感情を解き放つ――、矢部昌暉

――矢部さんは?

矢部昌暉 このシリーズの舞台を何作か見させて頂いていて「いつか出たい」と思っていました。こういう形で出演できることが嬉しいです。台本も読んで印象はボケ担当だなって(笑)。最近の舞台で僕が演じているのは、感情を表に出さない役が多くて、気持ちをグッと押しとどめることが多かったので今回は解放できるのかなって。そういう楽しみはあります。

――『劇団アニメ座ハイブリッド』の時もコメディタッチでしたね。

矢部昌暉 あの時はボケよりもツッコむところが多かったので、今回はボケ倒して。

株元英彰 ツッコミとボケ、どっちが好きなんですか?

矢部昌暉 ボケですね(笑)

一同 (笑)

株元英彰 そうなんだ(笑)

矢部昌暉 一発ギャグとか。

――では、役作り的にはボケをどう取っていく方に力を?

矢部昌暉 物語としては史実に沿っていますので、政宗の関係性はしっかり作っていきたいです。そのなかでいろんなお客様にも楽しんでいただけるように見やすくボケ担当でもあるので面白いところもしっかり作り込んでいきたいです。

――その辺のテンポ感は大事になっていきますね。

矢部昌暉 そうです。

――佐野さんは演出だけでなく役柄として出演されるそうですね。役どころは?

佐野瑞樹 蒲生の部下の一人になる予定です。ちょこっと出てくるぐらいですね。完全にお遊びです。郷安(さとやす)と、郷可(さとよし)という家臣がいるんですが、郷可になる予定です。郷安はしっかりとした役ですが、私は少ししか出てきません。でもその短い出演シーンでもできれば面白い感じになれるようにしたくて、作家さんに面白いトークを下さいとお願いしています(笑)。

――演出的には?

佐野瑞樹 コメディなので、とにかく会話、お互いのやりとりをどうしていくかというのを大事にしています。このシリーズの良さを残していきたいというのがあるので、伊達政宗や片倉小十郎の性格はしっかりと持たせたい。そういう人たちがこういうことになったらどうボケてどうツッコむかをうまく表現したいですし、かっこいい瞬間もあるのでそういうメリハリも付けたいです。骨太にはしていきたいと思っています。

――現代劇ではない武将で時には笑わせていくという演出で難しい点は?

佐野瑞樹 かなり現代劇の言葉になっているのでそちらは大丈夫です。その反面、武将らしさをしっかり残せるかというのはテーマになってきます。現代語で軽快な会話劇になっていますが、そのなかに武将の重さをどう残せるか。

――となるとハードルは高いですね。

佐野瑞樹 その通りです。特に伊達の3人は非常に難しいと思っています。

――伊達の一人ですが…(笑)

矢部昌暉 不安よりも楽しみの方が大きいです。以前共演された方が何人かいらっしゃいますし、素晴らしい先輩方で僕はまだまだ経験が浅くて勉強中の身なのでいろいろと学びたいと思っています。

――株元さんはいかがですか? この舞台の先に期待することは?

株元英彰 やっぱりそれはシリーズの本公演への出演です(笑)

佐野瑞樹 本公演への切符ね! ここで必ず手にして。

株元英彰 『歴タメLive』の方は、歴史上の人物をずっとまとっていて、ちょっと砕けるところもあるというのが多かったと思いますが、今回のスピンオフに関しては、もちろん武将へのイメージは思っていますが、作っても崩れる瞬間が多いと思います。できるだけフラットにいて決めるところは決める、本シリーズとは逆の感じでいることが多いような気がして。そのポイントさえ押さえておけば大丈夫かなと思っています。それとウソなくちゃんとお芝居ができていれば、笑ってもらえるのかなと。それがなくなってふざけ倒していると、歴史が分からない、お笑いもよく分からないということになりかねない。その辺はメリハリ付けて稽古していければ。今はそこが楽しみで仕方がないです。

――普段は役に対してどういうプロセスで仕上げていきますか。

株元英彰 それはやっぱり稽古ですね。台本を読んでセリフを入れて、したいことがあったら入れて。僕はあまり作っていかないです。その場でやってそれを復習していくことが多いです。本の中の自分の役割を全員がちゃんと全うしていれば、本が面白ければ伝わると思います。そこだけは意識していますが、細かい所は気にしていないです。

矢部昌暉

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