北村匠海(Vo/G)、矢部昌暉(cho/G)、橘柊生(DJ/Key)泉大智(Dr)の4人で構成されたダンスロックバンドDISH//が、自身のメジャーデビュー7周年を迎える6月19日に、都内スタジオで有料での無観客スタジオライブを生配信し、10000人を超えるファンが視聴した。

 この日のライブは3月からの開催を予定していたものの残念ながら全公演中止となってしまった「DISH// Spring Tour 2020 『CIRCLE』」の公演内容が実現したもので、2月に開催した「DISH//男祭り『皿野郎 激烈決起集会 vol.6』」以来約4か月ぶり、DISH//史上初の完全生配信ライブとなった。

 無観客でのライブという今までにない状況下であったが、普段のライブにも見劣りしない熱い演奏やダンスで、コロナ禍における制約の多い状況の中、今できる最大限のパフォーマンスを披露。ファンは生配信視聴専用アプリ「FanStream」を通して視聴し、最終10000人超がライブに参加。アプリのチャット機能には興奮したファンからの数多くのコメントで溢れた。

北村匠海

 待ちに待ったライブは選手宣誓のように力強いメッセージの込められた「Get Power」で幕開けとなり、北村匠海(以下:匠海)が「皆さんお久しぶりです、DISH//です。近所迷惑にならないよう気を付けながら、最後まで一緒に歌って踊って楽しんでいってください」と語ると、最新EP『CIRCLE』にも収録されている「FLASHBACK」、そして「I’m FISH//」と盛り上がり必至のナンバーを立て続けに披露。観客を入れたライブであれば客席は凄まじい熱気で溢れていたであろう。本人たちも久々のライブを思う存分楽しんでいる様子が見える。曲終わりでメンバーが今回のライブは無観客であること、そして初の生配信限定のライブであることにも触れると、匠海は「なんか不思議。MC難しいな(笑)でも久々にライブができることが何よりもうれしいです!」となれない状況に少し苦戦しつつも改めてライブをできることへの喜びについて語った。

 さらに続いて、最新AL「Junkfood Junction」に収録されている「スマホの中のラブレター」から「恵比寿物語」、「PM 5:30」とミドルテンポの曲で惹きつける。「生配信が行えて、たまりにたまった思いがこんなにあったんだ! と実感できています。中止になってしまった春ツアーをここで放出できて本当に良かった。中止になってしまったことはとても残念だったけど、でもたくさんの方が見てくれているのが嬉しいですね。ただそれを考えると少し緊張する(笑)。そして(無観客での状況でMCをすることが)やっぱり不思議な感覚(笑)」という匠海のMCを挟んだのちに披露された曲は「SAUNA SONG」。

矢部昌暉

 チルアウトな雰囲気へ視聴者を誘い、このままゆったりとした雰囲気へ向かっていくのかと思いきや、このツアーのために組んだメンバー全員によるパーカッションでの編成をとりながらの「星をつかむ者達へ」そして「マジで無理〜SUPERムチャブラレターズ〜」とアッパーなナンバーでつなぎファンを休ませない。

 ここでライブは中盤戦へと突入。「This Wonderful World」で仕切り直しの一曲。観客が口をそろえて合唱する姿が目に浮かぶと同時に、視聴者からも「コニファー思い出す!」「あーコニファー行きたかった!!」と、こちらも先日中止が発表された、8月29日に開催を予定していた2年連続の富士急ハイランド・コニファーフォレスト公演を待ち望んでいたファンからのコメントが相次ぐ。

 曲終わりで橘柊生(以下:柊生)が「配信をご覧の皆さーん!僕の声届いてますかー!!! 最後まで盛り上がってってねー!?」とファンを煽ると、「新曲やります」という突然のアナウンスとともに披露されたのは「KICK-START」(リリース未定)。予定していた春ツアーのために書き下ろされた曲で、DISH//の新章を感じさせるだけに、今後のライブでも間違いなく軸となる一曲だ。

 新曲初披露の余韻も残る中、北村と矢部昌暉、橘が立ち位置を代え楽器演奏とダンスを繰り広げる「BEAT MONSTER」「ピーターパン・シンドローム」を届けたのち、思わず柊生が「自粛明けで久々の踊りだったから体の思わぬ所から音がする(笑)」とこぼす一面も。

橘柊生

 その後柊生が「ていうか(サブスク累計)2500万回再生だって!」というと、匠海が「そこまで再生されていることに本当に驚いているのと同時に、ここまで大勢の人に伝わっていることが素直に嬉しいです。感謝の気持ちを込めて歌います」と語り披露された曲は、今大ヒット中の楽曲「猫」。夕暮れを感じさせる照明の中、しっとりとかつエモーショナルに楽曲を届ける。楽曲ヒットを経て、ますますこの曲の凄みが増したように感じ取れる。「4人の猫が最高」「DISH//の猫を聴きたかった」と、バンドでの披露を待ち望んだファンのコメントで埋め尽くされた。きっと画面越しに目頭を熱くしたファンも多かったに違いない。

 そしていよいよ後半戦。ガラッと雰囲気は変わり、ドラマ主題歌として話題となった「僕たちがやりました」、「勝手にMY SOUL」、「NOT FLUNKY」、そして「音量は問いません! みんなで声を出して一つになろうぜ!」と呼び掛け披露された「愛の導火線」と、歌え踊れのこれぞDISH//!な曲たちを畳み込む。メンバーとともに視聴者のボルテージも最高潮となるが、間もなくライブが終わってしまう寂しさも漂い始める。

泉大智

 匠海は「生配信をご覧くださっている皆様本当にありがとうございます。世界中の何かが止まって、みんなが自粛で家の中にいる時間が思った以上に長くあって、僕もいろんなことを考えたし、自分の中にいろんな発見があったりして、この期間にだからこそDISH//のことを愛せたし、もっと音楽を愛せたし、愛してる皆さんにもっと僕らの音楽や想いを届けたい、伝えたいとずっと思っていました」。

 さらに続けて「8月のコニファー公演や春ツアーが中止になって、いつ届けられるのか悶々とした中で、配信という形で僕らの音が届けられることをとても嬉しく思っています。そしてそれを受け取ってくれる人がたくさん画面の向こうにいることをとてもありがたく思っています。DISH//からみんなに伝えたい思いや、みんなと向き合いたいと思う時間が、この期間ですごくできて、今日やっと大放出できました。今すごく清々しく、とても気持ちよく、だけど生でやっぱり届けたかったなぁ、と思っています。いつか僕たちの溢れ出る想いや曲を生で届けられる日を楽しみにしていますし、皆さんも楽しみにしていてください。」という匠海からのMCを受け、ラストに演奏された曲は「Shape of Love」。「猫」とともにYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」で歌唱し、広く認知されている曲。ありったけの想いを込めて演奏しきった。

 そして配信終了後。ファンにとって特大のサプライズが発表された。すでにYouTubeで公開されている自宅リモートパフォーマンス映像「#HOMEDISH」シリーズとともに本日のライブ映像やコメンタリー映像などを収録したDVD&Blu-ray BOXが8月19日に予約・限定発売決定すること(6月いっぱいまで予約を受付)、今夏待望の新曲を配信リリースすること、新型コロナウイルスの影響により開催中止となった「DISH//SUMMER AMUSEMENT’20」富士急ハイランド・コニファーフォレスト公演の、代替となる生配信ライブの開催を発表。

 発表時チャット上のコメントはもちろん、SNSでも大いに賑わいを見せた。また6月26日には日本テレビ系「バズリズム02」に出演も決定している。

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