Sexy Zoneの中島健人とKing & Princeの平野紫耀がW主演を務めるドラマ『未満警察 ミッドナイトランナー』。主題歌には、Sexy Zoneの「RUN」と、King & Princeの「Mazy Night」が起用されている。両曲ともドラマの世界観を想像させる歌詞になっているものの、特に「RUN」の歌詞は今のSexy Zoneを投影させているようにも感じる。今回はその点にフォーカスしたい。

若くデビューした5人の葛藤

 最初のフレーズ<夜明けの風に吹かれて どこまでも走り続けた/確かなものなんてないけど come back get back>は、大きな期待を受けてのデビューとなったが当時は平均年齢14.4歳。まだ右も左も分からないなかそれでも走り続ける5人の姿を表しているように感じる。デビューできるかどうかという不安を抱えていたJr.時代。しかし、デビューという夜が明けてもその道は決して平坦ではなく、様々な葛藤があったように感じる。その葛藤を取り払うかのようにがむしゃらに走り続けた。その姿がこの一文に見られる。

 そして、サビの<止まらないで 止まらないでよ 僕らはまだ始まったばかりさ>で伝わってくるのは「まだまだこれから」という気持ち。今年1月22日にデビューしたSixTONESやSnowManは、Sexy Zoneとは同世代。これらのメンバーが、「新人」としてスポットが当たるなか、デビュー9年目の彼らは、「まだ始まったばかり」という想いがより強くなっているのかもしれない。その一方で、Sexy Zoneは世界戦略の一つに、レーベルを移籍した。その決意を表しているようにもみえる。

 大サビの<感じてるんだろう? 感じてなきゃダメ 痛みに気付かないふりをするな>は、早く大人にならざるを得なかった当時の自分たちにメッセージを送っているようにも感じる。スカパーで4月10日からスタートした冠レギュラー番組『Sexy Zoneの進化論』のTVCMでは、「いつから大人だったんだろう いつまで子どもだったんだろう」という台詞が流れる。これも、「RUN」に込められたメッセージに通じる部分だ。ジャニーズ歴代最年少デビューグループのSexy Zone。最年少のマリウス葉は、当時まだ小学生だった。メンバー全員が成人を迎えた今でも、その時のイメージが残り、Sexy Zoneと言えばどこかあどけないイメージを持つ人もなかにはいるかもしれない。しかし、若い頃から第一線を走り続けて来た彼らには、私たちには到底知り得ない重圧との戦いがあり、周囲から思われる「若さ」と、それぞれが自負する「成熟」とのギャップを抱えていたのかもしれない。「RUN」で、訴えるように<明日に向かっているか? 分からないままの僕ら それでも何かを信じた>と歌っている4人を見て、そんなことを思った。

休養中の松島聡へのメッセージ

 1番のBメロでは、2018年から休養中の松島聡へのメッセージのようなものも感じられた。<君の過去も今も未来も 何もかも引っ張り出して 困難な問題も難題も挑んで>というフレーズには、過去にいろいろなことを乗り越えてきたのだから大丈夫――、そんなメッセージに聴こえ、聴いている側にも勇気を与えてくれる。佐藤勝利が力強く歌う<ここでやめんな やめんなよ>。その後に菊池風磨が優しく語りかけるように歌う<君がいなきゃ何も始まらない 合わせた手と手掲げろ>には、特にその想いが強く伝わってくるようだ。このように、「RUN」には今のSexy Zoneと重なるフレーズが多い。

 太陽はきっときっとこの闇を照らすはずさ――、休養中の松島聡も、また太陽のような笑顔でSexy Zoneのことを明るく照らして欲しい。若くしてデビューをし、たくさんの困難や難題を乗り越えてきたSexy Zone。その先には必ず、<昨日未満でも明日以上>の未来が待っているはずだ。【文=かなぴす】

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