嵐のようになりたい――、トップアイドルとなった嵐を目指すジャニーズは数知れず。今では「嵐に憧れてジャニーズに入った」と言う後輩も出てきている。

 そんな嵐の新曲「カイト」が、7月29日に発売される。この楽曲は、米津玄師が作詞作曲を行い、『NHK2020ソング』として昨年末の『第70回NHK紅白歌合戦』(NHK)で初披露されると、大きな反響を呼んだ。それから7カ月、満を持してのCDリリースとなる。今回は、そんな「カイト」の歌詞から感じる嵐の軌跡を深掘りしていく。

■受け継がれていく“憧れの景色”

 米津が、嵐が歌うことをイメージして制作した「カイト」。特に、1番の<憧れた未来は 一番星の側に/そこから何が見えるのか ずっと知りたかった>を彼らが歌うことに深みを感じた。

 憧れを抱いてジャニーズに足を踏み入れた5人の少年たち。ただ、<母は言った「泣かないで」と/父は言った「逃げていいと」>と歌詞にあるように、憧れた未来にたどり着くまでには、紆余曲折があったのかもしれない。

 しかしその後に、<その度にやまない夢と/空の青さを知っていく>と歌う。困難にぶつかる度に仲間と支え合い、また新たな夢を見つけて来た。このように、1番の歌詞は彼らの少年時代を彷彿とさせる。

 今では、嵐が立っている景色からは何が見えるのか、そう思っているジャニーズの後輩たちもきっといることだろう。かつて、嵐が抱いた憧れのようにその景色を目指す後輩たち。そして、順繰り順繰りとその“景色”は継がれていく。そんなところからもこの楽曲の不思議な魅力を感じさせる。

■24時間テレビで誓い合った“夢”

 また、この楽曲には“夢”や”憧れ”など、憧憬の念を表すフレーズが頻出する。彼らの夢とは何だろうかと考えた時、「トップになりたいって夢、絶対に叶えようね」という言葉を思い出した。2004年、嵐がメインパーソナリティを務めた『24時間テレビ』(日本テレビ系)で、相葉雅紀がメンバーへ書いた手紙で綴っていた言葉だ。「スケッチ」の曲中に音源がそのまま使用されているほど、嵐の中でキーワードとなっている。

 4年後に同番組で二宮が手紙を読んだ時、「相葉くんがこの場所で言った“必ずトップになろうね”。あの言葉を嘘にしない為に、この4年間、なりふり構わず走ってきましたね」とこの約束を振り返っていた。その誓いがあったからこそ、彼らのカイトは勢いを増したのかもしれない。

 そして嵐は、自他ともに認める“トップアイドル”へと駆け上がったと思っていた。しかし、昨年の『24時間テレビ』で相葉は再び手紙を読み、「まだ叶ってない夢、この5人で絶対にトップになろうね」と言った。この言葉に、驚く人もなかにはいるのではないだろうか。後にその真意について、「まだここで立ち止まりたくない」という意味であると明かしたが、その言葉の通り、今の嵐の夢とは、最後の瞬間までファンと共に走り抜くことなのかもしれない。

 そして、「カイト」のDメロで<嵐の中をかき分けていく小さなカイトよ/悲しみを越えてどこまでも行こう>と歌っているように、きっと嵐の旅路はいつまでも続いていく。

 次の彼らの夢はどんな夢なのだろう。嵐はいつも私たちの夢を応援してくれていた。<君の夢よ 叶えと願う>と歌ってくれる彼らへ感謝の気持ちを抱きながら、5人のカイトに風を送り続けたい。【文・かなぴす】

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