<今聴きたい名曲たち 『音楽の日』を振り返って:KinKi Kids>

 TBS系音楽特番『音楽の日』(TBS系)が18日放送された。新型コロナウイルス禍で、より強く感じる音楽の力。今回は、同番組で披露された、今だからこそ聴きたいジャニーズの名曲をピックアップ。楽曲の魅力とともにこの日のステージパフォーマンスを振り返っていく。まずは、KinKi Kids。

変わらず元気を届けてくれる2人のステージ

 番組後半に登場したKinKi Kids。まず披露したのは、6月17日発売の「KANZAI BOYA」だ。「KANZAI BOYA」は、彼らがKinKi Kidsになる前、ジャニー喜多川氏から最初に命名されたユニット名である。堂本剛が作詞作曲を行い、氏への感謝の気持ちをオーソドックスなファンクサウンドに乗せた。

 楽曲の最後には<Youたちにカッコいい名前思いついたんだよ!KinKi Kidsだよ!」という歌詞も入れ込んだ。この日のステージはそれを堂本光一が氏に扮して披露。氏とKinKi Kidsの関係性が伝わってくる、彼らにしか紡げない一曲といえる。

 その後に披露された「フラワー」でも、ジャニー氏に扮したまま歌う光一。氏が実際に愛用していたサングラスや帽子なども相まって氏を「彷彿」とさせることから、剛と氏とのデュエットのようにも見え、2人と氏の強い絆が感じられる素敵な演出だった。

 幾度となく披露されてきた同曲は、どんな時でも人々の心を照らした。<僕らは愛の花咲かそうよ/苦しいことばかりじゃないから/こんなにがんばってる君がいる/かなわない夢はないんだ>というサビでは、この状況下でも希望を見出せそうだ。

 1999年にリリース。時代背景も異なるが、新型コロナウイルス禍で先行き不透明感が漂う昨今にも光を当てる、普遍的な力強さがある。

 Aメロの<つらいばかりで明日が見えないと/嘆く背中に/若いくせにさ哀愁たっぷりで/やるせないよね>の部分を、「若いくせにさ哀愁たっぷりで、やるせないんだよ!」と変えて歌った光一。氏のモノマネをしながら言う姿を見ていると、まるで氏に言われているかのような気分になる。ジメジメと卑屈になりがちな今の状況。だが、この「フラワー」のようにもっと明るく未来を見ようということを、氏になり変わって伝えたかったのかもしれない。

兄弟のような先輩との絡みも

 そして注目したいのが、司会の中居正広との絡みだ。2人がまだバックについていた頃、「KinKi Kidsのことも同じように応援して」と、中居が自分のファンに頼んだエピソードがあるほど、デビュー前から兄弟のような関係性が続いている。

 パフォーマンス前のトークでは、2人を「KANZAI BOYA」と最初に紹介したのは中居だと明かされるなど、終始笑顔に満ちていたのが印象的だった。パフォーマンス中には時折ツッコミながら笑顔を浮かべる中居の姿が。2人へ対する愛情がひしひしと伝わってくる。若手が増えて「KinKi兄さん」と呼ばれることが多くなっている彼らだが、中居の前ではまるで弟のように屈託のない表情を浮かべる。心なしか、パフォーマンスも伸び伸びとして見えた。

 しかも「フラワー」では、ジャニー氏に扮した光一がものまねで、中居に向かい「歌ってよ」と呼びかける場面も。それに笑顔を見せる中居はしっかりと応えていた。

 パフォーマンス中は大胆に。しかし、曲が終わると帽子を取って中居へ深々と頭を下げる。ここに、KinKi Kidsがいつまでも愛される理由が表れているような気がした。

 恩師、そして先輩に対しての愛に溢れたステージを展開してくれたKinKi Kids。2人を見ていると、いつも元気をもらえる理由は、彼らが人間愛に満ちているからかもしれない。【文・かなぴす】

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