INTERVIEW

足立佳奈「一本芯がある自立した女性」成人迎え新たに見えた音楽のかたち


足立佳奈

記者:村上順一

掲載:20年02月11日

読了時間:約12分

 シンガーソングライターの足立佳奈が2月12日、2ndアルバム『 I 』(読み:アイ)をリリースする。昨年12月配信リリースされた「話がある」から始まった3カ月連続リリースの最後を締め括りとなるアルバムは、彼女の挑戦が詰まった今後ターニングポイントになり得る作品となった。インタビューではその挑戦を掘り下げるとともに、成人を迎えた足立佳奈が、自立した女性をテーマに今作を作り上げた変化にも迫った。【取材・撮影=村上順一】

やり切った自分を表す作品になった

足立佳奈

――年末から年明けに掛けて『CDTVスペシャル!年越しプレミアライブ 2019→2020(TBS系音楽番組)』に出演されていましたが、いかがでしたか。

 今年は「話がある」を歌わせていただきました。歌詞で最後に出てくる<さよなら>というワードが2019年の終わりとリンクして、2020年も前向きに頑張ろうと思えました。私の出演は深夜の遅い時間ではあったんですけど、地元の友達が放送を観ていてくれて。私は番組が終わってから始発で岐阜県に戻ったんですけど、その友達が駅まで迎えにきてくれて嬉しかったです。

――昨年20歳を迎え、今年成人式に出席されていましたね。

 一度東京に戻ってから、成人式に出席するために岐阜に戻りました。久しぶりに会った同級生もいて、昔はあまり喋ったこともなかった子とも、こんなに仲良かったっけ? と思うほど自然に喋ったり、みんな大人になったんだなと。印象的だったのは仲がすごく悪くなってしまっていた友達同士がいたんですけど、その2人のためにみんなが輪になって盛り立てて、その中で仲直りのハグをしていたのがすごく良くて。すごく楽しかったし充実した成人式でした。

――ドラマがありましたね。さて、3カ月連続リリースの締めとなるアルバム『 I 』が完成しましたが、全曲聴かせて頂いて、タイトルからもわかるように、ターニングポイントになりうる作品になったのではと思いました。

 そうなんです。今回、沢山の挑戦が入ったアルバムになりました。タイトルは“I”と“ME”で迷いました。なんとなくMEには10代のポップな感じが少しありましたが、『 I 』には文字の見た目からも一本芯がある、自立した女性というイメージがあって、私はラブソングが多いので I =愛という意味も込めて、このタイトルになりました。

――色んな意味が込められているんですね。

 はい。大人になって、挑戦してみたい曲があって。それは私とは違うジャンルで活動されている男性の方とコラボ曲をやってみたいというのがひとつ。2つ目は「20」というタイトルで今の心境を歌うことでした。この曲がなぜ挑戦かというと、内容にけっこうトゲがあるんです。<言いたいことがあるなら 隠さないで言いなよ>という歌詞があって、それは自分自身に向けて言っているんです。今まで元気やエールを送っていた自分が、20代になったのでトゲのあることを言ってもいいんじゃないかなと思いました。

――今までの足立さんにはなかったスタイルですよね。

 歌詞の言葉選びを今までよりも意思の強いものにしました。あと、初めての試みもあって、10曲目の「music」はいつもライブでサポートで演奏してくれているバンドメンバーと初めて一緒に作りました。バンドメンバーと一緒に作るからこそ、今までやってなかったジャンルの曲を作りたいなと思い、ライブでみんなと一緒にクラップしたり「音楽って楽しいね」と、思ってもらえる作品にしたいなと思いました。あと最後に収録されている「二子玉川」では弾き語りにも挑戦しました。

――沢山の挑戦や試みが詰まったアルバムなんですね。「20」という曲にも繋がるのですが、20歳になって初めてのアルバムですが、足立さんは大人というのはどのようなイメージがありますか。

 20歳になって気づいたのですが、私にとって大人とは言葉にすごく重みと責任があると思いました。自由というのは責任があると周りからよく聞いていたのですが、「本当にそうなのかな?」と思っていたところもありました。でも、大人の方は発言したことをちゃんと責任を持ってやりきる、芯が通っている人が大人だと感じて。10代は言ったことを実現できなくても許される部分があると思うんですが、私の周りにいる大人の方たちはみんな責任を持っているので、そう思えました。それもあって、今回はやり切った自分を表す作品になったと思います。

――挑戦のひとつ「20」は藤原燈太さんが作曲・編曲をされていますが、どのようなやりとりだったのでしょうか。

 先に曲をいただいて、それに歌詞を乗せました。このアップテンポな曲調に今私が思っていることをのせられるなと思って。こういう表情の歌詞があってもいいなと思いました。

――さて、「Like it feat.Rude-α」はRude-αさんとのコラボですが、一緒にやるまでの経緯はどのようなものだったのでしょうか。

 自分とは違うジャンルの方とコラボレーションして化学反応が生まれれば良いなと思って、同じレーベルメイトで同世代のRude-α君に一緒にフィーチャリング出来ないかと相談したところ、是非と言って頂けて実現しました。歌詞はカップルの“あるある”を詰め込んだものにしたいと思って、今を楽しんでいる気持ちを前向きに伝えられたらと思いました。

――歌詞の制作はどのように進んでいったのでしょうか。

 歌詞は自分のパートを先に書いて、それをRude-α君に送りました。お互いにキャラクターの設定をして、Rude-α君に私の歌詞に対しての答えと言いますか、自分のパートを書いていただきました。なので、私の歌詞にどう思ってくれるかなと思っていたら、私のイメージしていた男性像を描いてくれて。歌もリアルな表現、ただ歌い上げるだけではなく、すがるような雰囲気もあってすごく気に入っています。

――足立さんから見て歌詞に出てくるような男性はいかがですか。

 私はけっこう上に立ってしまうタイプなので、この歌詞にあるような恋愛感、男性はアリです(笑)。Rude-α君はクールで格好良いイメージなんですけど、この楽曲でRude-α君の新しい一面も見てもらえるのかなと思いました。

――確かにRude-αさんのパブリックイメージとは違った一面が出ていますね。レコーディングは一緒に行ったのでしょうか。

 別々で録ったんですけど、Rude-α君のレコーディングの日に私も行かせてもらって、その場で完成したものを聴かせて頂いて、それがめちゃくちゃ良くてビックリしました。

――何かお話ししたりしました?

 そんなに沢山お話しは出来なかったんですけど、歌詞や歌で会話が成立しているような感覚があって、それはアーティストならではの理解の仕方だなと思いました。すごく居心地が良いコラボだったので、また一緒にやってみたいと思いました。

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