INTERVIEW

AKB48、メンバー単独YouTubeチャンネルに手応え 向井地「始めて良かった」


「ゆうなぁもぎおんチャンネル」を運営する、村山彩希、岡田奈々、茂木忍、向井地美音

記者:木村武雄

掲載:20年03月22日

読了時間:約3分

 AKB48が、メンバー単独でYouTubeチャンネルを開設すると発表して2カ月が経った。三代目AKB48グループ総監督の向井地美音が「メンバーの個性を広めたい」と舵を取った。これまでに柏木由紀、中西智代梨、横山由依ら4組が開設。柏木のチャンネル登録者数は約13万人を超えて好調だ。そんな現状を向井地はどう見ているのか。

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 開設の先陣を切ったのは、向井地美音を始めとする、村山彩希、岡田奈々、茂木忍による「ゆうなぁもぎおんチャンネル」だった。公私ともに仲が良く、村山と岡田は「ゆうなぁ」、茂木と向井地は「もぎおん」と呼ばれ、そのニックネームをチャンネル名に付けた。

 1月21日に公開した最初の動画は自己紹介。シンプルな内容だったが、加入年度の違いからくる上下関係が言葉の節々にみられたり、素の一面ものぞかせて話題になり、再生数を伸ばした。その後も、大食いやドッキリ、コンサート舞台裏潜入など次々と動画を公開。開設から1カ月を待たずに11本の動画を上げ、累計再生数は100万回を突破。3月21日現在19本の動画を上げ、累計再生数は229万回を超えている。

 視聴者の声をみても「可愛い」「面白い」と好感だ。視聴者はファンだけでなく、新規も多い。なかには「5年ぶりに見た」と離れたファンが戻ってきたとみられる声もあった。

 そもそもチャンネル開設の動機付けの一つとなったのは、約11年半にわたり放送されてきた冠番組『AKBINGO!』(日本テレビ系)の終了だった。体を張った企画などを通してステージ上とは異なるパーソナルな部分が引き出された。メンバーの個性に触れる機会になっただけでなく、視聴者とメンバーの距離を縮める役割も果たした。しかし、番組終了によって普段はAKB48劇場に足を運ばないファン層以外の人々との接点が薄らいだ。それに危機感をもった一人に向井地がいた。

 「メンバーの個性を広めたい」

 その言葉にはそうした背景があった。そして動き出す。まずは二代目AKB48グループ総監督の横山由依に相談した。更に、先にYouTubeで成功を収めているNMB48の吉田朱里にも助言を仰いだ。そうした過程を経て立ち上げたプロジェクト。向井地の決意にメンバーが賛同した。そして、その思いは早い段階で実を結ぶことになる。

 「ゆうなぁもぎおんチャンネル」で公開される動画では、普段見られない4人の姿が垣間見られる。硬派な印象がある村山彩希の感覚的な一面、普段はキリッとしている岡田奈々は子供のような無邪気さ、AKB48グループ総監督の向井地美音はその肩書を脱ぎ純粋に楽しんでいる姿。ファンのみならず、それまで彼女たちの存在を知らなかった人々にもその魅力が伝わり始めている。

 そして、そのプロジェクトが奏功している一人に茂木忍がいる。楽屋では面白さを評されて“楽屋番長”の異名を取る。ただ、表舞台ではなかなか“本領発揮”が出来ずじまいだった。しかし動画では“楽屋番長”の才能を存分に広げて、視聴者から「面白い」「センスがいい」と好評の声を獲得している。実際に自身のツイッターのフォロワーが増えたり、単独取材を受けるなど見える形で成果に表れている。

 このプロジェクトを企画した当初は不安だったという向井地。この現状を目の当たりにして「始めて良かったと思います」と笑顔を見せ、こう続けた。

 「ファンの方をはじめ、多くの方に喜んで頂いて嬉しく思います。動画のコメント欄を見ていたら『久しぶりにAKB48を見たけど、今こういうことをやっているんだ、面白い!』という声があって。他にも色々なお声を頂いて、YouTube始めて本当に良かったと思います」

 現在は「ゆうなぁもぎおんチャンネル」、柏木由紀の「ゆきりんワールド」、中西智代梨の「ちよチャンネル」が開設され、そして今月19日に横山由依が「Yuihan Life」をスタートさせた。向井地は「それぞれに個性があるので、いろんな色が出ていて面白いと思います」と手応えを口にした。メンバー単独YouTubeチャンネルは、小栗有以、坂口渚沙、倉野尾成美が参加することが発表されており、順次開設予定だ。

 向井地は「ゆうなぁもぎおんチャンネル」への思いも明かした。

 「AKB48ということも押し出したいですが、私たちも『普通の女の子』でもあるということも伝えたいと思っています。“ゆうなぁもぎおん”を知ってもらってから『この子達、AKB48だったんだ』と気付いてもらえたり、歌番組にAKB48が出演したときに視聴者の方から『ゆうなぁもぎおん知ってる!』と反応してもらえたり、AKB48に繋がる入口のような存在になれたら嬉しいです」

 AKB48は今年設立15周年を迎える。「会いに行けるアイドル」として誕生したAKB48は、YouTubeという新たなツールを使いファンとの距離を縮めている。【木村武雄】

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