「さよならピンク」の引換券付き。また、MV(ミュージックビデオ)では、「今までで1番メンバーのみんなを可愛く」をテーマに、吉田自身がメイクや衣装を監修しており、それぞれの魅力が存分に引き出されている。

 吉田の女子人気は、ファンだけに留まらない。後輩思いで面倒見のいい彼女は、グループのメンバーからも慕われている。MV内には、後輩に服を選んであげたり、メイクのアドバイスを送ったりと、最後までグループを高めようとする吉田の姿がある。

 そんな先輩の想いに答えるように真剣な顔でアドバイスを聞き、時折嬉しそうに笑みを浮かべる後輩たち。自身の卒業シングルにも関わらず、周囲を輝かせようと奮闘している吉田を見ていると、<ねぇそんなに優しくされちゃ/嫌いになんかなれないじゃない/最後までずるいよ>という歌詞が、後輩たちの心情を表しているように感じ、より切なさを増す。

 そして、24日には、大阪城ホールにて『NMB48吉田朱里 卒業コンサート〜さよならピンクさよならアイドル〜』が行われる。吉田が大好きな色であるピンク、そして人生をかけてきたアイドルに別れを告げるネーミングがなんとも切ない。“NMB48の吉田朱里”としてのラストライブ、10年間の集大成はきっと素敵なステージとなることだろう。【かなぴす】

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