INTERVIEW

新木優子

「正義感」が役の厚みに。
『セイレーンの懺悔』初の報道記者役


記者:木村武雄

撮影:Maho Korogi

掲載:20年10月17日

読了時間:約5分

 新木優子が、18日放送スタートのWOWOW『連続ドラマW セイレーンの懺悔』で主演を務める。中山七里原作の報道サスペンスで、テレビ局を舞台に「報道」のタブーに切り込む。新木が演じるのは報道番組の新人記者である主人公・朝倉多香美。自身の信念と報道の自由、そして、哀しい現実の狭間でもがきながらも必死に真実を追い求める役柄だ。新木は本格的なサスペンスドラマの主演という新境地に挑むことになる。どのような思いで臨んだのか。一問一答で届ける。【取材=木村武雄】

共通点は正義感

朝倉多香美を演じる新木優子

――出演が決まった時の心境は?

 この作品に主演としてお話しを頂き嬉しく思いました。もちろん不安もありました。自分自身がミステリーの世界が好きだからこそ、しっかり演じることが出来るのかという不安と緊張感も同時に湧きました。

――台本を読んだときに感じた朝倉多香美の印象と、演じて変わったことは?

 撮影する前は、24歳の役なので私よりも年下ですし、社会人2年目ということで、フレッシュでガツガツした役柄を想像していました。でも撮影が始まってみると、もちろん熱量はありますが、想像以上に達観している部分が感じられて、演じるまでわからなかった多香美の強さを知りました。

 自分自身と重なる部分では、正義感が強いところだと思います。これは撮影に入る前から思っていたことですが、多香美には背景があって、それが正義感を強くしています。正しいことを突き詰める性格で、こうした多香美の性格は撮影で作られていくような感覚もありました。自分自身も正義感が強い方だと思うので、そういう所での共通点があると思い、多香美をよりリアルに、そして上乗せ出来ていると思います。

個性が確立

Maho Korogi

新木優子(撮影=Maho Korogi)

――さて普段はどういう風に役作りをされていますか。

 職業が特殊な場合、職業の事をまず詳しく調べます。そこから正義感が強いのかどうなのかなど、キャラクターの性格に迫っていきます。今回は報道機関ということで身近に感じられる職業でしたが、知らないことが沢山あるのでいろいろと調べました。

――キャラクターは撮影のなかで作られていくという話もされていました。今回も?

 現場では予想もつかないことが沢山あります。例えば、座ってお芝居すると思っていたことが立ってするとか、台本を読んで想像していたキャラクターが、演じる人によって変化もします。今回でしたら多香美の先輩・里谷太一役を池内博之さんが演じられていますが、池内さんが演じると里谷はこうなるんだとか。化学変化が現場で起こるので良い意味でミステリーのように裏切られています。なので、あまり決め込みすぎず、何事にも対応できるように、柔軟性を大事にして現場に入っています。

――演じる人によって役のキャラクターが変わるというお話ですが、台本を読んだときに、多香美を演じている新木さんの絵が浮かんできました。これに限らずですが、演じる上で新木さんの個性が確立されているという印象です。

 今まで演じてきた役柄もそうですが、私のイメージというものが、本を読んだときにその登場人物に当てはめてもらえる、芝居が浮かぶということは、そのキャラクターを演じられる可能性、期待があるということですからすごく嬉しいです。

刺激的な現場

朝倉多香美(新木優子)と先輩記者・里谷太一(池内博之)

――撮影現場はどんな雰囲気でしたか。

 すごく活気がありました。灼熱という言葉がぴったりなくらい暑かったのですが、暑さに負けず頑張りました。それとお天気に強い組で、屋外の時は晴れて、室内の時はちゃんと雨が降るという(笑)。天気も味方につけているぐらい気合いと活気に満ちていました。その一方でシリアスなシーンではその世界に入れるようにしっかりと空気を作って下さっていて、メリハリがしっかりしていました。

――豪華キャストとの共演は?

 刺激的でした! 私はミステリーが好きなのですが、視聴者の皆様は当然ながら犯人が分からない状態で物語が進む面白さもあると思います。ですが、撮影する側は全てを知ったうえで臨みます。なので、ちょっとした演技でも、その意味を理解することが出来ます。裏側を見ているようで凄く面白くて。共演者の方もキャラクターを固めてから作品に入っていらっしゃることもわかりましたし、細かい演技を見ることも出来て、楽しくて刺激的な現場でした。

苦しいと思う部分あった

Maho Korogi

新木優子(撮影=Maho Korogi)

――先ほど共通点は「正義感」と話していましたが、逆に共通点ではないところは?

 多香美は前のめりというか、ガッツのある女性。そして、記者という仕事にすごく熱量を持っています。そこは私も見習いたい。上司にも警察にも物申す姿がすごくて、それが出来るのはやはり多香美に信念があるから。ヒヤヒヤするところもありますが、思い切りのある行動力は良い所だと思います。

――情熱的と言うか。

 情熱的でもあり、感情的でもあります。

――その分、情熱を注ぎ込むので、エネルギーは大きく消費しますね。

 消費しますね。それと抱えているバックボーンも重かったので考えるところも凄くありましたし、苦しいと思う部分も正直ありました。

――『CRISIS公安機動捜査隊特捜班』の大山玲にも似ているところがあります。

 大山玲も心に闇を抱えているキャラクターでしたので、背景は違いますが、多香美との共通点はあったかもしれないです。

――最後に視聴者にメッセージを。

 今回は、共演者のキャラクターが個々に光っています。ひとり一人のキャラが立っていますが、それが重なり合って一つの物語になっています。衝撃の報道サスペンスとなっていますが、見ていただければ誰でも必ずのめり込んでしまう素晴らしい作品です。是非ご覧ください!

(おわり)

WOWOW「連続ドラマW セイレーンの懺悔」
10月18日(日)夜10時放送スタート
毎週日曜夜10時放送 【第1話無料放送】

◎カメラマン Maho Korogi
◎スタイリスト 高野夏季
◎ヘアメイク 中山友恵

◎衣装
シャツ ¥36,000/ワイズ (ワイズ プレスルーム)
スカート ¥44,000/アキコアオキ
イヤリング ¥36,000、リング(右) ¥31,000、リング(左) ¥30,000/ASAMIFUJIKAWA
シューズ/スタイリスト私物

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Maho Korogi
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