King & Prince

 6人組アイドルグループ、King & Princeの新曲「Mazy Night」が6月10日に発売された。同曲の初回限定盤Bに収録されているカップリング曲「今君に伝えたいこと」は、C&KのKEEN作詞作曲の不器用な恋愛が描かれたバラード。永瀬廉がパーソナリティを務める文化放送のラジオ番組『King & Prince永瀬廉のRadio GARDEN』で一部が解禁されると「早くフルが聴きたい」「名曲すぎる」と話題になった。そこで今回は、「今君に伝えたいこと」から見えるKing & Princeのリアルな魅力に着目し、楽曲の美点を紐解いていく。

 「今君に伝えたいこと」は、<どうせ愛なんて/うまくはいかないから/傷つかないようにして/諦めようか>というサビのフレーズが印象的な片想いソング。<困ったことに君は鈍すぎる>と称される女性と、<考えてみたら僕も不器用だから/伝わらなくて当たり前だね>と自省する男性の、すれ違う恋路が切なく描かれている。

 1番のAメロ<べつに秘密にしてた訳じゃないけど/困ったことに君は鈍すぎる>を切なく歌う高橋海人(※高ははしごだか)の歌声によって一気に楽曲の世界観へと引き込まれ、その後、岸優太が<考えてみたら僕も不器用だから/伝わらなくて当たり前だね>と歌い上げる。C&Kの名曲「みかんハート」をも匂わせるしっとりとしたメロディから、切なさが伝わってくる。

 注目したいのが、前述の<どうせ愛なんて/うまくはいかないから/傷つかないようにして/諦めようか>というサビの歌声だ。King & Princeといえば、デビュー曲の「シンデレラガール」や「memorial」などから、“キラキラ”とした王子様のような印象を持っている人もいるのではないだろうか。しかし、この曲で見せるのは等身大の男性像。遠い存在だった“彼”がグッと近づいてきたような、そんなリアルさを表現している。それが惹きつけられる魅力のひとつだ。

 女性ファッション誌『ViVi』の「国宝級イケメンランキング」で頂点に立った平野紫耀と永瀬を有し、イケメン揃いのジャニーズの中でも顔面偏差値が高いと言われている King & Prince。だが、悲恋ソングを歌う時の彼らは、王子様の無敵なイメージとは一変。恋に悩むごく普通の若者に見える瞬間があり、<もっと素直に生きたいのに/もっと僕を知って欲しいのに/やっと少しだけ近づけたのに/勇気が足りない>と歌っても、共感させる力がある。

 彼らが歌う悲恋ソングは、どうしてこんなにリアルなのか――、それは、スターダムにのし上がった今でもおごらず、等身大でいることを大切にしているからなのかもしれない。彼らが集まると、いつも笑いが絶えない同級生のような雰囲気を感じさせる。連続ドキュメンタリー『RIDE ON TIME』(フジテレビ系)で岩橋玄樹も、「ずっと6人仲良くいたいですね」と言っていたように、いつまでも等身大の心を忘れず、みんなで笑っていて欲しい。

 失恋などしたことがなさそうな無敵な姿と、届かない恋に悩む脆く儚い表情。そのどちらも違和感なくこなすKing & Prince。悲恋ソングを歌う時に見せる、ごく普通の若者の表情は、おごらない姿勢と、メンバーが集まった時に見せる等身大の姿から来るものかもしれない。【かなぴす】

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