NHKは28日、2021年度後期連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』の制作が決定したと発表。昭和・平成・令和の時代に、ラジオ英語講座と共に歩んだ祖母、母、娘の三世代親子を描く。朝ドラ史上初の3人のヒロインが織りなす100年のファミリーストーリーとなる。

 戦争で夫と死に別れ、娘を置いてアメリカに渡るしかなかった祖母・安子。親と英語を憎みつつも、ジャズソングに救われて自分の人生を切り開いた母・るい。時代の世界に憧れながら、回り道を経てラジオ英語講座に自分の居場所をみつけていった娘・ひなた。3人はラジオで英語を聴き続けることでそれぞれの夢への扉を開いていく。「小さな一歩一歩を積み重ねることが、思ってもいない人生を切り開き、明るく照らしていく」というメッセージを込めた。

 連続テレビ小説『ちりとてちん』を手掛けた藤本有紀さんのオリジナル作品。題材は、大正14年に日本でラジオ放送が開始されたその年に始まったNHKの『ラジオ英語講座』。「その歴史を紐解いていくことは、そこに百年の物語を見つけ出し、紡ぎ上げることと同義です。とても自然な成り行きで三世代のヒロインが誕生しました。小さな積み重ねがやがてダイナミックな展開をもたらすのは、英語学習も連続テレビ小説も同じです」と語った。

 制作統括の堀之内礼二郎さんは「この物語には三世代の女性が登場し、ヒロインがバトンを次の世代に、そしてまた次の世代にと、リレーのように受け継がれていきます。この試みは、長い連続テレビ小説の歴史の中でも初めてのことです。命、そして役割は前の世代に託され、次の世代につないでいくものだということ。大きな流れの中で生かされている命の尊さを感じてほしいと思っています」と述べた。

 また、新型コロナウイルス禍で、「不要不急ではないのか」と自問自答したり、大規模な出演者オーディションを行うことも諦めていた時期もあったという。しかし「今こそやるべきではないのか」と考え改め「活躍の機会が失われ、多くの若者の未来が閉ざされてしまっている状況の中、夢を見ること、そしてチャレンジすることを諦めないで欲しいと願いました」と「こんなどこだからこそ、最高に明るく面白い“朝ドラ”を届けていきたい」との思いを明かし、今夏に出演者オーディションを行うことを発表。

 そのうえで「朝が輝けば、一日が輝く。一日が輝けば、毎日が輝く。“朝ドラ”が面白ければ、世の中は変わると本気で信じています。来年、泣いて笑って元気になれる物語を届けられるよう」と意気込みを述べた。

 なお、今冬に出演者を発表予定。2021年春にクランクイン予定。

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