大当たり祈願を行った中村倫也と石橋静河(C)2020「人数の町」製作委員会

 中村倫也と石橋静河が24日、東京中央区の日本橋福徳神社で、映画『人数の町』(9月4日公開、荒木伸二監督)の大当たり祈願をした。また、場所を改め、完成記念会見を実施した。

 【写真】会見を開いた中村倫也・石橋静河

 2017年に発表した第1回木下グループ新人監督賞で241本の中から準グランプリに選ばれた作品。中村倫也は主演を務め、令和版「東京ラブストーリー」での赤名リカ役が話題の石橋静河が共演する。

 日本橋福徳神社は、文政5年から幕府公認の富くじ、現在の宝くじ興行「御免富」を許可されてきたこともあって、大ヒット改め大当たり祈願を行った。中村は「僕の邪念が全てふり払われましたので、今日はつるんとしたコメントしか出なそうです」と笑いを誘った。

 浴衣姿で挑んだ。浴衣は数年ぶりという中村は「腹の座りがどこだかわからなくてちょっとそわそわしています」、一方の石橋は「昨年の撮影で着て以来です」とにっこり。

 主人公・蒼山哲也役を演じた中村はその役柄を「特徴もなく、流されるままに生きてきた男。主義がない男だけど、石橋さん演じるヒロイン・木村紅子やさまざまな人と出会うことで変わってどうかわっていくのかが見どころです」と紹介。

 対する石橋は、明確な意思を持っている紅子について「その頑固さで、“町”に馴染めずに、どこかおかしいよということを必死に訴えています」

 舞台となった町は、ちょっとした労働のようなことをやれば衣食住が保証されるという不思議な場所。中村は「場所、空間、表情、言葉遣いなど、ひとつひとつがなんか異様でしたし、違和感はぬぐえませんでした。でも考え方を変えて、頭を切り替えれば居心地が良かったりするのかなという感覚でいました」と振り返る。

 石橋は「紅子は町に入って行く側の人。ひたすら怖いし、気持ち悪いし、不気味で嫌な場所だと思っていました」。

大当たり祈願を行う中村倫也と石橋静河(C)2020「人数の町」製作委員会

 注目してほしいところを中村は「石橋さんの……」としばらくためてから「瞳です」。その理由を「本当にキレイな瞳なんです。こんなに光が集まる眼球僕、持ってないですもん」と独特の表現で石橋の瞳の美しさを解説。続けて「紅子の登場で物語が動き、青山も揺さぶられて行く。それが成長なのかどうかわからないけれど、変わるきっかけとなる紅子の登場は見どころですね」と強調した。

 石橋は大きな意味があるシーンではないと前置きしながら「逃避行して海辺でけだるそうに過ごす二人のシーンがすごく好きです」と告白。「二人が大変な生活をしている様子がよくわかるシーンです」と説明していた。

 2人は本作が初共演となる。互いの印象を、中村は「初めてとは思えないくらいの信頼感と安心感がありました」。ただ、現場では仕事の話はせずにしゃべっていると石橋がツッコミ、それを繰り返すとやがて「無視される」という。それでも「無視されると仲良くなったと思えるタイプなので大丈夫です」と笑んでいた。

 また、荒木監督は「中村さんと石橋さんは水と火という真逆のタイプだと思いました。さらさらっと流れるように演じる中村さんと、圧力でグッグッ押してくる石橋さんという感じですね」と印象を語った。

 これに中村は「圧が強い女優って言われているよ」とツッコミを入れると石橋も「なんか嫌だなぁ」と苦い表情。荒木監督はすかさず「タイプが違いすぎると思ったけど、二人揃ったらピタッとハマったのですごくうれしかったです」とフォローしていた。

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